イギリスにある、Early Music Shopのキットを購入しました。日本にも代理店は あるのですが、当時のレートで、円高ということもあり、倍以上の内外価格差があったため、 直接個人輸入しました。今はインターネットのホームページからオーダーできます。
キットとはいえ、一通り大工仕事はあります。あとからホームセンターがよいをするはめに なりました。絶対必要なもの:のこぎり、かなずち、のみ、やすり一式、カッター(大小)、 ドリル(できれば電動)、ラジオペンチ、プライヤー、はさみ、塗装用具一式、Cクランプ、 金尺etc.。→工具一覧の写真へ
現代のピアノでは鉄骨になっている部分です。弦の張力がかかるため、この大きさなのに 以外と分厚い部材で頑丈そうです。接着剤は同梱されている、酢ビ系のいわゆる木工用ボンドです。 ピン板+ジャックガイドだけはVeneerという謎の(?)接着剤でつけます。リブ同士は組み上げてから 木製のピンを打ち込みます。ちなみに各部材は大体ちょうどのサイズで作られていますが、 組む部分の大きさは大き目に切られていて、自分で切ったり削ったりして調整します。
サウンドボードを取り付けます。その際リブのサウンドボードと接する部分の角をおとします。 ローズ(サウンドボードに開いた穴の蓋)は革のような半透明の板を型紙に合わせて切り出します。 さすがに本物のローズは難しく、図面にあった簡易型ローズのパターンを使いました。
ヒッチピン(弦取り付けピン)を打ち込みます。ドリルであらかじめ穴を開けておきます。 またチューニングピン用の穴を開けます。ブリッジとナット(弦を支える部分)を取り付けます。 ブリッジはバスバーの役割も果たしているようです。この辺は、図面通り根気良く作業する必要が あります。45鍵とはいえ素人には多すぎます。
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