祖母に夏物の服をプレゼントした。 「うれしいなあ。こんな、うれしいことがあるんだねえ」 元気に布団から起きあがって着てくれた。 くしゃくしゃな笑顔で喜んでくれた。 「似合うかなあ」 母が持ってきた鏡に、自分の着ている姿を写した。 今まで見たこともないような笑顔をしていた。 このまま、元気になってくれたら、どんなにか良いのに。 「また、来るからね。元気になってね」