島にいるといつもどこかで

   潮の満ち引きを意識している。


   島にいるといつもどこかで

   太陽の位置を意識している。


   朝は日の出よりはやく起きる。

   夜は遅くまで誰かと泡盛を酌み交わす。

   昼寝は欠かせない。


   時間はゆったり流れ一日は長く短い。




   東京にもどって、数ヶ月が経った。

   毎日の生活はあわただしく過ぎてゆく。


   しかし同時に、自分のなかには、

   いつもあのゆったりした時間が流れている。