「協議の記録」 固有名詞削除など一部省略している場合もあります。 |
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社団法人日本音楽著作権協会(以下JASRAC)との協議 第4回
日時 : 2006年5月29日(月) 14:00〜16:00
場所 : JASRAC内 会議室 東京都渋谷区
出席者(敬称略) :
JASRAC 常務理事 泉川昇樹
業務本部(演奏担当)副本部長 柏山芳雄
業務本部(演奏担当) 副本部長 近藤正美(今回初参加)
演奏部部長 世古和博
全国音楽利用者協議会
SWAN(新潟) 和田和子
エアジン(横浜) 梅本實
デサフィナード(和歌山) 木下晴夫
コーナーポケット(兵庫)鈴木喜一
くう(札幌) 松永吏加 山本弘市
川内博史衆議院議員政策担当 湯川憲比古
概要:
1)12,000円/年とする包括契約の案内について。
これよりも曲ごとに支払った方が安い店舗もある。その場合は曲ごとの支払でよい。
ただし事前申請が必要。事前申請が難しい場合は暫定的なものを出し、正確な届けは
公演終了後でよい。
2)使用料規程改正の素案について
上記1)による内容で包括契約料が12,000円/年(1,000円/月)というのが出たが、
その上のランクは20,000円/月(生演奏+レコード演奏料)となっており、その差が大き
いので検討を要す。今のところ具体案はない。時間区分の細分化は検討するが、
席数、面積、標準単位料金については未定。
3)著作権使用料額の積算根拠について
使用料額の基本的な考え方は収入の○%。放送局、TV局はそれが可能だが、
飲食店は売上のすべてが音楽によるものではないので難しかった。昭和62年以前
(社交場規程ができる前)は業種の別がなく、演奏会(500名収容規模)の規程
から算出していたので現行規程よりも高額だった。
参考・・・書籍の著作印税は10%、JASRACの楽譜10%、海外の演奏会は収入
の10%、日本の演奏会は収入の5%。(JASRAC発言)
1曲90円の積算根拠ついて・・・
以前は500名収容の無料コンサートが1曲500円だったので、飲食店を100名までと
想定して計算した。現在100名までの無料コンサートで1曲300円。
4)著作権利者への支払いの明確化について。
生演奏に関しては2006年6月(2006年1〜3月徴収分)からの支払分について次の
方法で開始する。既契約店には会報で伝えた。
生演奏(業種問わず)の使用料を3ヶ月分プールしておき、「今までのサンプリングデー
タ」と「各店からの報告(3ヶ月分)」に基づいて権利者に分配する。権利者には社交
場の生演奏分であることを表記する。
この新システムでも○月○日の○○店の徴収料金という明細は出せない。
店側からの問合せには回答しないが、権利者から問合せがあれば答える。
レコード演奏は従来とおりのサンプリング方式のみ。
5)BGM契約について。
現行の6,000円/年の設定は、JASRACとしては経過措置の額と考えていて本来は
もっと高額であるものと考えている。今回の改訂の対象にはなっていないが、将来的
には引き上げたいと考えている。
現在のジャズ喫茶は普通の喫茶店と変わらない営業状態であるにもかかわらず料金
格差がありすぎる。ジャズ喫茶から通常の喫茶店に業種変更できるかについては、店
次第であるというのがJASRAC側の考えだが、厳密にその手続きなどについて詳細は
不明。ジャズ喫茶という業種を特別に設定すること自体がナンセンスだとの意見もでた。
6)JASRACより、協議会参加店の中の無許諾店の解消も検討して欲しいとの話があった。
使用料に納得ができないから契約ができないし、過去遡及分の折り合いがつかないか
ら契約はできない、という店側に対して、JASRACは、特別な事情があるのなら個別の
状況に対応する、と返答。ただし、過去遡及分を不問にするのはありえない、というの
がJASRACの姿勢。
7)著作料は主催者が支払うのか会場の持ち主が払うのか?
各地で対応の違いがあるようだが、どちらでも構わない。二重取りはない。
(これに関連して、新潟ジャズストリートの使用料についての質問と回答の有無が不明
だったので後日確認。)
8)CISAC(シザック)について
JASRACが加盟しているCISACは著作権協会の国際連合で、米のASCAPやBMIも
これに加盟している。具体的な料金設定はしていないが、著作権使用料のあり方を定
めているとのこと。
(CISACの資料を川内議員事務所に入手していただくことになった。)
9)次回
中間のまとめとして、当面の要望事項を文書にして提出することとなった。
日時 7/18(火)14:00〜
以上
(0606 くう 松永、山本 記)