タイトル■ニューヨーク貧乏 〜金が尽きたら、さようなら〜
書き手 ■マイティー井上Jr

現在ニューヨーク在住のフォトグラファーによる
貧乏生活報告を含めた、ニューヨークの今を伝え
る身辺雑記です。あくまでも1個人のみの視点で
お送りするエゴイズム通信であります。「
セプテ
ンバーイレブンで激減した観光客を1人でも多く
ニューヨークへ呼び戻したい!そんなピュア−な
気持ちもありますよ」という、そんな企画です!


>バックナンバー


第11回

 勉強!勉強!の2ヵ月間 ■

今週の日曜日から時差が13時間になった。
タイムセービング、まあサマータイムともいいますが。

おかげで1時間早く起きなければならない、
よけいな事をすると少しイライラ。
日も長くなりこれで気温があがれば良いのだが、
まだコートが欠かせない。
日本はかなり良い気候なのに・・・・。

久し振りに学校の事を書くためにバックナンバーを読み返す。
エー!まだ初日を語りきっていなかったのか!と驚いた。

では、古い記憶を辿りながらお伝えします。




<「第7回・初めての授業」のつづきです>

午後はカンバセーションの授業でオプション。
長い間、英語から遠ざかっていた身なので奮発してとった。
クラスに行くと全員女性で
圧倒的に日本人が多く、約半分を占めていた。

しかしどうも居心地が悪い。
同じ日本人だが、ここで逆に歓迎されない。
まあ英語喋りに来ているからそうなんだろうが、全く無視。
またしてもレベル高し!
日本人どうしで英語で喋っている。

暫くして、アダムという先生が来る。
さっそく彼が自己紹介をする。
その後、自分について喋らなくてはいけなかったが、
まあこれは午前中のくり返しなので割とすんなりパス。

しかしカンバセーションのクラスでは
会話に良く使われるイディオムなどを習うのだが、
さっぱり説明が解らない。
いまだから解るが、丁寧に例を使って教えてくれていた。
その時は「ナンノコッチャ?」とさっぱり。

あと生徒同士でイディオムを使って
会話しなければならなかったのだが、それさえ理解不能。

ダメダコリャ!!

どうしようもない2時間が過ぎ、
アダムにレベルダウンを志願する。

午前中は現在のレベルで
なんとかついて行こうと思ったが、
午後はさすがに踏ん張れない。
早速、寮に帰って復習をしなければ!

晩飯を作る時間もおしいので、
帰り道に晩御飯用にパンとジュースを買い直帰する。

今日だけでも調べなくてはならない
語彙や文法やら山ほど在る上に、宿題まで。
しかしやらねば明日の授業に着いて行けそうにない。
ひたすら勉強、6時間!
このパワーが受験の時にあったら・・・。

翌日に備え12時に寝る。
もはや夜更かしなどできない、テレビもラジオもないし
勉強するには良い環境だったと今は思う。
こんな日々を2ヶ月ぐらい過ごした。

しかし、苦ではなく、
毎日、授業の理解度が増して行くのが快感であり、
勉強に集中できることの幸せを感じていた。
「ア〜学生はいいなあ〜。」
と生まれて初めて思う。

そんな中、主催のウルフ谷田氏がこちらに来てくれた。
こちらで、はじめての知り合いとの再会だ。
まだ3週間ほどしか過ぎてはいなかったが、
彼の到着を待ち遠しく思う。

寮から電話するが繋がらず、
グランド・ハイアット・ニューヨークに
伝言でも残そうと出向く。
「谷田という名前の人が泊まっていると思うんだが、連絡をとりたい。」
と告げると、向こうの電話で自分で部屋に電話しろという。
メッセージは留守電に入れろという事らしい?

恐る恐る電話してみる・・・。
と、聞いたことのある声がする。

「ハロー、もしもし。谷田さん?」

運良く、部屋に彼がいた。
しばらくしてロビーで再会。
東京で会うのとはなんだか違い不思議な感じだ。
その日はたぶん予定があり、
後日会う約束をしたように思う。
(だったような気がする?)

後日、プロレスの聖地、
マディソンスクウエアーガーデン、
ワールドトレードなどを案内するが、
3週間しか滞在していない身では、
十分なガイド役は無理で、
特に今は亡きワートレでは、その日はフォーマルデーで
服装が適していないという事で追い返されてしまった。
(インフォメーション不足でスミマセンでした。)

あの夜景は見せたかったですホント。

しかしながら、
いろいろと日本で話すのとは
また違った感じで、
アイリッシュパブでビール飲みながら語った事が思い出されるナ〜。

まだ、いろいろと余裕がない時で
十分案内できなかった事が残念ですが、
次回という事でお許し下さい。

詫びを入れたところで第11回を終了、ではでは・・。




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