タイトル■ニューヨーク貧乏 〜金が尽きたら、さようなら〜
書き手 ■マイティー井上Jr

現在ニューヨーク在住のフォトグラファーによる
貧乏生活報告を含めた、ニューヨークの今を伝え
る身辺雑記です。あくまでも1個人のみの視点で
お送りするエゴイズム通信であります。「
セプテ
ンバーイレブンで激減した観光客を1人でも多く
ニューヨークへ呼び戻したい!そんなピュア−な
気持ちもありますよ」という、そんな企画です!

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第37回 
 日本人らしさとは? ■


今週末は、ヤンキース対マリナーズ戦があったおかげで
多くの日本人がニューヨークを訪れていた。
松井、イチローの動員力に改めて恐れ入る。
なぜ、日本人だと解るのか?

この区別は意外と簡単に顔だち、服装からつけられるのだ。
ニューヨークには多くジャパニーズ、チャイニーズ、コリアンなどのアジア人がいて
端から(白人、黒人、ヒスパニック)見ても区別がつかないらしいが、
我々同種族同士では簡単につけられるのである。
あるポイントさえ押さえれば。

ジャパニーズとコリアンは顔だちが似ていることもあり、時として間違えることもある。
ファッションも急速に近くなっている。
しかし、コリアンの女性は長いストレートの髪をうしろで
洗濯バサミを大きくしたようなモノでバシッと止めている。
で、後ろにまわり「洗濯バサミ!」を発見すればコリアンである。
男性は髪を染めている人が多くなったが
服装は一昔前の真面目な国立大学生?のような感じである。

で、ヒップホップ系やブラック系のファッションに身を包んでいるのは
間違いなく日本人である。
黒髪の人は少なく、ほぼ茶色、ラブラドール犬のように少しウエーブしているか
腐そうなドレットにしている。そんなアジア人をみたら日本人である。

チャイニーズはチャイニーズである。髪型、顔だち、服装…
どれをとってもメイドインチャイナが漂っている。
2世、3世のチャイニーズの若者はもはやこの限りではない
が、逆に女性はアメリカナイズされすぎて派手で、お化粧がなんかバ−ビ−人形ポイ。

男性のコメントが少ないのは全く興味をもって見ていないからでご了承願いたい。

しかし、俺に関しては、区別が容易な筈のアジアの同種族から日本人に見られない。
そればかりか、端から見てもアジア人に見られる事が少ない。
日本人からは「エッ!日本語喋れるんですか?」とビックリされたことがある。

またコリアンからは「あなたは日本人には見えない!」と言われたので
「お前がイメージしている日本人はどんなんだ!」と言ってやったが、
奴曰く、「ファショナブルで茶髪で...。」と。

「あんたそれ日本のドラマ見過ぎ。」と言っておいたが
それは、俺がダサイということジャン!
まあ、確かにニューヨークに来ている日本人はみんなウエルドレスな人が多い。
観光客か、学生がほとんどだから・・・。

それは、お金の都合もあり無視するとしても
以前、メキシカンの新聞売りのおばさんからは「セニョール!」と声をかけられた。
いくらなんでもアジア人の仲間には入っておきたかった。
さしたる理由はないが、自分のルーツを顕示する為だろうか?

そういえば日本で、友人のライターA氏が
俺をネパールからの国費留学生「ミクタ=エノウィー」と名付け、
彼の知り合いの女性と飲もう!と設定をした時、
俺はいつ、バレるかヒヤヒヤしたが、全く最後まで信じきっていたな〜。
今でも信じていたらどうしようか?会うこともないだろうが・・・。

小さい時、姉から「お前は段ボールに入って川を流れている所を拾われてきた。」
と何度となく言われた。
親爺もおふくろもベタベタの日本人ルックスだし。
果たしてどこから流れてきたのだろうか?

日本人ポイとか、らしさとは何か?どう変っていっているのか?
と考える今日この頃である。


(つづく)





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