タイトル■ニューヨーク貧乏 〜金が尽きたら、さようなら〜
書き手 ■マイティー井上Jr

現在ニューヨーク在住のフォトグラファーによる
貧乏生活報告を含めた、ニューヨークの今を伝え
る身辺雑記です。あくまでも1個人のみの視点で
お送りするエゴイズム通信であります。「
セプテ
ンバーイレブンで激減した観光客を1人でも多く
ニューヨークへ呼び戻したい!そんなピュア−な
気持ちもありますよ」という、そんな企画です!

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第48回 
 40は人生の折り返し地点 ■■ 


明けましておめでとうございます。

今年は申年だそうで、アメリカのボストンでは介助サルの研究と育成が
行われているというニュースをやっていた。
日光サル軍団も顔負けで、手足の自由の利かない人に代わってあれこれ介助するの
だが「カセット!」と言えばちゃんとカセットをイジェクトボタンを押して再生。
また「イッチ!(痒い)」といえば掻いてくれるのにはビックリした。
日本猿よりはかなり小さく気性も穏やかそうな目のクリクリしたお猿さんで
家にこんな猿が居ると良いな〜と思ったが、あまりにけなげなその姿は
人間の召し使いのようでもあり少し哀れだった。
でも介助を受けている人は猿をとても可愛がっているのを見るとこれもありか?と…。
「これもこのお猿の運命なんだろうな〜と」しみじみ。

運命ではないが人間の節目というのがあれば、俺にとっての2004年は
写真を始めて20年、写真家として15年、生まれて40年、非常に重要な年だ。

というのは、自分の中で40は人生の折り返し地点、生まれてからこの節目までを振り返り、
そしてまたこれからをどう生きていくかを考える時だとかねがね思っていた。
ニューヨークに来たのは駆け込み気味ではあるが、それまでにやっておきたいことの一つだったからだ。
俺にとってニューヨークに住むということは手段以外の何ものでもない。
「じゃあ目的は?」とよく聞かれるのは、写真家にとってニューヨークは特別な場所、
日本のプロ野球選手にとってのアメリカ大リーグに近い。
1度はトライしてみたい、自分の身の程を知りたいということで・・・。
マラソンでいえば自分がどこの位置に現在付けているかを探るために。

自分の予想より長くニューヨークで過ごしてきたのは諦めが悪く、粘着質、身の程を
知るまでに時間がかかるというか、できれば途中棄権はせず最後まで完走したかったからだ。

しかし、いくら鈍感だといっても時間とともに客観視せざるを得ない。
今回のレースでの上位入賞はすでに薄い。
走る気力も薄らいできた。
「このまま走り続けるより余力のある内に次のレースの準備に取りかかる方が賢明ではないか?」
とここ数カ月走っていた。
マラソンの円谷選手ではないが「次の電柱まで、またその次の電柱まで」と言い聞かせながら…。

そんな中、突然、今年になってそのゴールが視界に入って来た。
ゴールが見えれば目標が定まり、それまでのモヤモヤは消え失せ、
順位より取りあえずゴールまでと変わった。

今回のレースはゴールの3月までとにかく走ること。すなわち写真を撮り続けていくことだ。
自己満足以外の何ものでもないが、次につながる自信にはなると思う。

レース後はしばらく日本に帰り次のレースのために準備をしようと思っている。
次のレースに何時出場できるかは今はわからないが、まだまだ走る気力だけはある。
ランニングハイの虜になったのかもしれない。
この3年はひょっとしたら
単なる強化合宿だったのかもしれない?

当然、春から日本のレースへの参戦準備をしなくてはいけない。
気力と体力のバランスの崩れる40代をどう表彰台まで押し上げるか課題には尽きない。
せめてスタートダッシュでテレビ画像にでもおさまってみるかな・・・。



っはあ





(つづく)





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