タイトル■ニューヨーク貧乏 〜金が尽きたら、さようなら〜
書き手 ■マイティー井上Jr

現在ニューヨーク在住のフォトグラファーによる
貧乏生活報告を含めた、ニューヨークの今を伝え
る身辺雑記です。あくまでも1個人のみの視点で
お送りするエゴイズム通信であります。「
セプテ
ンバーイレブンで激減した観光客を1人でも多く
ニューヨークへ呼び戻したい!そんなピュア−な
気持ちもありますよ」という、そんな企画です!

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第51回 
 ボーイングがエアバスに抜かれた ■■ 



日本に啓蟄(けいちつ)があるように、アメリカでは2月2日にヘッヂホッグデイという
マーモット(リスの仲間、マンガのロッキーチャック)が土から出て来て、
春の訪れを確認をしに穴から出てくる日というのがある。
日本の啓蟄より1月程早いが、その日から随分と寒さが和らぎ過ごしやすくなり
昔の人の季節の捉え方に感心している。
所変ればものの捉え方もかわり楽しいが、しかしながらまだ0℃前後だ。

このところ円が強くなり、円建てで暮らしている俺にとっては都合が良い
ということは前回話したが、いろいろと日本経済に詳しい人の記事によると
目先の経済復興を考えると円高ドル安は特に輸出に頼る日本の製造業の打撃をあたえ
強いては日本の経済復興を鈍らせるとのことだ。
日本政府は円高阻止に動き、アメリカ国債をまた大量に税金で購入するらしい。
アメリカ国債といえば信頼ありそうな感じだが実状はかなり怪しく
バブル崩壊の原因と言われている不良債券となんら変らないそうだ・・・。

で、将来的に考えるとドル依存の取り引きに見切りをつける良い起点では
円建て取り引きということらしい。

というのは、ヨーロッパはユーロを導入して以来、ドル建て支払いからユーロ建てで
取り引きを進めていき、そのおかげか導入以来わずか数年でアメリカ経済にさして
左右されなくなってきているからだ。

例えば今500ドルの物が今は52500円、ちょっと前なら60000円で売れた。
これはドル建ての話で会社は7500円現在収入が減ってしまっている。
円建てで取り引きをすれば60000円のカメラを輸出し円でお金を貰うわけで
金利による変動はないが以前500ドルで現在570ドルでアメリカで販売され
当然販売台数の現象が出てくる。しかし欲しい人は買うという強気の商売だ。

また別の記事ではジャンボジェット機で有名なあのボーイングが遂に
ヨーロッパのエアバスインダストリーに受注生産数で抜かれたと報じている。
航空機製造業はアメリカの独り勝ち状態と思っていただけにこのことにはビックリした。
その開きは予想を遥かにしのいでいてエアバス6に対しボーイング4ぐらいの比率だったと思う。
航空機産業はアメリカ経済の屋台骨みたいなものだから、当然このことは
アメリカ経済に影をおとす。ということは日本経済にも影響するということだ・・・。

なぜボーイングがエアバスに抜かれたかと言うと、ボーイング創業以来の
「良いものをリスクを伴っても作る。」というポリシーを営利追求路線に変更し
リスクを伴う新機種開発を怠ったからだ。
なんとも耳の痛い話で写真も同じだ〜。

ボーイング747=ジャンボジェットの開発にはかなりのリスクがあったそうで
当時は飛行機での旅行が今程一般的でなく超大型の旅客機の需要はなかったが
将来の航空機の在り方や旅客の増加を見込みあえてトライしたそうだ。
そのかいあって、爆発的なセールスを記録し大成功を収めた。

また、ボーイングは儲かりそうな事業に触手を伸ばしたが負債を膨らましただけで
もはや航空機の開発をする十分な予算がなくり金策の為日本にせびるらしい。

日本は戦後、航空機の生産はアメリカにより差し止められていて
本格的な純国産航空機の生産は一つの悲願だ。
今回のボーイングの申し出は日本企業が主体となってボーイングブランドの
飛行機を開発して欲しいとのことらしい。

わずかYS11というプロペラ旅客機やら自衛隊の練習機、輸送機を作ったり
ボーイングの機体の1部をライセンス生産するぐらいでボーイングやエアバスに対抗する
飛行機を作った経験がない日本にとっては良い話しかもしれないが当然、
開発支援援助金とか言って国税が使われるだろう。
売れなかったらそのリスクは全て日本が背負うことになる。

どれだけのお金が動くかは俺には想像できないが
イラクの復興支援に使うよりは意義があると思う。
ただ、今のボーイングがそれに見合うパートナーかどうかが疑問である。
美味しい所だけを持っていかれはしないか?と・・・。

どうせなら中国とかアジア諸国と手を組んで行く方が
時間は掛かれども価値があるような気がする。
人件費が安いアジアで質の良い安価な飛行機を作れば経営に苦しむ航空産業に
受け入れられるだろうし、アジアの発展にも貢献するだろうな〜。

実際アメリカに住んでいても身の回りに純アメリカ製品は見当たらない。
殆どアメリカブランドのアジア生産品だ。

こんなことを下じもの俺が考えてもどうにかなるわけでもないが・・・。
アメリカに来て個人的にはアメリカ帝国化を危惧する。
もうアメリカをお手本にする時代はそろそろ終わりではないかと思っている
のであ〜る。

しかし写真とか文化面においては見習うことがまだまだあると付け加えておきますよ。



(つづく)





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