日本語 1996.05.10(V1R7)
Comments:Initialy JIS(G1)Kanji code scheme was applied in the document,
such as Gpaphic left=ASCII and Graphic right=JIS X 0208.
FOD (Open Document Format)(開放型文書書式)
|
+-0xx: Document Processing Applications(文書処理応用)
| 011: Simple Document Structure (文字だけ)
| 026: Enhanced Document Structure(文字,ラスタ図形,幾何学図形)
| 036: Extended Document Structure(文字,ラスタ図形,幾何学図形)
|
+-1xx: Image Applications(画像応用)
112: Simple Document Structure (ラスタ図形だけ)
126: Enhanced Document Structure(文字,ラスタ図形,幾何学図形)
図1 ODA ISPの体系
(現在,改訂中の体系)
参考 CALS : Continuous Acquisition and Life-cycle Supportの略称∧1993年9月改称)。この技術内容は,ISO/IEC 8613-1/8(JIS X 4101~4108)“開放型文書体系(ODA)及び交換様式"の一つの“文書応用仕様”(DAP)であるFOD112 ラスタDAPの部分集合で構成している。更に,この規定内容は,統一仕様の計算機端末装置で,さまざまな応用系の多媒体データの表示を可能とする。
備考 この第1型は,ODA準拠ではあるが,第2型に移入する前の原始文書と 見ることもできる。
備考 1. MIL-STD-1840は,ファイル様式の規定であって,そのファイル頭部
記録(file header record)に,次の1)~4)を記録することを規定し
ている。
1)ラスタデータ型(ntype) :第1型'1'又は第2型'2'
2)ラスタ図形方向(rorient) :'0','90','180'又は'270'
3)ラスタ画像画素数(rpelcnt) :水平及び垂直の画素数
4)ラスタ画像画素密度(rdensity):1200BMU当りの画素数
この仕様は,文書記述言語SGMLでの記述に酷似している。
2. ここでは,要求水準の高い第2型を,主体に,記述する。
備考 MIL-R-28002A中の記述では,“交換様式クラスB”と指定されている。
しかし,FOD112では,“交換様式クラスA”と規定されていること及び
対象体の属性として内容部識別子が存在するから,特定区画と離れた
位置でもよいことから,ここでは,仮に,普遍性がより高い“交換様
式クラスA”として記述する。 複数のISOの関係者(日英)との意見交
換では,“交換様式クラスAが正しいであろう。”との見解であるが,
この真偽のほどは,実現の前に再確認されたい。
備考 CALS/Raster-DAPでは,グループ3ファクシミリに使われている“T.4一 次元符号化”及び“T.4二次元符号化”は,排斥されている。
備考 現時点では,交換データ要素群の正確性を保証できない。したがって,
その概要を理解するためにだけ,これを利用されたい。この仕様の著
者は,この仕様の利用によって,生じた不都合,損害,紛争及び権利の
侵害に対して,一切の責めを負わない。
(1) 文書概要記述子(必す) (2) 表示体裁記述子(任意選択) (3) 割付け対象体記述子(任意選択) (4) 特定内容部を表現する文章単位(任意選択)
備考 1.省略時値の水準は,規格省略時値(最下位優先),FOD112省略時値及
びCALS/Raster-DAP省略時値(最上位優先)がある。ここでは,CALS/
Raster-DAP[2]の省略時値がある場合その規定値を示し,それがない場合
FOD112[1]の省略時値を示す。なお,DAPで言及しない規格省略時値は,
特に,示さない。
2.ここでの,“_交換データ要素群”は,CALS/Raster-DAP[2]で使用され
る部分の集合であって,ODIFの全集合を示していない。この意味では,
厳密には,ASN.1による“_交換データ要素群”の構文定義ではない。
すなわち,これは,ODIFにDAP定義を作用させて,得られた実例の型を
示している。
3.表示系という性格から,解釈にあいまいさがない限り,受容性が高い
方が望ましい。そこで,ここの仕様の中で機能に疑問がある場合,
警告を表明するだけでなく,データの流れを救済する方向(安全側)
の解釈をされたい。
_交換データ要素群-抜粋 {2 8 1 5 5}
-- ここで,注釈文中の記号[1]及び[2]は,引用規格の区別を示し,
-- [1]:FOD112,[2]:CALSとする。
DEFINITIONS ::= BEGIN
EXPORTS _交換データ要素;
IMPORTS _文書概要記述子
FROM _文書概要記述子 -- JIS X 4104 参照
_割付け対象体記述子
FROM _割付け記述子 -- JIS X 4102 参照
_表示体裁
FROM _体裁記述子 -- JIS X 4105 参照
_文章単位
FROM _文章単位群; -- JIS X 4107 参照
_交換データ要素 ::= CHOICE {
文書概要 [0] IMPLICIT _文書概要記述子,
割付け対象体 [2] IMPLICIT _割付け対象体記述子,
文書単位 [3] IMPLICIT _文章単位,
表示体裁 [7] IMPLICIT _表示体裁記述子}
END
1.5 文書概要記述子
_文書概要記述子 {2 8 1 5 6}
DEFINITIONS ::= BEGIN
EXPORTS _文書概要記述子;
IMPORTS _対象体識別子又は対象体クラス識別子,
_体裁識別子
FROM _識別子及び式 -- 1.6 参照
_測定対, _寸法対, _4角度, _媒体種別
FROM _割付け記述子 -- 1.7 参照
_内容体系クラス
FROM _体裁記述子 -- 1.8 参照
_符号化の種類
FROM _文章単位群 -- 1.9 参照
_ラスタ図形内容省略時値, _ラスタ図形表示機能,
_ラスタ図形符号化属性
FROM _ラスタ図形概要属性群; -- 1.10 参照
_文書概要記述子 ::= SET {
特定割付け構造 [1] IMPLICIT NumericString,
-- 値‘存在’(1)
表示体裁群 [6] IMPLICIT NumericString OPTIONAL,
-- 値‘存在’(1)
文書特性 [2] IMPLICIT _文書特性,
文書管理属性 [3] IMPLICIT _文書管理属性}
_文書特性 ::= SET {
文書応用仕様 CHOICE {
[4] IMPLICIT OBJECT IDENTIFIER } ,
-- {1 3 14 11 0 1 1} FOD112の仮番
文書応用仕様省略時値 [10] IMPLICIT _文書応用仕様省略時値 OPTIONAL,
文書体系クラス [1] IMPLICIT INTEGER {
書式付き (0)},
内容体系クラス群 [5] IMPLICIT SET OF OBJECT IDENTIFIER,
-- {2 8 2 7 2} 書式付き処理可能形式
ーー ラスタ図形内容クラス
交換様式クラス [6] IMPLICIT INTEGER {
交換様式クラスa(0)},
-- 備考 MIL-R-28002Aでは,"if-b(1)"。
-- FOD112では,"if-a(0)"。
-- ここでは,"if-b"を誤りと推定。
oda版 [8] IMPLICIT SEQUENCE{
規格又は勧告 _文字データ
-- "ISO/IEC 8613:1993;version 2.00",
-- ここでは,FOD112の指定値とした[1]。
発行日付 _日付及び時刻
-- "1992-05-01"},
-- ここでは,FOD112の指定値とした[1]。
基本外文書特性宣言 [2] IMPLICIT _基本外の文書特性 OPTIONAL,
基本外構造特性宣言 [3] IMPLICIT _基本外構造特性宣言 OPTIONAL,
追加文書特性 [9] IMPLICIT _追加文書特性 OPTIONAL}
_文書応用仕様省略時値 ::= SET {
文書体系省略時値 [0] IMPLICIT _文書体系省略時値,
ラスタ図形内容省略時値 [2] IMPLICIT _ラスタ図形内容省略時値
OPTIONAL,
外部内容体系省略時値 [7] IMPLICIT SEQUENCE OF EXTERNAL OPTIONAL}
_文書体系省略時値 ::= SET {
内容体系クラス [0] IMPLICIT _内容体系クラス,
-- {2 8 2 7 2} 書式付き処理可能形式
-- ラスタ図形内容体系クラス
ページ寸法 [2] IMPLICIT _測定対
-- {9240,13200} ANSI Aの共通再生保証領域
OPTIONAL,
媒体種別 [6] IMPLICIT _媒体種別,
-- SEQUENCE {10200,13200,0}
-- ANSI A{10200,13200},用紙面不特定(0),
-- CALS/Raster-DAPでは,用紙面の省略時
-- 値が不明であるが,補って示す。
ページ位置 [9] IMPLICIT _測定対 OPTIONAL,
-- 任意の座標対を指定可。
符号化の種類 [10] _符号化の種類 OPTIONAL,
-- {2 8 3 7 0} T.6 符号化(LSB-first)
_基本外の文書特性 ::= SET {
概要文字集合宣言 [5] IMPLICIT OCTET STRING OPTIONAL,
注釈文字集合宣言 [1] IMPLICIT OCTET STRING OPTIONAL,
代替表現文字集合宣言 [6] IMPLICIT OCTET STRING OPTIONAL,
-- これらのオクテット列によって,日本文字を指示し呼出す例は,
-- 次のとおりである。符号列の意味の詳細は,JIS X 0202参照。
-- ESC 02/00 04/03 ESC 02/08 04/02 ESC 02/04 02/09 04/02
-- 指示状況: C0=Control, G0(GL)=ASCII, G1(GR)=JIS X 0208:1990
-- 表示系としては,GLとして,ISO/IEC 646 IRV(ASCIIと同じ)の変形
-- 符号を複数受容する。
ページ寸法宣言 [2] IMPLICIT SET OF _寸法対 OPTIONAL,
-- 次のページ寸法は,基本外として宣言する。
-- 備考 肖像画:縦長,風景画:横長
-- 次のISO/JIS用紙寸法は,基本外。
-- { 39732, 56173} ISO A0 風景画,
-- { 56173, 39732} ISO A0 風景画
-- 次の米国規格用紙寸法は,基本外。
-- { 33600, 48000} ANSI F 肖像画,
-- { 48000, 33600} ANSI F 風景画,
-- { 13200, 10800} ANSI G 肖像画,
-- { 10800, 13200} ANSI G 風景画,
-- { 33600,171600} ANSI H 肖像画,
-- {171600, 33600} ANSI H 風景画,
-- { 40800,211200} ANSI J 肖像画,
-- {211200, 40800} ANSI J 風景画,
-- { 48000,171600} ANSI K 風景画,
-- {171600, 48000} ANSI K 風景画,
-- 次の連続帳票用紙寸法は,基本外。
-- { 13200, 16801以上} 連続帳票用紙 肖像画,
-- { 16801以上, 13200} 連続帳票用紙 風景画
符号化種類宣言 [29] IMPLICIT SET OF _符号化の種類 OPTIONAL,
ラスタ図形表示機能 [4] IMPLICIT SET OF _ラスタ図形表示機能
OPTIONAL,
ラスタ図形符号化属性 [3] IMPLICIT SET OF _ラスタ図形符号化属性
OPTIONAL}
_文書管理属性 ::= SET {
文書記述部 [7] IMPLICIT _文書記述部 OPTIONAL,
日付時刻群 [0] IMPLICIT _日付時刻群 OPTIONAL,
発信者 [1] IMPLICIT _発信者 OPTIONAL,
その他利用者情報 [2] IMPLICIT _その他利用者情報 OPTIONAL,
外部参照 [3] IMPLICIT _外部参照 OPTIONAL,
局所ファイル参照 [4] IMPLICIT _局所ファイル参照 OPTIONAL,
内容属性宣言 [5] IMPLICIT _内容属性宣言 OPTIONAL,
安全保護情報 [6] IMPLICIT _安全保護情報 OPTIONAL}
_文書記述部 ::= SET {
表題 [0] IMPLICIT _文字データ OPTIONAL,
主題 [1] IMPLICIT _文字データ OPTIONAL,
文書種別 [2] IMPLICIT _文字データ OPTIONAL,
要約 [3] IMPLICIT _文字データ OPTIONAL,
キーワード [4] IMPLICIT SET OF _文字データ OPTIONAL,
文書参照 [5] _文書参照 OPTIONAL}
_文字データ ::= [APPLICATION 3] IMPLICIT OCTET STRING
-- タグ[APPLICATION 3]は,値43hで表す。
-- 属性“文書概要文字集合”によって指示される集合の文字列, 復帰
-- 及び改行。ただし,一つの“_文字データ”中で,符号の指示及び
-- 呼出しのシーケンスは,出現しない。
-- もし,外部から文字列照合をする場合,間隔は区切り子,復帰改行
-- は無視,漢字間隔,2バイト英数字と1バイト英数字の同じ値と見なす
-- などの前処理を,処理系に組み込まれた方がよい。ODA規格群は,これ
-- らを外部依存と考え,規定していないが,欠陥報告の解釈として了解
-- されている。
_文書参照 ::= CHOICE {
一意参照 OBJECT IDENTIFIER,
記述参照 _文字データ}
_日付時刻群 ::= SET {
文書日時 [0] IMPLICIT _日付及び時刻 OPTIONAL,
作成日時 [1] IMPLICIT _日付及び時刻 OPTIONAL,
局所格納日時 [2] IMPLICIT SEQUENCE OF _日付及び時刻
OPTIONAL,
失効日時 [3] IMPLICIT _日付及び時刻 OPTIONAL,
発効日時 [4] IMPLICIT _日付及び時刻 OPTIONAL,
除去日時 [5] IMPLICIT _日付及び時刻 OPTIONAL,
解放日時 [6] IMPLICIT _日付及び時刻 OPTIONAL,
改版履歴 [7] IMPLICIT SEQUENCE OF SET {
改版日時 [0] IMPLICIT _日付及び時刻 OPTIONAL,
版数 [1] IMPLICIT _文字データ OPTIONAL,
改版者 [2] IMPLICIT SET OF SET {
名前 [0] IMPLICIT SET OF_個人名 OPTIONAL,
地位 [1] IMPLICIT _文字データ OPTIONAL,
組織 [2] IMPLICIT _文字データ OPTIONAL}
OPTIONAL,
版参照 [3] _文書参照 OPTIONAL,
利用者注釈 [4] IMPLICIT _文字データ OPTIONAL}
OPTIONAL}
_日付及び時刻 ::= [APPLICATION 4] IMPLICIT PrintableString
-- タグ[APPLICATION 4]は,値44hで表す。
-- 日付及び付加的な時刻を表現する文字列は,ISO 8601による。
-- 年の表記は,西洋歴とし,特定国の表示(例:日本国の年号,アラビヤ歴
-- など)で記述しない。つまり,ここは,世界的に分かる日時で表記する。
-- 表記例:"19940101T12:34:54"
_発信者 ::= SET {
組織群 [0] IMPLICIT SET OF _文字データ OPTIONAL,
作成者 [1] IMPLICIT SEQUENCE OF SET {
作成者個人名 [0] IMPLICIT _個人名 OPTIONAL,
作成者の組織 [1] IMPLICIT _文字データ OPTIONAL}
OPTIONAL,
所有者 [2] IMPLICIT SEQUENCE OF SET {
所有者個人名 [0] IMPLICIT _個人名 OPTIONAL,
所有者の組織 [1] IMPLICIT _文字データ OPTIONAL}
OPTIONAL,
著者 [3] IMPLICIT SEQUENCE OF SET {
著者個人名 [0] IMPLICIT _個人名 OPTIONAL,
著者の組織 [1] IMPLICIT _文字データ OPTIONAL}
OPTIONAL}
_個人名 ::= [APPLICATION 6] IMPLICIT SET {
-- タグ[APPLICATION 6]は,値64hで表す。
姓 [0] IMPLICIT _文字データ,
名 [1] IMPLICIT _文字データ OPTIONAL,
頭文字列 [2] IMPLICIT _文字データ OPTIONAL,
-- 洗礼名などの中間の名の頭文字
肩書き [3] IMPLICIT _文字データ OPTIONAL}
_その他利用者情報 ::= SET {
著作権 [0] IMPLICIT SET OF SET{
著作権情報 [0] IMPLICIT SET OF _文字データ
OPTIONAL,
著作権日付 [1] IMPLICIT SET OF _日付及び時刻
OPTIONAL} OPTIONAL,
状態 [1] IMPLICIT _文字データ OPTIONAL,
利用者特定符号 [2] IMPLICIT SET OF _文字データ OPTIONAL,
配付先一覧 [3] IMPLICIT SEQUENCE OF SET {
受信者個人名 [0] IMPLICIT _個人名 OPTIONAL,
受信者の組織 [1] IMPLICIT _文字データ OPTIONAL}
OPTIONAL,
追加情報 [5] ANY OPTIONAL}
_外部参照 ::= SET {
他文書参照 [0] IMPLICIT SET OF _文書参照 OPTIONAL,
旧版文書 [1] IMPLICIT SET OF _文書参照 OPTIONAL}
_局所ファイル参照 ::= SET OF SET {
ファイル名 [0] IMPLICIT _文字データ OPTIONAL,
文書の位置 [1] IMPLICIT _文字データ OPTIONAL,
利用者注釈 [2] IMPLICIT _文字データ OPTIONAL}
_内容属性宣言 ::= SET {
文書量 [1] IMPLICIT INTEGER OPTIONAL,
ページ数 [2] IMPLICIT INTEGER OPTIONAL,
言語 [4] IMPLICIT SET OF _文字データ OPTIONAL}
_安全保護情報 ::= SET {
承認 CHOICE {
承認者 [0] IMPLICIT _個人名,
承認者の組織 [4] IMPLICIT _文字データ} OPTIONAL,
安全保護種別 [1] IMPLICIT _文字データ OPTIONAL,
アクセス権 [2] IMPLICIT SET OF _文字データ OPTIONAL}
END
1.6 識別子及び式
_識別子及び式{2 8 1 5 7}
DEFINITIONS ::= BEGIN
EXPORTS _内容部識別子, _対象体識別子又は対象体クラス識別子,
_体裁識別子, _対象体識別子式;
IMPORTS _割付け対象体種別
FROM _割付け記述子; -- 1.7 参照
_内容部識別子 ::= [APPLICATION 0] IMPLICIT PrintableString
-- タグ[APPLICATION 0]は,値0x40で表す。
_対象体識別子又は対象体クラス識別子
::= [APPLICATION 1] IMPLICIT PrintableString
-- タグ[APPLICATION 1]は,値0x41で表す。
_体裁識別子 ::= [APPLICATION 5] IMPLICIT PrintableString
-- タグ[APPLICATION 5]は,値0x45で表す。
-- 値‘空’(null) は,空文字列で表現する。
END
1.7 割付け記述子
_割付け記述子 {2 8 1 5 8}
DEFINITIONS ::= BEGIN
EXPORTS _割付け対象体記述子, _割付け対象体種別,
_注釈列, _4角度, _測定対, _寸法対,_媒体種別;
IMPORTS _対象体識別子又は対象体クラス識別子,
_体裁識別子
FROM _識別子及び式 -- 1.6 参照
_表示属性
FROM _体裁記述子; -- 1.8 参照
_寸法対 ::= SEQUENCE {
水平寸法 [0] IMPLICIT INTEGER,
垂直寸法 CHOICE {
固定寸法 [0] IMPLICIT INTEGER,
可変ページ高さ [1] IMPLICIT INTEGER}}
_寸法仕様 ::= SEQUENCE {
水平寸法 _寸法,
垂直寸法 _寸法}
_寸法 ::= CHOICE {
固定寸法 [0] IMPLICIT INTEGER}
_注釈列 ::= OCTET STRING
-- 文書概要属性“注釈文字集合”で指示した文字集合中の文字の列に加え
-- 符号拡張制御機能,復帰及び改行。
-- すなわち,日本国内に限定した応用では,JIS情報交換用漢字符号によっ
-- て,注釈列を作成できる。
_4角度 ::= INTEGER {d0(0), d90(1), d180(2), d270(3)}
_測定対 ::= SEQUENCE {
水平寸法 [0] IMPLICIT INTEGER,
垂直寸法 [0] IMPLICIT INTEGER}
_媒体種別 ::= SEQUENCE {
公称ページ寸法 _測定対 OPTIONAL,
-- 選択可能な公称ページ寸法を,次に示す。
-- 備考 肖像画:縦長,風景画:横長
-- ISO/JIS用紙寸法は,次のものから選択する。
-- { 9920, 14030} ISO A4 肖像画,
-- { 14030, 9920} ISO A4 風景画,
-- { 14030, 19843} ISO A3 肖像画,
-- { 19843, 14030} ISO A3 風景画,
-- { 19843, 28063} ISO A2 肖像画,
-- { 28063, 19843} ISO A2 風景画,
-- { 28063, 39732} ISO A1 肖像画,
-- { 39732, 28063} ISO A1 風景画,
-- { 39732, 56173} ISO A0 風景画,
-- { 56173, 39732} ISO A0 風景画
-- 米国規格用紙は,次のものから選択する。
-- { 10200, 13200} ANSI A 肖像画,
-- { 13200, 10200} ANSI A 風景画,
-- { 10200, 16800} ANSI Legal 肖像画,
-- { 16800, 10200} ANSI Legal 風景画,
-- { 13200, 20400} ANSI B 肖像画,
-- { 20400, 13200} ANSI B 風景画,
-- { 20400, 26400} ANSI C 肖像画,
-- { 26400, 20400} ANSI C 風景画,
-- { 26400, 40800} ANSI D 肖像画,
-- { 40800, 26400} ANSI D 風景画,
-- { 40800, 52800} ANSI E 肖像画,
-- { 52800, 40800} ANSI E 風景画,
-- { 33600, 48000} ANSI F 肖像画,
-- { 48000, 33600} ANSI F 風景画,
-- { 13200, 10800} ANSI G 肖像画,
-- { 10800, 13200} ANSI G 風景画,
-- { 33600,171600} ANSI H 肖像画,
-- {171600, 33600} ANSI H 風景画,
-- { 40800,211200} ANSI J 肖像画,
-- {211200, 40800} ANSI J 風景画,
-- { 48000,171600} ANSI K 風景画,
-- {171600, 48000} ANSI K 風景画,
-- 連続帳票用紙は,次のものから選択する。
-- { 13200, 16800} 連続帳票用紙 肖像画,
-- { 16800, 13200} 連続帳票用紙 風景画,
-- { 13200, 16801以上} 連続帳票用紙 肖像画,
-- { 16800以上, 13200} 連続帳票用紙 風景画
用紙面 INTEGER {不特定(0), 表面(1), 裏面(2)} OPTIONAL,
_割付け対象体記述子 ::= SEQUENCE {
対象体種別 _割付け対象体種別 OPTIONAL,
記述子本体 _割付け対象体記述子本体 OPTIONAL}
_割付け対象体種別 ::= INTEGER {文書割付け根(0),
ページ(2), 枠(3), 区画(4)}
-- 備考 Raster-DAPでは,ページ集合は,使わない[1]。
_割付け対象体記述子本体 ::= SET {
対象体識別子 _対象体識別子又は対象体クラス識別子,
従属体 [0] IMPLICIT SEQUENCE OF NumericString,
-- 割付け対象体種別の値が‘区画’でない場合,それに直接従属
-- する構造の識別子が列挙される。
内容部群 [1] IMPLICIT SEQUENCE OF NumericString OPTIONAL,
-- 割付け対象体種別の値が'区画'の場合,ラスタ図形の内容部識別
-- 子の並びを記述する。特にタイル状ラスタ図形の場合,タイルの
-- ための文章単位が,タイル番号順に,ここに列挙される。
内容部
位置 [3] IMPLICIT _測定対 OPTIONAL,
寸法 [4] IMPLICIT _寸法対 OPTIONAL,
表示属性 [6] IMPLICIT _表示属性 OPTIONAL,
利用者可読注釈 [8] IMPLICIT _注釈列 OPTIONAL,
利用者可視名 [14] IMPLICIT _注釈列 OPTIONAL,
ページ位置 [15] IMPLICIT _測定対 OPTIONAL,
媒体種別 [16] IMPLICIT _媒体種別 OPTIONAL,
表示体裁 [17] IMPLICIT _体裁識別子 OPTIONAL,
-- 値‘指定なし’は,空SEQUENCEで表現する。
応用注釈 [25] IMPLICIT _応用注釈復号 OPTIONAL}
-- JIS X 4105及び4107では,応用注釈はオクテット列とだけ規定して
-- いるが,FOD112は,応用注釈に追加の復号方法を規定している[1]。
-- ここでは,型参照の“_応用注釈復号”,“_外部データ”及び
-- “_オクテット索引復号”を仮に,導入して(同じデータ列を生成
-- するASN.1に変形して),それを示す。
_応用注釈復号 ::= SEQUENCE {
制約名 [0] IMPLICIT Printable String OPTIONAL,
外部データ [1] IMPLICIT _外部データ OPTIONAL}
-- FOD112によって,構造化した応用注釈の値(制約名,外部データ)が,
-- 次のとおり決められている[1]。
-- 用途 対象体種別 制約名(必す)
-- 文書割付け根 :文書割付け根 "0"
-- 複合ページ :ページ "2"
-- 固定複合本体 :最下位の枠 "28"
-- 特定区画 :区画 "30"
_外部データ ::= CHOICE {
ANY OPTIONAL, -- 特定区画以外
_オクテット索引復号 OPTIONAL} -- 特定区画
-- FOD112では,応用によって,外部データの解釈を,次の二つに分けて
-- いる。
-- (1)タイル状ラスタ図形の特定区画でない場合
-- 外部データは,ODA外の記述をするために,あらゆる型参照のデー
-- タを使用して,タイル変位の値などを記述できる。
-- (2)タイル状ラスタ図形の特定区画の場合,型参照“_オクテット索引
-- 復号”によって,タイルの開始索引を示す。
_オクテット索引復号 ::= SEQUENCE OF INTEGER
-- タイル状ラスタ図形の特定区画の場合
-- その区画からのオクテット数が応用注釈のオクテット索引復号
-- の並びとして指定できる。その索引は,タイル状ラスタ図形のタ
-- イル番号を左から右及び上から下の順としたときのタイルの開始
-- するオクテットの数とする。
-- このタイル状ラスタ図形の索引は,受信時に数えられることか
-- ら,任意選択である。
-- タイル枚数が増加又は削減された場合,索引への波及処理は,その
-- 処理系に任される。
1.8 体裁記述子
_体裁記述子 {2 8 1 5 10}
DEFINITIONS ::= BEGIN
EXPORTS _表示体裁記述子, _表示属性, _内容体系クラス;
IMPORTS _対象体識別子又は対象体クラス識別子, _体裁識別子
FROM _識別子及び式 -- 1.6 参照
_ラスタ図形属性
FROM _ラスタ図形表示属性; -- 1.10 参照
_表示体裁記述子 ::= SET {
体裁識別子 _体裁識別子,
利用者可読注釈 [0] IMPLICIT _注釈列 OPTIONAL,
利用者可視名 [1] IMPLICIT _注釈列 OPTIONAL,
表示属性 [3] IMPLICIT _表示属性 OPTIONAL}
_表示属性 ::= SET {
内容体系クラス _内容体系クラス OPTIONAL,
ラスタ図形属性 [1] IMPLICIT _ラスタ図形属性 OPTIONAL}
_内容体系クラス ::= OBJECT IDENTIFIER
-- {2 8 2 7 2} 書式付き処理可能形式
-- ラスタ図形内容体系クラス
END
1.9 文章単位群
_文章単位群 {2 8 1 5 12}
DEFINITIONS ::= BEGIN
EXPORTS _文章単位, _符号化の種類;
IMPORTS _内容部識別子
FROM _識別子及び式 -- 1.6 参照
_ラスタ図形符号化属性群
FROM _ラスタ図形符号化属性群; -- 1.11 参照
_文章単位 ::= SEQUENCE {
内容部属性 _内容部属性 OPTIONAL,
内容情報 _内容情報 OPTIONAL}
_内容部属性 ::= SET {
割付け内容部識別子 _内容部識別子 OPTIONAL,
符号化の種類 _符号化の種類 OPTIONAL,
符号化属性 CHOICE {
ラスタ図形符号化属性 [2] IMPLICIT _ラスタ図形符号化属性群}}
_内容情報 ::= CHOICE{
内容 OCTET STRING,
-- タイル状ラスタ図形でない場合
-- 備考 ビットマップ符号化のビット
ーー の値は,1:情報色(例:黒色)
-- 及び 0:背景色(例:白色)
-- とする。
タイル内容 _タイル内容} -- タイル状ラスタ図形の場合
_タイル内容 ::= SEQUENCE OF OCTET STRING
-- タイル状ラスタ図形は,符号化後の列及び行
ーー の順番とする。
ーー CALS/Raster-DAPでは,512 * 512
-- に固定されているから,次のとおりとなる[2]。
-- 例:第1列第1行,...., 第512列第1行,
-- 第1列第512行,..., 第512列第512行
-- ただし,空タイルの場合,このタイル内容
ーー は,交換されない。
-- オクテット境界に端数が生じる場合,うめ草
-- (値の例:0)が置かれる。
_符号化の種類 ::= CHOICE {
[6] IMPLICIT OBJECT IDENTIFIER}
-- 次の中から,選択して指定する[2]。
-- {2 8 3 7 0} T.6 符号化(省略時値)
-- {2 8 3 7 3} ビットマップ符号化
-- {2 8 3 7 5} タイル符号化
-- {2 8 3 7 6} T.6 符号化-MSB
-- 備考 これらの中で,T.6符号化-
-- MSBは,ITU-T勧告T.417だけ
-- に適用される。
-- タイル図形の場合,この符号化の種類
-- は,タイル符号化とだけ記述され,
-- 一連のタイル毎の符号化は,タイル種
-- 別として記述される。
END
1.10 ラスタ図形表示属性
_ラスタ図形表示属性{2 8 1 7 2}
DEFINITION ::= BEGIN
EXPORTS _ラスタ図形属性,
_4角度,
_2角度,
_測定対,
_切取り,
_画素間隔,
_画素比率;
_ラスタ図形属性 ::= SET{
画素進行方向 [0] IMPLICIT _4角度 OPTIONAL,
線進行方向 [1] IMPLICIT _2角度 OPTIONAL,
切取り [4] IMPLICIT _切取り OPTIONAL,
画素間隔 [5] _画素間隔 OPTIONAL,
間隔比率 [6] IMPLICIT _間隔比率 OPTIONAL}
_4角度 ::= INTEGER {d0(0),d90(1),d180(2),d270(3)}
_2角度 ::= INTEGER {d90(1),d270(3)}
_測定対 ::= SEQUENCE {
水平 [0] IMPLICIT INTEGER,
垂直 [0] IMPLICIT INTEGER}
_切取り ::= SEQUENCE {
第1座標対 [0] IMPLICIT _座標対 OPTIONAL,
第2座標対 [1] IMPLICIT _座標対 OPTIONAL}
_座標対 ::= SEQUENCE {
x座標 INTEGER,
y座標 INTEGER}
_画素間隔 ::= CHOICE {
間隔 [0] IMPLICIT SEQUENCE {
長さ INTEGER,
画素間隔 INTEGER}}
_間隔比率 ::= SEQUENCE {
線間隔値 INTEGER,
画素間隔値 INTEGER}
END
1.11 ラスタ図形符号化属性群
_ラスタ図形符号化属性群{2 8 1 7 3}
DEFINITION ::= BEGIN
IMPORTS _座標対
FROM _ラスタ図形表示属性; -- 1.10 参照
EXPORTS _ラスタ図形符号化属性群, _圧縮, _タイル種別;
_ラスタ図形符号化属性群 ::= SET {
線当りの画素数 [0] IMPLICIT INTEGER OPTIONAL, -- 1以上任意
-- タイル符号化の場合,画素進行方向の
-- タイル数にタイルの線当りの画素数を
-- 乗じた数以上となる。
線数 [1] IMPLICIT INTEGER OPTIONAL, -- 1以上任意
-- タイル符号化の場合,線進行方向のタ
-- イル数にタイル当り線数を乗じた数以
-- 上となる。
圧縮 [2] IMPLICIT _圧縮 OPTIONAL,
-- 省略時値'圧縮'(0)のままの場合,これ
-- は,出現しない[2]。
破棄画素数 [3] IMPLICIT INTEGER OPTIONAL,
-- タイル符号化の場合,次の属性も指定する。
タイルの線当りの画素数 [6] IMPLICIT INTEGER,
-- CALS/Raster-DAPでは,省略時値512に
-- 固定したままとなり,この属性は,出現
-- しない[2]。
タイル当りの線数 [7] IMPLICIT INTEGER OPTIONAL,
-- CALS/Raster-DAPでは,省略時値512に
-- 固定したままとなり,この属性は,出現
-- しない[2]。
タイル変位 [8] IMPLICIT _座標対 OPTIONAL,-- (0,0)
タイル種別 [9] IMPLICIT SEQUENCE OF _タイル種別 OPTIONAL}
-- 一連のタイルの種別は,タイル番号順に,
-- その“_タイル種別”を,ここに列挙する。
_圧縮 ::= INTEGER {
非圧縮(0), 圧縮(1)}
_タイル種別 ::= INTEGER {
-- タイル種別は,次から選択する[2]。
-- '空背景'(0),
-- '空前景'(1),
-- 'T.6 符号化'(2) (省略時値),
-- 'ビットマップ符号化'(5),
-- 'T.6 符号化 - MSB'(6)}
-- ここで,(0)又は(1)は,タイル面が空(背景)
-- か,塗りつぶし(前景)の場合に使用され,
-- 内容情報(タイル内容)を割愛できる。
-- 備考 1.これらの中で,T.6 符号化-MSB
-- は,ITU-T勧告T.417だけに適用。
-- 2. ビットマップ符号化のビットの値は,
-- 1:情報色(例:黒色)及び
-- 0:背景色(例:白色)とする。
END
1.12 ラスタ図形内容の標準の基本以外の値及び省略時値
_ラスタ図形概要属性群{2 8 1 7 4}
DEFINITION ::= BEGIN
EXPORTS _ラスタ図形表示機能,
_ラスタ図形内容省略時値;
IMPORTS
_ラスタ図形属性,
_4角度,
_2角度,
_測定対,
_切取り,
_画素間隔,
_画素比率
FROM _ラスタ図形表示属性 -- 1.10 参照
_圧縮,
_タイル種別
FROM _ラスタ図形符号化属性群; -- 1.11 参照
_ラスタ図形表示機能 ::= CHOICE {
-- CALSでは,基本値でないラスタ図形表示機能は,次のとおりとする[2]。
-- これらの属性は,その文書で特に指定された場合だけ出現する。
画素進行方向 [9] IMPLICIT _4角度, -- '180'(2),'270'(3)
線進行方向 [10] IMPLICIT _2角度, -- '90'(1)
画素間隔 [5] IMPLICIT _画素間隔} -- {6,1},{4,1}以外の値。
_ラスタ図形内容省略時値 ::= SET {
-- CALS/Raster-DAPでは,ラスタ図形内容の省略時値は,次のとおりとする。
-- これらの値は,文書中で特段の指定がない場合の値となる。
画素進行方向 [0] IMPLICIT INTEGER d0(0),
-- これは,規格省略時値に等しい。
線進行方向 [1] IMPLICIT INTEGER d270(3),
-- これは,規格省略時値に等しい。
切取り [4] IMPLICIT SEQUENCE {
第1座標対 [0] IMPLICIT SEQUENCE {0,0},
第2座標対 [1] IMPLICIT SEQUENCE {N-1,L-1}}
-- ここで,Nは線当りの画素数,Lは線数。
-- これは,規格省略時値に等しい。
画素間隔 [5] INTEGER SEQUENCE OF {4,1},
-- ここで,パラメタの長さ4及び画素間隔1
-- によって,4/1 BMU(解像度:300点/1200BMU)
-- を省略時値とする。
-- この値は,規格省略時値に等しい。
圧縮 [8] IMPLICIT _圧縮} -- '圧縮'(0)
-- CALS/Raster-DAPでは,タイル図形を使う場合,次の省略時値を宣言する。
タイルの線当りの画素数[11] IMPLICIT INTEGER OPTIONAL, -- 512に固定。
-- この値は,規格省略時値に等しい。
タイル当りの線数 [12] IMPLICIT INTEGER OPTIONAL, -- 512に固定。
-- この値は,規格省略時値に等しい。
タイル変位 [13] IMPLICIT _座標対 OPTIONAL,-- (0,0)
-- この値は,規格省略時値に等しい。
タイル種別 [14] IMPLICIT SEQUENCE OF _タイル種別 OPTIONAL}
-- 'T.6 符号化'(2)
-- この値は,規格省略時値に等しい。
END