日本語 1996.05.10(V1R7) Comments:Initialy JIS(G1)Kanji code scheme was applied in the document,
such as Gpaphic left=ASCII and Graphic right=JIS X 0208.

1. タイル状ラスタ図形の応用の紹介

 ODAの文書応用仕様(DAP)の世界水準の調整機関であるPAGODAは,FOD11,FOD26及びFOD36と呼ばれる文書応用仕様案を作成した。その提案を受理したISO/IEC JTC1は,それらの文書応用仕様案を,ISO/IECのISPとして,1993年に制定した。更にその機関は,ラスタ図形DAP(以下,ラスタDAP)及びイメージDAPの二つを追加検討中である。その二つの中の前者は,タイル状ラスタ図形を主体としPAGODAの構成員である北米のOIWが開発し,後者はタイル状ラスタ図形を主体に文字内容及び幾何学図形を含んでおり,PAGODAの構成員である欧州のEWOSが開発している。
 ここでは,前者のラスタDAPの内容を紹介する。このラスタDAPは,現在 ISO/IEC ISP 12064 として規格制定され出版された。

1.1 ISP FOD112(ラスタDAP)の概要


 FOD112は,ISO/IEC TR10000-2で規定するODAの文書応用仕様の体系の一つ画像応用“Image applications”に属するラスタ図形だけの文書応用仕様である。既存のISP (FOD11, FOD26, FOD36)は,文書処理応用“document processing applications”に属しており(図1参照),プロファイル識別子の数字1桁目で集団を区別する。前者は'1xx',後者は'0xx'となる。これに伴い,既存のISPは,それぞれFOD011,FOD026及びFOD036に呼び方が変更される予定である。
  FOD (Open Document Format)(開放型文書書式)
   |
   +-0xx: Document Processing Applications(文書処理応用)
   | 011: Simple Document Structure (文字だけ)
   | 026: Enhanced Document Structure(文字,ラスタ図形,幾何学図形)
     | 036: Extended Document Structure(文字,ラスタ図形,幾何学図形)
    |
   +-1xx: Image Applications(画像応用)
     112: Simple Document Structure  (ラスタ図形だけ)
     126: Enhanced Document Structure(文字,ラスタ図形,幾何学図形)

                

図1 ODA ISPの体系

(現在,改訂中の体系)

 FOD112は,特定割付け構造だけからなり,文書割付け根(DocumentLayoutRoot), 複合ページ(CompositePage), 基本体部(BasicBody)及び特定区画(SpecificBlock)と名付けられた,“文書割付け根”,“ページ”,“枠”及び“区画”の4階層によって,書式付き文書を表現する。
 複合ページと表するページは,ISO A列0番~A列5番, ANSI A列~K列, JIS B列4番及びB列5番 並びに連続帳票用(27.94cm×35.56cm)などの広範囲な寸法の用紙が利用できる。
 基本体部と表する枠は,機械図面,画及びラスタ走査画像を割り付ける領域を定義でき,ページ中に一つだけ存在する。
 特定区画と表する区画は,基本体部中に一つだけ存在し,ラスタ図形内容を収容する。
 ラスタ図形内容は,T.4一次元符号化,T.4二次元符号化,T.6,T.6-MSB及びビットマップ符号化に加えて,タイル状ラスタ図形符号化を対象とする。これは,ISO A列0番, ANSI A列といった用紙寸法の機械製図の効率のよい交換の要件を満たすためである。

1.2 DoD/CALSとの関係

 米国国防総省(DoD)の調達仕様の一つとして,"MIL-R-28002A(30 November 1990), Military Specification Raster Graphics Representation in Binary Format, Requirements for"(以下,“CALS”と略称)がある。
  参考 CALS : Continuous Acquisition and Life-cycle Supportの略称∧1993年9月改称)。
 この技術内容は,ISO/IEC 8613-1/8(JIS X 4101~4108)“開放型文書体系(ODA)及び交換様式"の一つの“文書応用仕様”(DAP)であるFOD112 ラスタDAPの部分集合で構成している。更に,この規定内容は,統一仕様の計算機端末装置で,さまざまな応用系の多媒体データの表示を可能とする。
 したがって,このラスタDAPは,単に計算機内の多媒体データを可視化する仕様ではなく,計算機に格納される図形データの交換様式として使われる。更に,ラスタ図形は,タイル状に並べられ,部分図探索及び部分図修正を可能としている。
 このラスタDAPの応用は,DoDへの納品先に直接又は間接的に関係する産業界(例:船舶製造・運行,航空機製造・運行,車両製造・運営業など)の基盤整備に影響を与えている。それは,CALSが,製造物の納品とともに保守部品展開図をタイル状ラスタ図形で納入されるように求められていることから,米国大手企業は設計図を計算機内で生成し,関連設計図もそれと交換し易い形態で再構築される機運にあるからである。
 例えば,代表的な米国航空機製造会社は,軍需の他に民間機も製造していることが多いから,日本国内の民間機の運用会社(JAL,ANA,JASなど)の保守の新しい電子図面として導入されるのは必然的であるし,航空自衛隊の保守図面が電子化されるときの一つの有力な方向でもある。それらが,それに関連する業界との間でタイル状ラスタ図形を交換する基盤となると予見される。更に,大量の図面を作成・保管し,(他企業を含めた)現場との電子交換が望まれる応用は,容易に列挙できる。

1.3 CALS/Raster-DAPの概要


(1) 文書の水準の分類


 CALS/Raster-DAPでは,次の(a)又は(b)の二つの形式の文書ファイルを交換することを要求している。

(a)第1型(type I)


 第1型の交換文書は,グループ4ファクシミリの符号化(T.6符号化)のラスタ図形を使用して,2進数表現された形式となっている。したがって,文書中は,構造化されていないし,タイル状ラスタ図形も表現できない。
第1型の主な目的は,タイル状でないラスタ図形だけを用いた技術図面の付いたDoD調達(陸軍及び空軍)の装置を調達するときの資料を表現する手段である。
   備考 この第1型は,ODA準拠ではあるが,第2型に移入する前の原始文書と
      見ることもできる。

(b)第2型(type II)


 第2型の交換文書は,グループ4ファクシミリの符号化を,OSIの抽象構文記法1(ASN.1)の符号化規則によって,2進数表現したものである。文書が,構造化できるため,複数の符号化方式(T.6,T.6-MSB,bitmap)の混在及びタイル状ラスタ図形も表現できる。第2型は,国際規格の“開放型文書体系(ODA)及び交換様式”ODIFに適合している。
  備考 1. MIL-STD-1840は,ファイル様式の規定であって,そのファイル頭部
             記録(file header record)に,次の1)~4)を記録することを規定し
       ている。
                  1)ラスタデータ型(ntype)       :第1型'1'又は第2型'2'
                  2)ラスタ図形方向(rorient)     :'0','90','180'又は'270'
                  3)ラスタ画像画素数(rpelcnt)   :水平及び垂直の画素数
                  4)ラスタ画像画素密度(rdensity):1200BMU当りの画素数
               この仕様は,文書記述言語SGMLでの記述に酷似している。
          2. ここでは,要求水準の高い第2型を,主体に,記述する。

(2) 書式付き形式文書


 第2型の交換文書は,開放型文書交換様式(ODIF)の“交換様式クラスA”によって,次の(a)~(d)の構成体からなる。
 (a) 文書概要(必す)
 (b) 表示体裁(任意選択)
 (c) 特定割付け構造(必す。ただし,文書概要だけ送る場合,任意選択。)
 (d) 内容部記述部(必す。ただし,文書概要だけ送る場合,任意選択。)
CALS/Raster-DAPの交換データ要素群を,付録1に示す。
    備考 MIL-R-28002A中の記述では,“交換様式クラスB”と指定されている。
     しかし,FOD112では,“交換様式クラスA”と規定されていること及び
     対象体の属性として内容部識別子が存在するから,特定区画と離れた
     位置でもよいことから,ここでは,仮に,普遍性がより高い“交換様
     式クラスA”として記述する。 複数のISOの関係者(日英)との意見交
     換では,“交換様式クラスAが正しいであろう。”との見解であるが,
     この真偽のほどは,実現の前に再確認されたい。

(3) 特定割付け構造


特定割付け構造は,文書割付け根,複合ページ,像枠及び特定区画の4階層である。

(4) 内容体系


内容体系は,ラスタ図形内容体系[T.6-LSB, T.6-MSB, Bitmap,(untiled,tiled)]である。
   備考 CALS/Raster-DAPでは,グループ3ファクシミリに使われている“T.4一
     次元符号化”及び“T.4二次元符号化”は,排斥されている。

(5) タイル状ラスタ図形


タイル状ラスタ図形(大きい図形を,小図形に分割し,同一符号化方式の小図形を連結したもの)を表現できる。
   タイル状ラスタ図形は,大きい図面(例:大型航空機部品図,大型船舶部   品図,地図)を,小区画として分割統治できる。
   タイル状ラスタ図形では,処理単位のデータ量を減らすことができ,計算   機端末装置などの作業領域の縮小にも寄与する。

(6)彩色されていない。 現在のCALS/Raster_DAPは,ODAの色の拡張を反映して,図面に彩色を施していない,単色の図面である。しかし,これは,基本規格の制約ではなく,単に,CALSとして要求しなかったからだと推察される。したがって,彩色図面への移行は,基本問題ではない。

1.4 CALS/Raster-DAPを応用した処理系の特徴

 CALS/Raster-DAPを応用した処理系は,実現の方向にもよるが,おおむね,次の(1)~(5)の特徴を持つ。
(1) 文書の格納及び検索のデータ様式の規定であり,多系統間からの格納,検索,再生の対象を統一的に扱える。
(2) 言語,文字集合,フォントなどに無関係に,すべて絵として表示する。
したがって,同じ表示処理系が,万国共通に使える可能性が高い。
(3) タイル状ラスタ図形を取り扱える。
 これは,高速度な編集表示系,部分図の検索の早さなどの効果をもたらす。
(4) 計算機端末装置での表示系としても捉えられる。
 ODA割付け処理もなく,文書構造が比較的単純なため,計算機端末装置の窓(window)の表示系として,軽快な操作のできる実現が期待される。
(5) 交換様式だけが規定され,図形格納系,図面探索系などは,別系統と考える。

付録 CALS/Raster-DAPの文書交換様式(ODIF)


 ここでは,“文書交換様式”(ODIF=Open Document Interchange Format)の“クラス”,構文,符号化などについて,CALS/Raster-DAPに関連する部分について述べる。ここでの構文定義は,概要を知りたい読者にとっては詳細過ぎるが,タイル状ラスタ図形の送り方は日本国内ではあまり解説されていないので,ここで参考のためにタイル状ラスタ図形の部分について注釈を大幅に加えている。

1.1 交換データ要素の概要

 交換データ要素の集合への規則は,基本規格では論理構造も記述できる“交換様式クラスA”及び割付け構造だけしか記述できない“交換様式クラスB"と呼ばれる二つが定義されている。これらの内,CALS/Raster-DAPでは,交換様式クラスAによって,文書概要及び(又は)割付け構造を転送する方式が選択されている。
  備考 現時点では,交換データ要素群の正確性を保証できない。したがって,
    その概要を理解するためにだけ,これを利用されたい。この仕様の著
        者は,この仕様の利用によって,生じた不都合,損害,紛争及び権利の
    侵害に対して,一切の責めを負わない。

1.2 交換様式クラスA


 CALS/Raster-DAPで使用する交換様式クラスAのデータの流れは,一つの文書概要記述子及び0個以上の次の任意選択の交換データ要素で構成し,交換データ要素の順序は,次の(1)~(4)のとおりである。
(1) 文書概要記述子(必す)
(2) 表示体裁記述子(任意選択)
(3) 割付け対象体記述子(任意選択)
(4) 特定内容部を表現する文章単位(任意選択)

割付け対象体記述子及び文章単位の集団の中での記述子の順序は,JIS X 4102で規定した順番と同じとなる。
表示体裁記述子の集団の中では,記述子の順序は,昇順にしようが降順にしようが又は順を乱そうが,任意である。

1.3 記述子及び文章単位

文書概要記述子,割付け対象体記述子又は表示体裁記述子は,関係する構成体の属性を表現する単純データ項目及び複合データ項目からなる。
文書概要,体裁及び対象体は,それぞれ一つの記述子で表現する。
文章単位は,次の二つからなる。
(1) 属性フィールド 内容部の属性を表現する単純データ項目及び複合データ項目 からなるデータ構造。
(2) 情報フィールド 内容部を構成する内容要素を表現するデータ項目又はデータ 項目の集合のいずれかであるデータ構造。

それぞれの内容部は,一つの文章単位で表現する。CALS/Raster-DAPでの文章単位は,ラスタ図形内容になる。
 タイル状ラスタ図形内容の場合,属性フィールドでタイル順のタイル種別がタイル種別並びとして指定され,複数のタイル種別を持つ文章単位が一つの区画に結びつく。

1.4 交換データ要素群の抜粋合成


 ここでの交換データ要素群は,JIS X 4104,4105及び4107,ISO 8613-7/AM1 Tiled Raster Graphics, FOD112[1]並びにMIL-R-28002A(CALS/Raster-DAP)[2]から抜粋合成して,そのデータ構成要素及び交換順を,JIS X 5603の“開放型システム間相互接続の抽象構文記法1”(ASN.1)に規定された拡張記法によって示す。 このデータの流れの符号化規則は,JIS X 5604“開放型システム間相互接続の抽象構文記法1(ASN.1)の基本符号化規則仕様”及びODA規格群の応用タグの値によって,一意に得られる。ODA規格群の中では,JIS X 4105-1993の参考1“符号化表現”及び参考2“応用クラスのタグ指定”を参考にされるとよい。
データ要素は,ASN.1のタグ(つまり,データ識別子),オクテット数及び内容のフィールドの三つ組みから構成し,内容フィールドには,その細分化したデータ要素がれらが入れ子になって,表される。
 JISのODA規格群には収録されていないタイル状ラスタ図形のための属性には,その属性の概要を,注釈として示す。更に,属性値が指定されている場合は,その値の名前と値とを注釈として示す。
 更に,データの流れの中で,“文書概要記述子”中の“文書管理属性”の内容は,外部の格納及び検索系(例:DFR),文書転送系(例:MHS)などに,外部の必要に応じて,複写されることを想定している。
  備考  1.省略時値の水準は,規格省略時値(最下位優先),FOD112省略時値及
     びCALS/Raster-DAP省略時値(最上位優先)がある。ここでは,CALS/
          Raster-DAP[2]の省略時値がある場合その規定値を示し,それがない場合
          FOD112[1]の省略時値を示す。なお,DAPで言及しない規格省略時値は,
     特に,示さない。
        2.ここでの,“_交換データ要素群”は,CALS/Raster-DAP[2]で使用され
          る部分の集合であって,ODIFの全集合を示していない。この意味では,
          厳密には,ASN.1による“_交換データ要素群”の構文定義ではない。
          すなわち,これは,ODIFにDAP定義を作用させて,得られた実例の型を
     示している。
        3.表示系という性格から,解釈にあいまいさがない限り,受容性が高い
     方が望ましい。そこで,ここの仕様の中で機能に疑問がある場合,
     警告を表明するだけでなく,データの流れを救済する方向(安全側)
     の解釈をされたい。
_交換データ要素群-抜粋 {2 8 1 5 5}

  -- ここで,注釈文中の記号[1]及び[2]は,引用規格の区別を示し,
  --         [1]:FOD112,[2]:CALSとする。

DEFINITIONS              ::= BEGIN

EXPORTS _交換データ要素;

IMPORTS _文書概要記述子
        FROM _文書概要記述子                        -- JIS X 4104 参照
        _割付け対象体記述子
        FROM _割付け記述子             -- JIS X 4102 参照
    _表示体裁
        FROM _体裁記述子                           -- JIS X 4105 参照
        _文章単位
        FROM _文章単位群;                           -- JIS X 4107 参照

_交換データ要素         ::= CHOICE {
    文書概要               [0] IMPLICIT _文書概要記述子,
    割付け対象体              [2] IMPLICIT _割付け対象体記述子,
    文書単位              [3] IMPLICIT _文章単位,
    表示体裁            [7] IMPLICIT _表示体裁記述子}

                                   END

1.5 文書概要記述子

_文書概要記述子 {2 8 1 5 6} DEFINITIONS ::= BEGIN EXPORTS _文書概要記述子; IMPORTS _対象体識別子又は対象体クラス識別子, _体裁識別子 FROM _識別子及び式 -- 1.6 参照 _測定対, _寸法対, _4角度, _媒体種別 FROM _割付け記述子 -- 1.7 参照 _内容体系クラス FROM _体裁記述子 -- 1.8 参照     _符号化の種類 FROM _文章単位群 -- 1.9 参照 _ラスタ図形内容省略時値, _ラスタ図形表示機能, _ラスタ図形符号化属性 FROM _ラスタ図形概要属性群; -- 1.10 参照 _文書概要記述子  ::= SET { 特定割付け構造 [1] IMPLICIT NumericString, -- 値‘存在’(1) 表示体裁群 [6] IMPLICIT NumericString OPTIONAL, -- 値‘存在’(1) 文書特性   [2] IMPLICIT _文書特性, 文書管理属性  [3] IMPLICIT _文書管理属性} _文書特性 ::= SET { 文書応用仕様 CHOICE { [4] IMPLICIT OBJECT IDENTIFIER } , -- {1 3 14 11 0 1 1} FOD112の仮番 文書応用仕様省略時値 [10] IMPLICIT _文書応用仕様省略時値 OPTIONAL, 文書体系クラス [1] IMPLICIT INTEGER { 書式付き (0)}, 内容体系クラス群 [5] IMPLICIT SET OF OBJECT IDENTIFIER, -- {2 8 2 7 2} 書式付き処理可能形式                   ーー       ラスタ図形内容クラス 交換様式クラス [6] IMPLICIT INTEGER { 交換様式クラスa(0)}, -- 備考 MIL-R-28002Aでは,"if-b(1)"。 -- FOD112では,"if-a(0)"。 -- ここでは,"if-b"を誤りと推定。 oda版 [8] IMPLICIT SEQUENCE{ 規格又は勧告 _文字データ -- "ISO/IEC 8613:1993;version 2.00", -- ここでは,FOD112の指定値とした[1]。 発行日付 _日付及び時刻                   -- "1992-05-01"}, -- ここでは,FOD112の指定値とした[1]。  基本外文書特性宣言    [2] IMPLICIT _基本外の文書特性 OPTIONAL,  基本外構造特性宣言 [3] IMPLICIT _基本外構造特性宣言 OPTIONAL,  追加文書特性   [9] IMPLICIT _追加文書特性 OPTIONAL} _文書応用仕様省略時値 ::= SET { 文書体系省略時値 [0] IMPLICIT _文書体系省略時値, ラスタ図形内容省略時値 [2] IMPLICIT _ラスタ図形内容省略時値 OPTIONAL, 外部内容体系省略時値 [7] IMPLICIT SEQUENCE OF EXTERNAL OPTIONAL} _文書体系省略時値 ::= SET { 内容体系クラス [0] IMPLICIT _内容体系クラス, -- {2 8 2 7 2} 書式付き処理可能形式 -- ラスタ図形内容体系クラス ページ寸法  [2] IMPLICIT _測定対 -- {9240,13200} ANSI Aの共通再生保証領域 OPTIONAL,   媒体種別 [6] IMPLICIT _媒体種別, -- SEQUENCE {10200,13200,0} -- ANSI A{10200,13200},用紙面不特定(0), -- CALS/Raster-DAPでは,用紙面の省略時 -- 値が不明であるが,補って示す。 ページ位置  [9] IMPLICIT _測定対 OPTIONAL, -- 任意の座標対を指定可。 符号化の種類 [10] _符号化の種類 OPTIONAL, -- {2 8 3 7 0} T.6 符号化(LSB-first) _基本外の文書特性 ::= SET { 概要文字集合宣言 [5] IMPLICIT OCTET STRING OPTIONAL, 注釈文字集合宣言 [1] IMPLICIT OCTET STRING OPTIONAL, 代替表現文字集合宣言 [6] IMPLICIT OCTET STRING OPTIONAL, -- これらのオクテット列によって,日本文字を指示し呼出す例は, -- 次のとおりである。符号列の意味の詳細は,JIS X 0202参照。 -- ESC 02/00 04/03 ESC 02/08 04/02 ESC 02/04 02/09 04/02 -- 指示状況: C0=Control, G0(GL)=ASCII, G1(GR)=JIS X 0208:1990 -- 表示系としては,GLとして,ISO/IEC 646 IRV(ASCIIと同じ)の変形 -- 符号を複数受容する。 ページ寸法宣言 [2] IMPLICIT SET OF _寸法対 OPTIONAL, -- 次のページ寸法は,基本外として宣言する。 -- 備考 肖像画:縦長,風景画:横長 -- 次のISO/JIS用紙寸法は,基本外。 -- { 39732, 56173} ISO A0 風景画, -- { 56173, 39732} ISO A0 風景画 -- 次の米国規格用紙寸法は,基本外。 -- { 33600, 48000} ANSI F 肖像画, -- { 48000, 33600} ANSI F 風景画, -- { 13200, 10800} ANSI G 肖像画, -- { 10800, 13200} ANSI G 風景画, -- { 33600,171600} ANSI H 肖像画, -- {171600, 33600} ANSI H 風景画, -- { 40800,211200} ANSI J 肖像画, -- {211200, 40800} ANSI J 風景画, -- { 48000,171600} ANSI K 風景画, -- {171600, 48000} ANSI K 風景画, -- 次の連続帳票用紙寸法は,基本外。 -- { 13200, 16801以上} 連続帳票用紙 肖像画, -- { 16801以上, 13200} 連続帳票用紙 風景画 符号化種類宣言  [29] IMPLICIT SET OF _符号化の種類 OPTIONAL, ラスタ図形表示機能   [4] IMPLICIT SET OF _ラスタ図形表示機能 OPTIONAL, ラスタ図形符号化属性   [3] IMPLICIT SET OF _ラスタ図形符号化属性 OPTIONAL} _文書管理属性  ::= SET { 文書記述部 [7] IMPLICIT _文書記述部 OPTIONAL, 日付時刻群   [0] IMPLICIT _日付時刻群 OPTIONAL, 発信者  [1] IMPLICIT _発信者 OPTIONAL, その他利用者情報   [2] IMPLICIT _その他利用者情報 OPTIONAL, 外部参照 [3] IMPLICIT _外部参照 OPTIONAL, 局所ファイル参照 [4] IMPLICIT _局所ファイル参照 OPTIONAL, 内容属性宣言 [5] IMPLICIT _内容属性宣言 OPTIONAL, 安全保護情報 [6] IMPLICIT _安全保護情報 OPTIONAL} _文書記述部 ::= SET { 表題 [0] IMPLICIT _文字データ OPTIONAL, 主題 [1] IMPLICIT _文字データ OPTIONAL, 文書種別 [2] IMPLICIT _文字データ OPTIONAL, 要約 [3] IMPLICIT _文字データ OPTIONAL, キーワード [4] IMPLICIT SET OF _文字データ OPTIONAL, 文書参照 [5] _文書参照 OPTIONAL} _文字データ ::= [APPLICATION 3] IMPLICIT OCTET STRING -- タグ[APPLICATION 3]は,値43hで表す。 -- 属性“文書概要文字集合”によって指示される集合の文字列, 復帰 -- 及び改行。ただし,一つの“_文字データ”中で,符号の指示及び -- 呼出しのシーケンスは,出現しない。 -- もし,外部から文字列照合をする場合,間隔は区切り子,復帰改行 -- は無視,漢字間隔,2バイト英数字と1バイト英数字の同じ値と見なす -- などの前処理を,処理系に組み込まれた方がよい。ODA規格群は,これ -- らを外部依存と考え,規定していないが,欠陥報告の解釈として了解 -- されている。 _文書参照 ::= CHOICE { 一意参照 OBJECT IDENTIFIER, 記述参照 _文字データ}       _日付時刻群   ::= SET { 文書日時 [0] IMPLICIT _日付及び時刻 OPTIONAL, 作成日時 [1] IMPLICIT _日付及び時刻 OPTIONAL, 局所格納日時 [2] IMPLICIT SEQUENCE OF _日付及び時刻 OPTIONAL, 失効日時 [3] IMPLICIT _日付及び時刻 OPTIONAL, 発効日時 [4] IMPLICIT _日付及び時刻 OPTIONAL, 除去日時 [5] IMPLICIT _日付及び時刻 OPTIONAL, 解放日時 [6] IMPLICIT _日付及び時刻 OPTIONAL, 改版履歴 [7] IMPLICIT SEQUENCE OF SET { 改版日時 [0] IMPLICIT _日付及び時刻 OPTIONAL, 版数 [1] IMPLICIT _文字データ OPTIONAL, 改版者  [2] IMPLICIT SET OF SET { 名前 [0] IMPLICIT SET OF_個人名 OPTIONAL, 地位    [1] IMPLICIT _文字データ OPTIONAL, 組織 [2] IMPLICIT _文字データ OPTIONAL} OPTIONAL, 版参照 [3] _文書参照 OPTIONAL, 利用者注釈 [4] IMPLICIT _文字データ OPTIONAL} OPTIONAL} _日付及び時刻 ::= [APPLICATION 4] IMPLICIT PrintableString -- タグ[APPLICATION 4]は,値44hで表す。 -- 日付及び付加的な時刻を表現する文字列は,ISO 8601による。 -- 年の表記は,西洋歴とし,特定国の表示(例:日本国の年号,アラビヤ歴 -- など)で記述しない。つまり,ここは,世界的に分かる日時で表記する。   -- 表記例:"19940101T12:34:54" _発信者  ::= SET { 組織群 [0] IMPLICIT SET OF _文字データ OPTIONAL, 作成者 [1] IMPLICIT SEQUENCE OF SET { 作成者個人名 [0] IMPLICIT _個人名 OPTIONAL, 作成者の組織 [1] IMPLICIT _文字データ OPTIONAL} OPTIONAL, 所有者 [2] IMPLICIT SEQUENCE OF SET {    所有者個人名 [0] IMPLICIT _個人名 OPTIONAL, 所有者の組織 [1] IMPLICIT _文字データ OPTIONAL} OPTIONAL, 著者  [3] IMPLICIT SEQUENCE OF SET { 著者個人名 [0] IMPLICIT _個人名 OPTIONAL, 著者の組織 [1] IMPLICIT _文字データ OPTIONAL} OPTIONAL} _個人名 ::= [APPLICATION 6] IMPLICIT SET { -- タグ[APPLICATION 6]は,値64hで表す。 姓 [0] IMPLICIT _文字データ, 名 [1] IMPLICIT _文字データ OPTIONAL, 頭文字列 [2] IMPLICIT _文字データ OPTIONAL, -- 洗礼名などの中間の名の頭文字 肩書き [3] IMPLICIT _文字データ OPTIONAL} _その他利用者情報 ::= SET { 著作権 [0] IMPLICIT SET OF SET{ 著作権情報 [0] IMPLICIT SET OF _文字データ OPTIONAL, 著作権日付  [1] IMPLICIT SET OF _日付及び時刻 OPTIONAL} OPTIONAL, 状態 [1] IMPLICIT _文字データ OPTIONAL, 利用者特定符号 [2] IMPLICIT SET OF _文字データ OPTIONAL, 配付先一覧 [3] IMPLICIT SEQUENCE OF SET { 受信者個人名 [0] IMPLICIT _個人名 OPTIONAL, 受信者の組織 [1] IMPLICIT _文字データ OPTIONAL} OPTIONAL, 追加情報    [5] ANY OPTIONAL} _外部参照 ::= SET { 他文書参照 [0] IMPLICIT SET OF _文書参照 OPTIONAL, 旧版文書    [1] IMPLICIT SET OF _文書参照 OPTIONAL} _局所ファイル参照 ::= SET OF SET { ファイル名 [0] IMPLICIT _文字データ OPTIONAL, 文書の位置 [1] IMPLICIT _文字データ OPTIONAL, 利用者注釈 [2] IMPLICIT _文字データ OPTIONAL} _内容属性宣言 ::= SET { 文書量 [1] IMPLICIT INTEGER OPTIONAL, ページ数 [2] IMPLICIT INTEGER OPTIONAL, 言語  [4] IMPLICIT SET OF _文字データ OPTIONAL} _安全保護情報 ::= SET { 承認 CHOICE { 承認者 [0] IMPLICIT _個人名, 承認者の組織 [4] IMPLICIT _文字データ} OPTIONAL, 安全保護種別     [1] IMPLICIT _文字データ OPTIONAL, アクセス権 [2] IMPLICIT SET OF _文字データ OPTIONAL} END

1.6 識別子及び式

_識別子及び式{2 8 1 5 7} DEFINITIONS ::= BEGIN EXPORTS _内容部識別子, _対象体識別子又は対象体クラス識別子, _体裁識別子, _対象体識別子式; IMPORTS _割付け対象体種別 FROM _割付け記述子;  -- 1.7 参照 _内容部識別子 ::= [APPLICATION 0] IMPLICIT PrintableString -- タグ[APPLICATION 0]は,値0x40で表す。 _対象体識別子又は対象体クラス識別子 ::= [APPLICATION 1] IMPLICIT PrintableString -- タグ[APPLICATION 1]は,値0x41で表す。 _体裁識別子 ::= [APPLICATION 5] IMPLICIT PrintableString -- タグ[APPLICATION 5]は,値0x45で表す。 -- 値‘空’(null) は,空文字列で表現する。 END

1.7 割付け記述子

_割付け記述子 {2 8 1 5 8} DEFINITIONS ::= BEGIN EXPORTS _割付け対象体記述子, _割付け対象体種別,     _注釈列, _4角度, _測定対, _寸法対,_媒体種別; IMPORTS _対象体識別子又は対象体クラス識別子, _体裁識別子 FROM _識別子及び式 -- 1.6 参照 _表示属性 FROM _体裁記述子; -- 1.8 参照 _寸法対 ::= SEQUENCE { 水平寸法 [0] IMPLICIT INTEGER, 垂直寸法 CHOICE { 固定寸法 [0] IMPLICIT INTEGER, 可変ページ高さ [1] IMPLICIT INTEGER}} _寸法仕様 ::= SEQUENCE { 水平寸法 _寸法, 垂直寸法 _寸法}        _寸法 ::= CHOICE { 固定寸法 [0] IMPLICIT INTEGER} _注釈列 ::= OCTET STRING   -- 文書概要属性“注釈文字集合”で指示した文字集合中の文字の列に加え -- 符号拡張制御機能,復帰及び改行。 -- すなわち,日本国内に限定した応用では,JIS情報交換用漢字符号によっ -- て,注釈列を作成できる。 _4角度   ::= INTEGER {d0(0), d90(1), d180(2), d270(3)} _測定対 ::= SEQUENCE { 水平寸法 [0] IMPLICIT INTEGER, 垂直寸法 [0] IMPLICIT INTEGER} _媒体種別 ::= SEQUENCE { 公称ページ寸法 _測定対 OPTIONAL, -- 選択可能な公称ページ寸法を,次に示す。 -- 備考 肖像画:縦長,風景画:横長 -- ISO/JIS用紙寸法は,次のものから選択する。 -- { 9920, 14030} ISO A4 肖像画, -- { 14030, 9920} ISO A4 風景画, -- { 14030, 19843} ISO A3 肖像画, -- { 19843, 14030} ISO A3 風景画, -- { 19843, 28063} ISO A2 肖像画, -- { 28063, 19843} ISO A2 風景画, -- { 28063, 39732} ISO A1 肖像画, -- { 39732, 28063} ISO A1 風景画, -- { 39732, 56173} ISO A0 風景画, -- { 56173, 39732} ISO A0 風景画 -- 米国規格用紙は,次のものから選択する。 -- { 10200, 13200} ANSI A 肖像画, -- { 13200, 10200} ANSI A 風景画, -- { 10200, 16800} ANSI Legal 肖像画, -- { 16800, 10200} ANSI Legal 風景画, -- { 13200, 20400} ANSI B 肖像画, -- { 20400, 13200} ANSI B 風景画, -- { 20400, 26400} ANSI C 肖像画, -- { 26400, 20400} ANSI C 風景画, -- { 26400, 40800} ANSI D 肖像画, -- { 40800, 26400} ANSI D 風景画, -- { 40800, 52800} ANSI E 肖像画, -- { 52800, 40800} ANSI E 風景画, -- { 33600, 48000} ANSI F 肖像画, -- { 48000, 33600} ANSI F 風景画, -- { 13200, 10800} ANSI G 肖像画, -- { 10800, 13200} ANSI G 風景画, -- { 33600,171600} ANSI H 肖像画, -- {171600, 33600} ANSI H 風景画, -- { 40800,211200} ANSI J 肖像画, -- {211200, 40800} ANSI J 風景画, -- { 48000,171600} ANSI K 風景画, -- {171600, 48000} ANSI K 風景画, -- 連続帳票用紙は,次のものから選択する。 -- { 13200, 16800} 連続帳票用紙 肖像画, -- { 16800, 13200} 連続帳票用紙 風景画, -- { 13200, 16801以上} 連続帳票用紙 肖像画, -- { 16800以上, 13200} 連続帳票用紙 風景画 用紙面 INTEGER {不特定(0), 表面(1), 裏面(2)} OPTIONAL, _割付け対象体記述子 ::= SEQUENCE { 対象体種別 _割付け対象体種別 OPTIONAL, 記述子本体 _割付け対象体記述子本体 OPTIONAL} _割付け対象体種別 ::= INTEGER {文書割付け根(0), ページ(2), 枠(3), 区画(4)} -- 備考 Raster-DAPでは,ページ集合は,使わない[1]。 _割付け対象体記述子本体 ::= SET { 対象体識別子 _対象体識別子又は対象体クラス識別子, 従属体 [0] IMPLICIT SEQUENCE OF NumericString, -- 割付け対象体種別の値が‘区画’でない場合,それに直接従属 -- する構造の識別子が列挙される。 内容部群 [1] IMPLICIT SEQUENCE OF NumericString OPTIONAL, -- 割付け対象体種別の値が'区画'の場合,ラスタ図形の内容部識別 -- 子の並びを記述する。特にタイル状ラスタ図形の場合,タイルの -- ための文章単位が,タイル番号順に,ここに列挙される。 内容部 位置 [3] IMPLICIT _測定対 OPTIONAL, 寸法 [4] IMPLICIT _寸法対 OPTIONAL, 表示属性    [6] IMPLICIT _表示属性 OPTIONAL, 利用者可読注釈 [8] IMPLICIT _注釈列 OPTIONAL, 利用者可視名 [14] IMPLICIT _注釈列 OPTIONAL, ページ位置 [15] IMPLICIT _測定対 OPTIONAL, 媒体種別 [16] IMPLICIT _媒体種別 OPTIONAL, 表示体裁 [17] IMPLICIT _体裁識別子 OPTIONAL, -- 値‘指定なし’は,空SEQUENCEで表現する。        応用注釈   [25] IMPLICIT _応用注釈復号 OPTIONAL} -- JIS X 4105及び4107では,応用注釈はオクテット列とだけ規定して -- いるが,FOD112は,応用注釈に追加の復号方法を規定している[1]。 -- ここでは,型参照の“_応用注釈復号”,“_外部データ”及び -- “_オクテット索引復号”を仮に,導入して(同じデータ列を生成 -- するASN.1に変形して),それを示す。 _応用注釈復号 ::= SEQUENCE { 制約名 [0] IMPLICIT Printable String OPTIONAL, 外部データ [1] IMPLICIT _外部データ OPTIONAL} -- FOD112によって,構造化した応用注釈の値(制約名,外部データ)が, -- 次のとおり決められている[1]。 -- 用途     対象体種別  制約名(必す) -- 文書割付け根  :文書割付け根  "0" -- 複合ページ   :ページ     "2" -- 固定複合本体  :最下位の枠  "28" -- 特定区画    :区画     "30" _外部データ ::= CHOICE { ANY OPTIONAL, -- 特定区画以外 _オクテット索引復号 OPTIONAL} -- 特定区画 -- FOD112では,応用によって,外部データの解釈を,次の二つに分けて -- いる。 -- (1)タイル状ラスタ図形の特定区画でない場合     --   外部データは,ODA外の記述をするために,あらゆる型参照のデー -- タを使用して,タイル変位の値などを記述できる。 -- (2)タイル状ラスタ図形の特定区画の場合,型参照“_オクテット索引 -- 復号”によって,タイルの開始索引を示す。 _オクテット索引復号 ::= SEQUENCE OF INTEGER -- タイル状ラスタ図形の特定区画の場合 -- その区画からのオクテット数が応用注釈のオクテット索引復号 -- の並びとして指定できる。その索引は,タイル状ラスタ図形のタ -- イル番号を左から右及び上から下の順としたときのタイルの開始 -- するオクテットの数とする。 -- このタイル状ラスタ図形の索引は,受信時に数えられることか -- ら,任意選択である。 -- タイル枚数が増加又は削減された場合,索引への波及処理は,その -- 処理系に任される。

1.8 体裁記述子

_体裁記述子 {2 8 1 5 10} DEFINITIONS ::= BEGIN EXPORTS _表示体裁記述子, _表示属性, _内容体系クラス; IMPORTS _対象体識別子又は対象体クラス識別子, _体裁識別子 FROM _識別子及び式    -- 1.6 参照 _ラスタ図形属性 FROM _ラスタ図形表示属性; -- 1.10 参照 _表示体裁記述子 ::= SET { 体裁識別子 _体裁識別子, 利用者可読注釈 [0] IMPLICIT _注釈列 OPTIONAL, 利用者可視名 [1] IMPLICIT _注釈列 OPTIONAL, 表示属性     [3] IMPLICIT _表示属性 OPTIONAL} _表示属性 ::= SET { 内容体系クラス _内容体系クラス OPTIONAL,   ラスタ図形属性  [1] IMPLICIT _ラスタ図形属性 OPTIONAL} _内容体系クラス ::= OBJECT IDENTIFIER -- {2 8 2 7 2} 書式付き処理可能形式 -- ラスタ図形内容体系クラス END

1.9 文章単位群

_文章単位群 {2 8 1 5 12} DEFINITIONS ::= BEGIN EXPORTS _文章単位, _符号化の種類; IMPORTS _内容部識別子 FROM _識別子及び式  -- 1.6 参照 _ラスタ図形符号化属性群 FROM _ラスタ図形符号化属性群; -- 1.11 参照 _文章単位 ::= SEQUENCE { 内容部属性 _内容部属性 OPTIONAL, 内容情報 _内容情報 OPTIONAL} _内容部属性 ::= SET { 割付け内容部識別子 _内容部識別子 OPTIONAL, 符号化の種類 _符号化の種類 OPTIONAL, 符号化属性 CHOICE { ラスタ図形符号化属性 [2] IMPLICIT _ラスタ図形符号化属性群}} _内容情報  ::= CHOICE{ 内容 OCTET STRING,                  -- タイル状ラスタ図形でない場合 -- 備考 ビットマップ符号化のビット ーー の値は,1:情報色(例:黒色) -- 及び 0:背景色(例:白色) -- とする。 タイル内容 _タイル内容} -- タイル状ラスタ図形の場合 _タイル内容 ::= SEQUENCE OF OCTET STRING -- タイル状ラスタ図形は,符号化後の列及び行                ーー の順番とする。 ーー CALS/Raster-DAPでは,512 * 512 -- に固定されているから,次のとおりとなる[2]。 -- 例:第1列第1行,...., 第512列第1行, -- 第1列第512行,..., 第512列第512行 -- ただし,空タイルの場合,このタイル内容 ーー は,交換されない。 -- オクテット境界に端数が生じる場合,うめ草 -- (値の例:0)が置かれる。 _符号化の種類  ::= CHOICE { [6] IMPLICIT OBJECT IDENTIFIER} -- 次の中から,選択して指定する[2]。 -- {2 8 3 7 0} T.6 符号化(省略時値) -- {2 8 3 7 3} ビットマップ符号化 -- {2 8 3 7 5} タイル符号化 -- {2 8 3 7 6} T.6 符号化-MSB -- 備考 これらの中で,T.6符号化- -- MSBは,ITU-T勧告T.417だけ -- に適用される。 -- タイル図形の場合,この符号化の種類 -- は,タイル符号化とだけ記述され, -- 一連のタイル毎の符号化は,タイル種 -- 別として記述される。 END

1.10 ラスタ図形表示属性

_ラスタ図形表示属性{2 8 1 7 2} DEFINITION ::= BEGIN EXPORTS _ラスタ図形属性, _4角度, _2角度, _測定対, _切取り, _画素間隔, _画素比率; _ラスタ図形属性 ::= SET{ 画素進行方向 [0] IMPLICIT _4角度 OPTIONAL,   線進行方向 [1] IMPLICIT _2角度 OPTIONAL,  切取り [4] IMPLICIT _切取り OPTIONAL,  画素間隔 [5] _画素間隔 OPTIONAL,  間隔比率 [6] IMPLICIT _間隔比率 OPTIONAL} _4角度 ::= INTEGER {d0(0),d90(1),d180(2),d270(3)} _2角度 ::= INTEGER {d90(1),d270(3)} _測定対 ::= SEQUENCE { 水平          [0] IMPLICIT INTEGER, 垂直          [0] IMPLICIT INTEGER} _切取り ::= SEQUENCE { 第1座標対 [0] IMPLICIT _座標対 OPTIONAL, 第2座標対 [1] IMPLICIT _座標対 OPTIONAL}   _座標対 ::= SEQUENCE { x座標 INTEGER, y座標 INTEGER} _画素間隔 ::= CHOICE { 間隔 [0] IMPLICIT SEQUENCE { 長さ INTEGER,   画素間隔 INTEGER}} _間隔比率 ::= SEQUENCE { 線間隔値 INTEGER,  画素間隔値 INTEGER} END

1.11 ラスタ図形符号化属性群

_ラスタ図形符号化属性群{2 8 1 7 3} DEFINITION ::= BEGIN IMPORTS _座標対 FROM _ラスタ図形表示属性; -- 1.10 参照 EXPORTS _ラスタ図形符号化属性群, _圧縮, _タイル種別; _ラスタ図形符号化属性群 ::= SET { 線当りの画素数 [0] IMPLICIT INTEGER OPTIONAL, -- 1以上任意 -- タイル符号化の場合,画素進行方向の -- タイル数にタイルの線当りの画素数を -- 乗じた数以上となる。  線数 [1] IMPLICIT INTEGER OPTIONAL, -- 1以上任意 -- タイル符号化の場合,線進行方向のタ -- イル数にタイル当り線数を乗じた数以 -- 上となる。  圧縮 [2] IMPLICIT _圧縮 OPTIONAL, -- 省略時値'圧縮'(0)のままの場合,これ -- は,出現しない[2]。  破棄画素数 [3] IMPLICIT INTEGER OPTIONAL,  -- タイル符号化の場合,次の属性も指定する。 タイルの線当りの画素数 [6] IMPLICIT INTEGER, -- CALS/Raster-DAPでは,省略時値512に -- 固定したままとなり,この属性は,出現 -- しない[2]。  タイル当りの線数 [7] IMPLICIT INTEGER OPTIONAL, -- CALS/Raster-DAPでは,省略時値512に -- 固定したままとなり,この属性は,出現 -- しない[2]。  タイル変位 [8] IMPLICIT _座標対 OPTIONAL,-- (0,0)  タイル種別 [9] IMPLICIT SEQUENCE OF _タイル種別 OPTIONAL} -- 一連のタイルの種別は,タイル番号順に, -- その“_タイル種別”を,ここに列挙する。 _圧縮 ::= INTEGER { 非圧縮(0), 圧縮(1)} _タイル種別 ::= INTEGER { -- タイル種別は,次から選択する[2]。 -- '空背景'(0), -- '空前景'(1), -- 'T.6 符号化'(2) (省略時値), -- 'ビットマップ符号化'(5), -- 'T.6 符号化 - MSB'(6)} -- ここで,(0)又は(1)は,タイル面が空(背景) -- か,塗りつぶし(前景)の場合に使用され, -- 内容情報(タイル内容)を割愛できる。 -- 備考 1.これらの中で,T.6 符号化-MSB -- は,ITU-T勧告T.417だけに適用。 -- 2. ビットマップ符号化のビットの値は, -- 1:情報色(例:黒色)及び -- 0:背景色(例:白色)とする。 END

1.12 ラスタ図形内容の標準の基本以外の値及び省略時値

_ラスタ図形概要属性群{2 8 1 7 4} DEFINITION ::= BEGIN EXPORTS _ラスタ図形表示機能, _ラスタ図形内容省略時値; IMPORTS _ラスタ図形属性, _4角度, _2角度, _測定対, _切取り, _画素間隔, _画素比率 FROM _ラスタ図形表示属性 -- 1.10 参照 _圧縮, _タイル種別 FROM _ラスタ図形符号化属性群; -- 1.11 参照 _ラスタ図形表示機能 ::= CHOICE { -- CALSでは,基本値でないラスタ図形表示機能は,次のとおりとする[2]。 -- これらの属性は,その文書で特に指定された場合だけ出現する。 画素進行方向 [9] IMPLICIT _4角度, -- '180'(2),'270'(3)  線進行方向 [10] IMPLICIT _2角度, -- '90'(1)  画素間隔 [5] IMPLICIT _画素間隔} -- {6,1},{4,1}以外の値。 _ラスタ図形内容省略時値 ::= SET { -- CALS/Raster-DAPでは,ラスタ図形内容の省略時値は,次のとおりとする。 -- これらの値は,文書中で特段の指定がない場合の値となる。 画素進行方向 [0] IMPLICIT INTEGER d0(0),  -- これは,規格省略時値に等しい。  線進行方向 [1] IMPLICIT INTEGER d270(3), -- これは,規格省略時値に等しい。  切取り [4] IMPLICIT SEQUENCE { 第1座標対 [0] IMPLICIT SEQUENCE {0,0}, 第2座標対 [1] IMPLICIT SEQUENCE {N-1,L-1}} -- ここで,Nは線当りの画素数,Lは線数。 -- これは,規格省略時値に等しい。  画素間隔 [5] INTEGER SEQUENCE OF {4,1}, -- ここで,パラメタの長さ4及び画素間隔1 -- によって,4/1 BMU(解像度:300点/1200BMU) -- を省略時値とする。 -- この値は,規格省略時値に等しい。 圧縮 [8] IMPLICIT _圧縮} -- '圧縮'(0) -- CALS/Raster-DAPでは,タイル図形を使う場合,次の省略時値を宣言する。 タイルの線当りの画素数[11] IMPLICIT INTEGER OPTIONAL, -- 512に固定。 -- この値は,規格省略時値に等しい。  タイル当りの線数 [12] IMPLICIT INTEGER OPTIONAL, -- 512に固定。 -- この値は,規格省略時値に等しい。  タイル変位 [13] IMPLICIT _座標対 OPTIONAL,-- (0,0) -- この値は,規格省略時値に等しい。  タイル種別 [14] IMPLICIT SEQUENCE OF _タイル種別 OPTIONAL} -- 'T.6 符号化'(2) -- この値は,規格省略時値に等しい。 END