悲しい能力不足




なんでSF系なんて描いてるんだろうなアタシ。
と思うことが時たまある。

なんでと言われても。
過去ものを描くよりも簡単でカッコいい、とその当時思っていたからだ。
しかしSFというにはあまりにもお粗末である。SFすなわちサイエンスフィクションすなわち「空想科学小説」。 …定義難しいな。 まァようするに、
「時間が『現代』でなくて、舞台が『地球』でないだけじゃんコリャ」という自覚はあったのだ。その当時にもな。だからなけなしの防衛線として、SF『系』とか名乗ってるわけさ。

確か2年か3年前くらいに、このSF『系』について、プロットを1本切った。一応事件な話で、事件発生から解決までの形になっている。だからわりかし長い。
メイン出演が雪尾。マフィ。事件には絡まないけど、もうひとり部外者とスティ(パロディ)。ある事件を雪尾とマフィが片づける話。(パロディなスティを「どうでしょうか」というお伺いを立てるつもりで、えんぴつ原稿にして親である相棒に送りつけ始め、スティが出てくる前で止まっている。なんてこったい。)
で、この事件のポイントとなる『機械装置』を、ひねくり出したわけよ。
私は新しいことを考えたり思いついたりするのがとても苦手なので、設定は『現在あるもの』を、拡大して創り上げる。発想力がないから想像力に賭けるというわけだ。想像力もそれほど発達しているわけではないので、人様のお話から「まぁステキこういうの。ちょこっと頂いてもいいかしら」とチョロまかすこともある。(あ、あるよねみなさんも? こういうことあるよね? ねっ?
なのでこの話のポイントである『機械装置』も、今現在世間で使用されているこの装置はこんな感じだから…と、拡大して創った。
拡大して創ったが、これは将来実現するだろう、とも思った。今現在ここまでできているんなら、この先さらにこのくらい作るのは簡単だろうと予想した。わりと近いうちかな、とも思った。
思ったが。
まさかこんなに早いとは。


私は会社でとっている「日経パ○コン」11月26日号で、おおむねそんな感じのその装置が、実現されてアメリカで使用されることになったと知った。


ちゃんと終わりまで上がっているプロットは少ないし。
私はこの話ちょっと気に入ってるんですが。


ボツでしょうか。
ボツでしょうか。
ボツでしょうか!?



だって一応『系』はつけどもSF!! SFのはしっこ!! なのに鳴り物入りで出てくる装置が『現在』なんだよおおおぉぉぉ!!!

「数年前にケータイの普及を予測できずにケータイを未来ものとして書いちゃって今どうしよう」というのと、違うよね!? 同じことだけど違うでしょ!?
書いちゃったモノは仕方ないじゃん!!
でもこれはまだプロット!! つまりまだ書いちゃってないモノ!!


…ボツ…?


『その装置』のアタリがあんまり大きすぎて、『その装置』部分を都合よく改訂するにはもうプロットの神(レベル上)が降りるのを待つしか…