今年の神




わたくしは、神が降りないと何もできない人。
そして音楽にかなり引きずられる人。



わたくしに神を降ろすのは主に相棒の役目なのだが、ちょいと事情があってここんとこだいぶ音信不通だ。 なので神は降りにくくなっている。 神のレベルもいろいろあって、しょぼい神ならわりと降りやすいんだがしょぼいので気合いも出来もイマイチ。降りにくくなっているのはレベルの高い神だ。だいたい年イチ、多くて2回くらいだろうか。
レベルの高い神の降りにくくなっているわたくしに、いきなり強制的に神を降ろしたのは、B’zのマキシシングルだった。

もともと音楽にかなり引きずられる人なのだ。 原稿(絵)だって、極限状態だとデッキをかまっている余裕もなくなるので、かかってようといまいとどうでもいいんだけど、普段は机に向かう時には何か曲を鳴らしている。洋楽は疎いのであまり持ってない。でも引きずられ度からいくと恐らく洋楽のがいいんだろうなぁ。レベルが軽めで。 女性よりも男性シンガーのが多い。私の波長に合うと無条件に信頼しているアーティストもいる。現在はとりあえずB’zと平井堅。無条件に信頼しているので発売日に迷わず購入する。

神の降りていないわたくしは、わりと投げやりである。そこに手をつけておいたほうが良い原稿があっても「あー」と呟きながら、眺めるだけで手を出さない。出せない。億劫で。
早いうちに手をつけておいたほうが、後々絶対ラクなのに。身をもって知っているのに。手をつけないとどうなるかも身に染みているのに。 でも億劫で。「あー」とか声を出しながら1mくらいの距離から眺めるだけ。
(そして極限が来て半泣きで
「あの時の私のバカ!!」と過去の私を罵りながら机に向かう。)

発売日に迷わず購入したB’zの「熱き鼓動の果て」。 の、2曲め。
これがいきなり私に神を降ろした。 いきなりだった。
この2曲め。 「夜よ明けないで」という曲。
どんな曲なのかは…機会があったら聞いてみてください。 刹那的な、切ない曲です。
この刹那的な切ない曲が、わたくしの手がけている「SF系」のキャラたちに、
どーんとのしかかった。時間の流れ的に言うとそのうち避けては通れないポイントの切ない箇所に、がつんとハマったのね。シリアスで切なくて、でも乗り越えなければいけないポイント。ちゃんとキャラたちは乗り越えられるんだけど、乗り越えさせねばならん私のほうがちょっと切なくて、目を背けていた箇所だったんだけど。
降りちゃったんだもん神が。 しかも察するに、レベル高そうな神が。
仕方ない。
腹をくくって、向き合うことにした。


神の降りている私は、かなり怖いものがない。
もともと私の仕事は上司に指示をもらったあとはひとりで仕上げるタイプのものなので、スケジュールを見ながら会社も2日半休んだ。飛び飛びだけど。
合間に新しいパソコンが届いたりして、初期不良を確かめるために早く電源入れてみないといかんとわかってはいるのに、その時間すらも惜しくて放置した。
寝不足になった。ファイトドリンクにも世話になった。
切ない話5編オムニバス。
切ない曲にもだんだん耳慣れて、5編めの途中で、神が静かに去ろうとしている。
体力にも限界があるし、いい加減パソコンもなんとかしないとだし、そろそろ仕事もケツに火がついてきそうだし、神が去るのをホッとしている自分もいて。
しかし
「まだ途中なんだよ5編めが。上がるまでちょっと待ってくれや」と思う自分もいたりして。



ところが去るはずの神はまだ少し常駐していて、なんと、切ない話5編めの途中で
「あああ切なかった! 切ないままだとかわいそうだから(私が)、その後のシアワセな話も上げないと!!という方向に意識がすり替わってしまって!!



せめて会社サボらず仕事はしよう。
でもファイトドリンクは欠かせないかも…







ちなみに取りかかっていた切ない話5編はプロットで、本物に上げる予定は今のところありません。
なぜって切ないからさ。私が。