杉浦 啓太 著

詳細
パーキンソン病に向き合う
すべての患者、ご家族の皆様を
勇気づける一冊


 三和書籍
 定価1600円+税

 著者の杉さん(私たち仲間は彼をこう呼んでいる)と付き合うようになって
20年以上(彼が発病するちょっと前から)になる。
 彼は寡黙にしてシャイ。そして酒が好きでカラオケの名人。女性に優しく
文化人で、独自のうまい文章を書く記者であり、ユニークな視点を持った
編集者だった。同じ出版社で仕事をしていた頃を思い出すと、
今でも懐かしい。
 とにかく、彼の背広のフケミたら、パッパとやってしまうような、
憎めない魅力あふれた人物なのである。
 その彼が発病し、自由度を狭められながらも、彼らしさを失うことなく
書き続け、この本を世に発信したことは、嬉しい限りだ。
 しかも、その短編の1つひとつに、人生や今の人間世界、
人間生活の根っこにある問題、課題を改めて考えさせてくれる、
彼の思いの数々が詰まっている、スゴイ本だ。       友人:大八木元