山野草・草花・身近な道具と材料でできる
街の中を歩いていると、押し花の作品をよく見かけることがありますね。みなさんは、押し花をやってみたいけれど、いろいろな道具がないとできないものだから……、と思ってはいませんでしたか？ この本は、道具を使わない昔ながらの簡単な押し方で、みなさんが自然に目を向け、押し花を楽しんでくれたらと思い作ったものです。
私の教室で学んでいるお母さんたちは、「押し花を始める前は、庭の雑草が嫌で、見つけるたびに引き抜いて捨てたり、踏みつけたり……。でも、押し花を始めてからは、雑草がとても可愛く思えて、踏みつけるなんてできなくなり、草花に対する気持ちが優しく変わってきました」と言っています。このように、みなさんも押し花を始めれば、きっと道端の雑草たちを、「可愛いね」と思えるようになると思います。身近な自然を大切にする気持ちは、大きくいえば、世界中の環境を守ること、そして、地球の環境を守ることにつながっていきます。そういうことも考えながら、植物を集めるときには、ルールを守ってくださいね。そして、楽しく、夢のある作品が、たくさんできることを願っています。
P90より抜粋 清水さんの言葉
