イトウその後... メールをいただきました。

初めまして、HN楼蘭です。 偶然、Jazz喫茶巡りのページにお邪魔しました。 そこで懐かしい「イトウ」の名前を見つけました。 大学を卒業してから、1991年の閉店までの4年間、「イトウ」でバイトをしていた者です。

管理人独白>ジャズ喫茶巡り開設以来このようなメールをいただいたのは初めてで嬉しいです。

先代はスイングが好きだったようですが、2代目のマスターはスイングが嫌いで、エリントンとベイシーを少し残して、後は裏に仕舞ってしまいました。それでも5,000枚のレコードがありました。

管理人独白>この貴重なLPはどこにいったのでしょう?

開店の11時から、マスターが出勤される3時までは殆ど私が、レコードをかけて、リクエストも受けていました。
ある時、スイングジャーナル誌で「バイトが書くCDレビュー」という企画があり、 当時ウイントン・マルサリスのバンドの盲目のピアニスト、マーカス・ロバーツのデビューCDについて、 書いたこともありました。


林家正藏(当時のこぶ平)さんが常連で、当時ハンクモブレーのロールコールがお気に入りでした。 これを聴くと、元気が出て、またがんばろうという気が湧いてくるそうです。

Hank Mobley

一時、ハンク・モブレーのDippin'が流行っていて、リクエストが多すぎたので、お店から外してしまったという事もありました。 そんな硬派として鳴らした老舗のJazz喫茶も時代の波に勝てず、地上げの煽りを喰って、1991年に店を畳んでしまいました。

管理人独白>マスターはその後どうされたのでしょう? ちなみに渋谷の老舗ジニアスは中野新橋に移転して顕在です。

イトウの向かいに当時からあった壺屋という店は今でも現役のようです。

管理人独白> イトウには何度も行ったのですが向かいにあるというこの店は見逃していました。 一度訪問させていただきます。

【記:2009.7.1】(文責:管理人)

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