その一 新砂之景
このあたりは、もともと海でしたが、埋立てで出来た土地です。そのため運河が4つもあります(砂町運河、曙運河、砂町北運河、曙北運河)。昭和30年代(1955〜64)までは工場や倉庫が建ち並ぶだけの殺風景な所でした。それからもさらに埋め立てが進み、木材センターや貯木場や整備されて、木場から移転してきた木材商や協同組合の建物がずらりと並ぶようになったので新木場の地名がつきました。
夢の島公園は,ゴミの埋め立て処分場の跡地を整備されたもので面積が43ヘクタールあります。その中に、総合体育館、競技場、野球場、多目的コロシアムなどのさまざまなレクリエーション施設が整っています。マリンスポーツの分野では、夢の島マリーナがあり、数多くのヨットやモーターボートが繋留されていて、海のレジャー拠点になっています。また公園内には 多摩川動物園で飼育されているコアラの餌となるユーカリの林があります。夢の島熱帯植物館では、常夏のも樹木や花が咲いていて一年中観賞できます。近くには温水プールもあります。これらの施設はすべて、隣にある江東清掃工場の余熱を利用しています。人工的に作られた地域ですが、思い切った都市計画で実践できた新しい文化ゾーンといえるでしょう。