南アルプス 精進ケ滝 (平成12年11月13日)

 

 『121mの天涯を一気に駆け降りる鳳凰の精。この滝の上流は未だ人跡を許さない原始の境である。この奥にも人の知らない幾つかの滝があるかも知れない。石空川はここから6Km流れて大武川に合流する。』という標識がある場所がこの精進ケ滝の展望台である。

 報告を元に戻し、最初から書き直します。今回は、雁坂トンネルを越えて山梨県へ入り紅葉見物をするのが目的という観光ドライブ旅行の報告です。従って、FYAMAフォーラムへも報告していません。

 (2003.7.22追記)正直に言うと、別荘地を調査するのが目的でした。m(_ _)m 

 11月12日(日)の早朝に自宅を出発。青梅から小沢峠・名郷経由で正丸峠を越える。秩父市内を抜け、荒川村の道の駅で休憩。大滝村からループ橋のある新道を走って奥秩父の山奥へと入っていく。途中『峠の茶店』で休憩。コンニャクやジャガイモの田楽を食べながら周囲の山々の紅葉を眺める。なお、この日の天気予報はあまり良くなかったが山梨県側は晴れ間が見えていて喜ぶ。奥に唐松尾山が頭を覗かせる。紅葉は期待していたほど綺麗ではない。ピークは過ぎてしまったようだ。

 ここから道路はグイグイと登って雁坂トンネルに入る。こんな山奥に凄いトンネルを作ったものだ。普通車710円という有料トンネルだが、日曜日というのに走る車は非常に少ない。お国の財政赤字はこういう事業で膨らんでいくのだと思う。

 さて、山梨県に入り西沢渓谷入口に出ると一転して観光客が溢れている。駐車場が満車で道路が渋滞している。私はパスして甲府へ向かう。国道140号を南下して窪八幡神社入口から県道31号へ入る。帯那山付近の峠を越えるこの道路は狭くて林道のような道だった。積翠寺や要害城址を通過し武田神社駐車場に車を停める。混んでいるのでビックリ。なんと七五三だったのだ。めげずに武田神社へお参りしに行ったが初詣のような人の群れであった。渋滞の市内を抜け、甲府市外のファミレスで昼食。

 次の観光目的地は武川村だ。甲斐駒ケ岳や鳳凰三山、八ヶ岳の展望が広がる真原という桜並木周辺の別荘地帯で車を停め散歩する。この地域はサントリーの南アルプス天然水CFの撮影現場だそうである。

 長かったドライブを終え、この日は白州町の知り合いの別荘を借りて宿泊することになっている。別荘で一服した後、白州町営の塩沢鉱泉へ行き疲れた体を休める。(^_^)

11月13日(月)

 この日は天気予報どおり快晴だった。白州町と武川村の境に流れる大武川の河原に降りて展望を楽しむ。ここは護岸工事の記念公園になっており、クレーン車のモニュメントが印象的な場所だ。(左の写真:公園の紅葉と甲斐駒)

 

 次は精進ケ滝林道を、展望と紅葉を楽しみながらドライブする。御座石鉱泉への林道と別れ、登山口の駐車場に到着。ここには立派な休憩舎やトイレや水場もある。

 精進ケ滝への登山道は立派な吊橋から始まる。平日にも係わらず、既に数人の人が歩いている。モミジの紅葉も盛りだ。フォッサマグナの断層が地表に現れているという地点を過ぎ、一ノ滝、二ノ滝、三ノ滝が現れ、また、右上の写真のように雰囲気の良い渓流沿いの道を登っていく。しかし、丸太の桟橋もありバランス感覚の鈍い人や恐がりの人には苦手な場所もある。

 登山口から約40分で滝見台に到着。ここから精進ケ滝までは距離があるので迫力に欠けるが秘境の滝という感じだ。カメラ趣味や滝巡りをしている人がいて講釈に耳を傾ける。(^^;

 時間的に余裕があるので、のんびりと軽食を取りコーヒーを煎れて滝を眺める。寒くなってきたので下山するが、静岡県からマイクロバスで来たと言う団体とのすれ違いに時間が取られた。有名な滝だったんですね。(^^;