白州町で21世紀初のゴールデンウィークを過ごす

 GW前の約2週間は休日返上で毎日夜遅くまで仕事をしてきました。 なんとか仕事も一段落したことでもあり、思い切って9日間の休みを取って白州町の別荘で過ごすことにしましたが、天気が悪かったこともあり山登りに関する報告は殆ど出来ません。 このページは自分の別荘生活を記録するWebとして掲載していますので期待しないで下さい。

1日目:2001年4月28日(土): 夜間ドライブ

 前日は20年以上通った「スナックぴーなつ」の最終日であり、朝まで飲み通してしまい始発電車で帰宅。(^^;  おかげで正午前の起床。午後から荷造りを行い、夕食後の8時45分に出発。高速も空いていて予定通り2時間弱で別荘に到着。 荷物の搬入や風呂に入ったりして1時半頃就寝。

2日目:29日(日)曇り後小雨:庭仕事と武川村観光

 自宅から持参したツツジとモミジの植付け。花壇を作って園芸用のスミレやベーベナの植付け。デッキに日よけ用のテントを張る。 このテントは先週買った新品なのだが組み立て方が分からず四苦八苦するが、このテントはガレージとして使えることを発見。(^o^)。 午後から小雨となる。“道の駅はくしゅう”に隣接する“エブリィ”というスーパーへ買い物に行くが園芸センターで「庭ナナカマド」の苗を買い求める。 その後、武川村の観光に行く。

@万休院舞鶴松:私は昨年の12月以来2回目だ。八重桜・水仙・チューリップ・西洋シャクナゲが綺麗に咲いていた。 中山への登山口を探しに墓地の坂を登るが分からなかった。

A実相寺山高神代桜:前回訪問した4月8日が満開だったので当然桜は終わっていたがチューリップ畑が非常に綺麗だった。 この日は日曜日にも係わらず殆ど訪れる人も無く静かな実相寺だった。(左の写真)

B真原桜並木:ここも桜の最盛期には非常に賑わう場所だそうだが、桜が終わったこの日は静かだった。やはりチューリップ畑が凄かった。 実相寺よりも広大な畑一面がチューリップの花で埋め尽くされていた。(右の写真)


3日目:30日(月)雨のち曇り: 買物

 朝から雨が降っていたが雨具を着て“ナナカマド”の植付けを行う。その後はドライブを兼ねて甲府方面へ買い物に出かける。

@国道20号武川村牧原の「武川村農産物直売センター(村の駅)」へ寄り“武川米こしひかり”と“農林48号”を1kgづつ買う。 『今朝のラジオで、ここのことを聞いて来た。』と話したらサービスでお米500gをくれた。(^o^)

A国道が混んでいそうだったので穴山橋から釜無川右岸の道を走って白根町へ行き、信玄橋を渡って竜王町へ出る。 まず、電器屋(量販店)で、テレビデオ・ミニコンポ・炊飯器・トースターを買う。

Bその後、竜王の家具店でバーゲンセールをやっていたので立ち寄り、ダイニング用テーブルと椅子4の5点セットを買った。

C国道20号のラーメン店で昼食を取った後、韮崎のホームセンターへ寄る。農具用品・家庭用品などを買い求める。 今まで別荘用の電気製品や家具などは殆ど中古品だったが今回は思い切って買ってしまった。やはり別荘で暮らすには膨大な初期投資が必要だ。

D次は韮崎の工務店K氏宅を訪問して別荘の水道関連をリニューアルする見積の説明を聞く。やはり膨大な資金が必要だった。 現在の別荘の“水まわり”は従来から永住者が暮らしていたので寒冷地の別荘地仕様では無いのだ。 寒冷地の別荘仕様にするにはポンプや水道管を深く埋めたり凍結防止用の装置を取り付けなくてはならないのだそうだ。 現在は資金が無いのと、数ヶ月の極寒時期は訪荘を我慢するなどでカバー出来るので工事は止めておいた。

 別荘への帰り道も寄り道。明野村〜高根町から須玉町を経由し、新緑の山村を見て回った。

4日目:5月1日(火)晴れ:高ボッチ高原/鉢伏山のハイキングと高遠へのドライブ

 やっと天気予報が良くなり午前中は快晴を約束してくれた。そこで早朝6時前に出発し国道20号を西走する。諏訪湖や塩尻峠を過ぎ、高ボッチ高原への標識を見て右折する。 狭い林道状の舗装道路をグングン登っていく。本来は塩尻峠から歩いて登るべき山なのだが今回は下見という目的なので車で登る。草競馬も開催されるという牧場に到着。

 北アルプスが見える高台で朝食を取り高ボッチ山(1665m)へ向かって歩き始める。高原を斜めに横切る踏み後を歩いたが、ここは進入禁止区域だったかもしれない。 藪っぽい道だったし、正規の登山道と合流する場所には柵があった。(^^; 6月になればレンゲツツジが咲き乱れる草原も現在は枯草に覆われている。 ここは観光客が車で来て約15分のハイキングをする場所である。でもこの日は飛び石連休の合間の平日であるし、朝早いためか人が殆どいない。 頂上には私達夫婦のみだ。天気が最高であり展望が素晴らしい。(右の写真)

 さて、北アルプス展望台と書いてある広い駐車場へ下り、車の停めてある場所まで歩道を戻る。

鉢伏山からの大展望(背景の山は北アルプス)

 次は鉢伏山の麓まで車で行く。鉢伏山荘前の駐車場は有料と書いてあるがこの日は営業してなく誰もいない。 山頂までの登山道からは残雪の斜面を前景にして北アルプスの展望が素晴らしい。山頂手前の登山道には残雪が積もり、久しぶりのスノーハイクを楽しむ。 山頂には古ぼけていて錆びた梯子を登る展望台が建っている。この展望台に登らなくても周囲には高い木が無いので展望は充分楽しめる。 北アルプスは全山丸見え。白馬・五竜・鹿島槍・爺・立山・針・蓮華・燕・大天井・常念・蝶・槍・穂高・乗鞍などなど。 木曾の御嶽山、中央アルプスの木曽駒・宝剣・空木などなど。南アルプスの甲斐駒・北岳・仙丈などなど。八ヶ岳の全山。頚城の火打・妙高。山座同定が忙しい。 (上の写真は鉢伏山への登山中に見えた残雪の北アルプス)

 歩き足りないので二ツ山方面へ向かったが、正規の登山道は残雪のトラバースがあり危険なので、鹿の糞が多かったが笹薮の中を踏み跡を探しながら進んだ。 所々に残雪もあり装備が不足していたので途中で止めておいた。途中までだったが眼前に美ヶ原が見えシーズン中でも人が少なそうな良い場所であったので再訪したい。

 駐車場に戻り高ボッチ山荘から崖ノ湯方面へ向かった。時間的にも早く天気が良いので高遠の桜を見に行くことにした。 一般道を走り塩尻ICから長野自動車道・中央高速を乗り継ぎ伊那へ向かう。辰野PAで昼食とする。この周辺は山桜が咲いており八重桜も満開だった。 伊那ICから高遠へ向かう道には「さくら祭り」の幟が目立つが、今年は開花が早かったという噂を聞いていたので期待はしていない。

 道路も空いていて案の定、桜は終わっていた。無料駐車場もガラガラ。しかし5月6日まで入場料を取っていた。 このまま帰るのはもったいないので入場料を払って城址公園を散歩する。何年か前も守屋山の帰りに寄った事がある。 資料館に寄って「高遠城を見下ろすポスターの撮影場所」を聞いてみた。『花の丘公園』という場所があるそうだ。時間に余裕があるので寄ってみた。 確かに高遠の高台にあり町を見下ろす絶好の場所であった。軽いハイキングを兼ねて登ってみた。 水仙・雪柳・山桜などが満開であり、新緑が素晴らしかったが、暑いほどの陽気と早朝からの行動で疲れ果てた。

 帰路は国道152を北上し、守屋山登山口の杖突峠から林道に入り千代田湖経由で青柳へ向かったが、激しいダートコースが続き運転にも疲れた。おかげで、この夜は熟睡出来た。(^o^)

5日目:2日(水)曇りのち雨:長いウォーキングと畑仕事

 この日は朝から曇っていて寒い。朝食後に散歩へ出掛ける。新緑が映える甲斐駒山麓の林道を東に向かって歩き続ける。所々にログハウスが建っていて参考になる。 白樺林もあり私も庭に白樺を植えたくなる。滝道川の渓流コースへ出会い、気持ちの良い林道なのだが、途中から馬の蹄跡が延々と続いており馬糞が気になる。(^^;  ここは“ホワイトサドル”というペンション?の乗馬コースになっているのだった。やっと畑が見える町に降り立った。ここは“大坊(だいぼう)”という町だった。

 しばらく横手へ戻る舗装道路を歩いたが、狭い道路なので車とのすれ違いが嫌になり、“ペンションB&B”の先で林道へ戻ることにした。 しかし、どこへ向かっている道なのか分からないまま進むと別荘地になり行き止まりになってしまった。留守の別荘の庭を横切り裏手に回り、強引に林の中へ突入した。 藪こぎもあったが、なんとか今朝通った林道に合流出来た。しかし、ここは未だ林道出口の近くであり大きく戻ってしまったようである。 というわけで別荘へ戻った時間をみると、2時間半もの長いウォーキングをしたことになった。(^^;

 午後は畑仕事を中心に時間を過ごした。枝豆の種を蒔くための畑は前回耕作し枯葉などを埋めておいたので、再度耕してから畝に畑用の黒いビニールシートを張った。 前日から水につけておいた枝豆の種を蒔き、鳥避け網を張った。

 ここでハプニング。別の畝を耕すため鍬でススキの根を力まかせに掘り上げていたら、なんと鍬が反り返えってしまったのだ。 私の力が強すぎたのか、鍬が安物で金属が弱かったのか? (^^; 

 鍬を金槌(トンカチ)で叩いて直していたら、目の前に、農業用水を見回る監視員の人が立っていた。激しい金属音を立てていたので相手も驚いたのだと思う。

 ここで嬉しいことを教えてもらった。監視員『コゴミがたくさん生えているね!』 私『どれがコゴミですか?』  監視員『エッ!知らないの! ほら、これとか、あそこにも!』 私『どうやって食べるのですか?』 監視員『おしたしが美味しいよ。ホウレンソウと同じ要領でよいよ。』  私『ありがとうございました!』  そういえば、今朝妻から『これって山菜じゃないの?』と聞かれた時、私は『単なるシダだよ!』と言っていたのだ。(^^;

 というわけで、この日から毎日(朝晩)、食卓に乗ることになったし、お土産としても沢山持って帰れたのだ。\(^o^)/

 なお、夜半から雨が激しくなる。

6日目:3日(木)雨のち晴れのち曇りのち雨:移植/焚き火/ハイキング

 朝から激しい雨が降っていたが、雨具を着て近所を散歩していたら、すぐ近くの林の中に「タラの芽」を発見。朝食後、庭に移植させてもらった。 ついでに山ツツジも数本移植させてもらう。庭の北側の沢の堤防に咲いていた紫と白いスミレも移植。庭に散らばり生えている赤松や藤などの苗も移植した。

 その後は、庭に積んでおいた赤松の倒木や剪定した枝などを燃やして庭の掃除を行った。 

 正午には晴れ間が広がり急遽散歩に出かける決心。しかし出発する時間(1時半)には曇ってきてしまった。 昨日散歩した林道を車で走り、篠沢キャンプ場の先の山道に車を停め、「桑の木沢探勝路」や「黒戸噴水滝」へ歩いていくことにした。

 しかし歩き始めてすぐ、殿来場展望台という標識が目に入り登ってみることにした。山頂は右の写真のような東屋や標識が建っており新緑まばゆい展望が得られた。 しかし霞んでいて遠望は利かなかったため甲斐駒ケ岳や鳳凰山は見えない。

 下山後、林道を歩いていたら道端にウツギの花が咲いていた。(右の写真) しかし、突然雨が降ってきたので先へ進むのは止めて大武川ダムを越えて篠沢キャンプ場へ戻った。 「桑の木沢探勝路」や「黒戸噴水滝」はいずれ行けるだろう。

 いったん別荘へ戻り一服してからスーパーへ買物に行き、帰りにガソリンスタンドで給油するが、ここから中山経由で横手へ行く林道の入口を聞いた。 以前、白州の観光協会でも聞いておいたのだが再確認できた。車で走りながら登山口を探していたら、中山峠という場所に登山口の標識が建っており登山道も整備されていた。 明日は登ってみることにする。

7日目:4日(金)晴れ:中山へのハイキング

 やっと晴れという予報になったので、朝早く起きて近所の田園へカメラを3台と大きな三脚を携えて散歩に出掛ける。 連休中に降った雨は標高2000m以上の山では雪になったようだ。 甲斐駒ケ岳や八ヶ岳は姿を見せなかったが、早川尾根や地蔵岳が田植え前の水田に映り「春を向かえた山村の田園風景」を見ることが出来た。 (右の写真)

 朝食後、里山である「中山」へ別荘から歩いて登った。写真を撮りながらノンビリ歩いて中山峠まで1時間。峠から山頂まで約30分だった。 (左の写真は中山峠からの鋸岳)

道端にはスミレや山吹、山の中はツツジが咲いていた。山頂(888m)には高さ10m以上の展望台が建っていたので30分以上も展望を楽しんだ。 風もない暖かな天気であり一組の家族が来たのみで静かで良い散歩コースを見つけた。(左の写真は展望台からの展望。白州町の山村、大武川、早川尾根。)

 展望台の下で昼食を取り、武川方面へ向かって歩いてみたが踏み跡が怪しくなったので今回は止めておいた。

(右の写真は、林道の道端に咲いていたスミレ。)


 中山峠から舗装道路を歩いていたら前方に猿の軍団がこちらを睨んでいる。近づいたら山へ向かって移動を始めたが襲われそうで気持ち悪かった。(^^;  下山後は別な道を歩いて戻ったが、今度はタヌキが林の中にいるし、野犬?がたむろしていて気持ち悪い。

(右の写真は下山後に別荘近くから見た八ヶ岳)

 帰荘後、庭のテラスでノンビリ過ごしていたら前の林にリスがいるのを発見。この日は色んな動物に出会った。(^o^)

8日目:5日(土)晴れ:帰宅

 朝から整理整頓を行い、渋滞を避けるため9時45分に出発し、2時間で帰宅出来た。夕方の交通情報では猛烈な渋滞になっていたので早めの帰宅が効を奏した。\(^o^)/

(左の写真は別荘のテラスから見える新緑に映える落葉松や白樺の林)