秋深まる白州の山荘

落ち葉が積もる山荘の庭【日 程】平成13年11月9日(金)〜10日(土)
【目 的】休養、紅葉見物(神蛇ノ滝)、山荘の庭手入れ(落ち葉集めなど)

今週の水曜日に私の両親が白州へ行って神蛇(じんじゃ)の滝を見てきたのだ。まだ紅葉も残っていると言う。しかし私は親の都合で日曜日に出掛けられないことになったし、来週も会社の仲間と山へ行くことになっている。これでは絶好の紅葉シーズンに一ヶ月も白州へ行けない事になる。それでは辛過ぎる。そこで苦肉の策として金曜日に休暇を取得して土曜日の夜に帰ると言う日程を組んで白州へ行く事にした。

しかし水曜日に深夜まで呑んでしまい、睡眠不足を回復させるため金曜日は早起き出来ないし、天気予報も悪かったので、寝坊をしてゆっくり出発することにした。

8時近くまで寝て支度をしていたら雨が降ってきた。車に荷物を積み込む時に傘を差す必要があるほど本格的に降ってきた。なんということだ。ついていないな。しかし9時過ぎに出発。

平日の朝は仕事の車で混んでいて中央高速に乗るまで時間が掛かったが、心配していた集中工事での渋滞も無く順調に甲府昭和まで着いた。そして降り続いていた雨は西に向かって行くほど小降りになり韮崎では降っていなかった。道路も乾いているし、鳳凰三山も見えている。\(^o^)/

甲州街道は車が多いので韮崎の船山橋で対岸へ渡り「韮崎櫛形豊富線(県道12号)」を走る。この道は殆ど信号が無く車も少ないので好きだ。穴山橋で甲州街道へ合流し「武川村 村の駅」で買い物をする。妻が気に入っているお米「農林48号」という武川村米を買う。

その後、白州へ向かう途中、民家の桜の紅葉が綺麗だったので「真原(さねはら)桜並木」経由で横手へ行く事にした。今年の春に寄って以来だ。あの時は期待していた桜が終わっていて、替わりに広大なチューリップ畑を見たのだった。今回も残念ながら既に葉が落ちていて紅葉は見られなかった。甲斐駒もガスっていて見えない。このまま別荘へ行くのはもったいないので、藪の湯方面へ寄道して行こうと思った。夏には行楽地として賑わう河原のキャンプ場「フレンドパーク武川」を右手に見て進み、次の分岐を左に進んでしまった。すると、オフロードの狭い道になってしまった。「ウッドランド」というキャンプ場があったが、この先には進めそうに無い。先ほどの分岐まで戻ることにした。分岐から別の道に入ったが、こちらも別荘があったりしたが「南アルプス三景園」という場所で通行止めとなってしまった。しかたない、いつもの道に戻ることにした。あとで地図をじっくり見てみると武川から藪ノ湯へ行く道は、標高の高い山の中腹を巻いていることが分かった。

11時40分頃に山荘へ到着。先日、親が来たときは水が出なくて呼び水をしたそうだが、今回は無事に出た。そして、LPGも出なくなったそうだが、調整用ボタンを使って出るようになった。

晴れてきたので昼食を取り1時過ぎに尾白渓谷へ向かった。駐車場には大型バスが2台も泊まっていたが1台は観光客が帰って来る最中だった。ビデオカメラで撮影しながら吊り橋を渡る。吊り橋から眺める渓谷の水は一段と澄んでいる。見上げる日向山の中腹が黄葉している。さて、尾白渓谷は、2年前から土砂崩れ後の復旧工事が遅々として進まず、渓谷添いの遊歩道は閉鎖されたままであり、神蛇の滝は、黒戸尾根を登り、途中から分岐する「尾根経由コース」を行かなければならない。私達のように山歩きを趣味としている者にとっては簡単な山歩きだが、観光客にとっては辛いコースであろう。しかし、私の両親はたいしたものだ。85歳と77歳という高齢なのに、ここを歩いたのだから。

神蛇ノ滝さて、狭い山腹の道を時々すれ違う人と挨拶しながら、ビデオで対岸の山(日向山)を撮影しながら登って行く。雨の気配も無く、上空には青空も見えていてラッキーだった。ただし、紅葉は既に盛りを過ぎていてイマイチだ。駐車場から約1時間で神蛇ノ滝に到着。本当に、この自然の滝見台から見下ろす三段の滝は素晴らしい。前回は緑に包まれた夏の風景だったが、今回は葉を落とした木々が目立つ初冬の風景だった。さき程すれ違った大団体と一緒でなくて良かった。長い時間、誰もいない滝見台でのんびり出来た。(^0^)

寒くなってきたし、天気予報は雨になると言うので下山することにする。下山後は恒例の道の駅で買い物をした。なお、隣接の園芸店で紅葉が綺麗な「ナンテン」と「スモーク・ツリー」を買った。

帰荘後、サンマの炭火焼きをするため、庭で大好きな焚き火を開始。集めてきた小枝を中心にして火を起こし、太い枝を燃やす。その残り火でサンマを焼くのだ。(^_^) ところが、サンマを焼きだしたら小雨が降り出して来てしまった。(^^; なんとか傘を差しながら焼いて食べられるようにはなった。今晩のメニューは、このサンマと焼肉だ。乾杯 (^o^)/□☆□\(^_^)

深夜になって雨が激しくなってきた。明日の天気も心配だが、今回は休養目当てだからマアイッカ!

2日目:平成13年11月10日(土)
昨年の今頃に、前持ち主のAさんに許可をもらい山荘に宿泊させてもらったのだった。あれから一年経過し、すっかり慣れた山荘生活だが、今回は天気が悪く予定していた農作業が出来なかった。おかげで目的のノンビリした生活を送ることが出来た。この文も山荘で書いている。

さて、2日目の朝は7時頃に起きたが雨が降っていたので暖かい布団の中でグズグズしていた。山梨県中西部の天気予報では曇りのち晴れだったので止むのを待ったが一向に止んでくれない。しかたなく、CDを聞いたり録画しておいた先日のサッカー、イタリア戦を見たりして過ごした。

昼過ぎに一旦雨が止んだので、昨日買った苗を植え付けた。しかし、ここの土地は10センチ程掘ると砂が出てきてしまう。大昔は山から流れ出た土砂が一面を覆い尽くしていたのではないかと思う。そこで、30センチ以上掘り起こし、落ち葉を集めてきて埋めたりして土地改良を行わなければならないのだ。たった2つの木を植えるだけで汗が吹き出た。(^^;

一ヶ月前に蒔いた野菜(小松菜・春菊・ほうれん草)は順調に育っており、逆に密集し過ぎている。小松菜は大きくなった苗から食べられるようになった。しかし、土が凍るようになると枯れてしまうのではないかという心配もある。もし次回(11月23日の予定)まで無事だったら、苗を少しでも家に持って帰ろうと思う。

庭の山栗やクヌギの葉が積もり始めている。重労働だったが、出来るだけ掻き集め、2つのコンポストに充満させた。まだまだ枝には葉が沢山残っているので12月までは枯葉集めの作業が続きそうだ。落ち葉焚きも好きなので楽しみが沢山残っている。(^O^)

雨が完全に止んだので妻と周辺の散歩に出掛けた。藪と化した近所の山林には赤い葉を付けたモミジの幼木があったので、春になったら植え替えてあげようと思う。今年の春に散歩した「滝道川渓谷」へ行ったが、どおってことはない普通の小川だし紅葉の木も少ない。引き返せば良かったのだが、同じ道を歩くのはつまらないと思い、農業用水沿いの道を歩くことにした。この用水は私の山荘へ通じているはずだ。ところが、藪もあり、フリースのズボンに雑草の種が大量にくっついてしまった。そして雨上がりでもあり、靴の中まで水が染み込んで気持ち悪い。途中で用水と平行している林道へ逃げ、開けた場所からは高い山が見えたら、今朝の雨が山では雪になってたらしく白く化粧をしていた。なんとか私の山荘までたどり着けたが約2時間の散歩となってしまった。ここは自然の散歩コースが多く、その点は素晴らしい所だ。

帰荘後、雑草の種を取り払うのに一苦労したが、未だ仕事が待っているので日没までは忙しくなった。燃えるゴミを燃やすという仕事(焚き火)をしながら焼き芋を作るのだ。(^_^) 前日、秋刀魚を焼いた残りの薪を燃やし、落ち葉を集めての焼き芋は楽しみの一つだ。そして、夕食の準備も出来た頃、周囲は暗くなってきたが、生ゴミを埋めるための穴を掘ったり、用具を片付けたりした。

夕食後は、のんびりして酔いを覚まし、8時に離荘した。今日は天気が悪かったのと、完全に夜になって帰ったので道路も空いていた。おかげで、ドアtoドアで1時間50分と言う最短時間で帰宅出来た。(^_^)