山荘日記 (2002.2.9〜11)

 前回は星が良く見えたので天体望遠鏡が欲しくなったが、関連するホームページやパンフレットを調べたり、西立川のダイクマや立川のビックカメラで実物を見て悩んでしまった。 一度はダイクマで口径60mmの物を買う決心をしたのだが赤道儀だったので操作が難しいと判断しビックカメラでビクセンの 「ニューイカルスD−80M(屈折経緯台、有効径80mm)」という製品を買った。

 

 一日目:2月9日(土)曇り夕方から晴れ

 数日前までの週間天気予報では土曜日は良くなかったので遅く出発することにして当日まで準備をしていなかった。 しかし、前日になって土曜日が最も良いと変わってくれたのだが、仕事の都合もあり金曜日は深夜の帰宅となった。 と言う訳で、この日は寝坊し、準備にも時間が掛かり、11:10頃の出発となった。

 3連休の初日でもあり中央高速は談合坂から先7kmの渋滞という情報だった。自宅を出たら早速、奥多摩街道が渋滞している。 裏道を通ってバイパスへ出ると、ここも激しい渋滞だ。 さらに裏道を通り多摩川の土手に出て、多摩大橋の手前でバイパスに入る。多摩大橋の交差点からは順調に走り八王子ICに出られた。 中央高速の渋滞は時間と共に解消し、猿橋バス停付近でノロノロ運転となるが、おおむね順調に走れた。気温が高いせいか、靄(もや)が掛かっていて遠望が利かない。 期待していた純白の南アルプスは全く見ることが出来なかった。

 この日は甲府市内の混雑を敬遠し韮崎ICで降りる。順調に武川へ着くが白州方面は、何と言うことだ、雪雲に覆われているではないか! (^^;

 さて、3日分の食料品を買うため、恒例になった「はくしゅう道の駅」へ向かうが、途中から「日本の道100選 旧甲州街道 台ケ原宿」へ寄る。 地酒の「七賢(山梨銘醸株式会社)」前は混んでいたが、ここは明日から17日まで醸造工場の開放日なので、さらに混雑するであろう。 道路脇には雪が積まれてあり、さらに寒い我が山荘の庭の雪が心配になる。

 道の駅とエブリで買物をし、いよいよ1ヶ月ぶりの山荘に向かう。横手に向かうと道路脇の積雪量が増し、やはり山荘に入る脇道は10p以上積もっていた。 マイカーは4WDなので何とか敷地内まで入れたが玄関までは坂道なのでスリップし入れなかった。 庭の雪は15〜20pだ。昨年の同時期には40pも積もっていたので今年はまだましである。(^_^) 【下の写真参照】

山荘の雪景色

山荘の西に流れる農業用水路

雪に埋まった畑とビニールトンネル(小屋はポンプ小屋)  庭の畑も雪が積もっておりビニールトンネルが壊れかかっていた。ホウレンソウや春菊は全く成長が止まっており、雪解けの3月中旬まで冬眠であろう。 露地栽培の小松菜は雪の下に埋まっており枯れたかも知れない。やはり寒冷地の野菜作りは難しい。【写真:右】

 寒くなってきたので部屋に入り天体望遠鏡の組み立てを始める。 組み立ては簡単だったが、“ファインダー”がピンボケであり調整方法が分からなかった為、時間が掛かってしまった。 平日にビクセンへ問い合わせしてみようと思う。そして、早速、日が暮れた6時前に木星を見つけたので望遠鏡で見てみる。 しかしファインダーの調整が出来ていなかった為や、上下左右の微調整レバーの動かし方が慣れない為、木星がレンズの中に入ってくれない。 やっと妻に交代したら見つけてくれた。(^^;

 夕食後は防寒対策をしっかり行い本格的に星座観察を始めた。少し慣れ、木星・オリオン座・シリウス・スバルなどを観察した。 初めて天体望遠鏡を使ってみた感想は、倍率を100倍以上にすると、レンズの中は星が一つしか入らない程なので、満天の星の中から目的の星を見つけるのは非常に難しいのだと 驚いた。そして星の動きが速いのに驚いた。油断すると狭いレンズの中からすぐ消えてしまい再度探すのに苦労させられる。しかし面白い。しばらくは夢中になりそうだ。(^_^)


 二日目:2月10日(日)曇り夕方から晴れ

 天気予報は曇天と言っていたので8時過ぎまで寝ていた。テレビを見ると、昨日開幕したソルトレイク冬季オリンピックの女子モーグルで、里谷多英が銅メダルを取っていた。(^o^) 

 外は曇っていて展望が期待できないし、寒そうだったので、午前中はパソコンで遊んでいた。午後は須玉へ買物に出掛けることにした。昨日、サッシの窓の鍵が金属疲労で破損してしまったのだ。 当初はホームセンターの「くろがね屋」へ行くつもりだったが、先日開店したばかりの「コメリ」というホームセンターが目に入ったので寄って見た。 しかし、ホームセンターへ行くと予定外の物を沢山買ってしまうのだ。今回も目的の鍵以外に、ブロック6個、L字型の大工用物差し、ポット、不凍液などを買ってしまった。 しかし昨年買ったスノーシャベルも壊れてしまったので、しっかりした金属製の物を買おうとしたら、ここには売っていなかったので、「くろがね屋」へ行き買った。

 帰りは寄り道をして長坂方面をドライブした。遠回りだったが展望が良くなり雄大な南アルプスや八ヶ岳、奥秩父の白い山並みが綺麗だった。 なお、「七賢」の脇を通ったが大混雑をしていた。いづれ平日に来て見ようと思う。 次は、ガソリンが不足していたので「はくしゅう道の駅」の隣に新装オープンした農協のGSへ寄った。 意外に安かった(@95)が、私は最近、断然安いセルフのGSを利用しているので20gしか買わなかった。しかし、このGSはサービスも良かった。

 さて、この日も夕方から晴れて、木星が見え出した。夕食前ではあったが、さっそく天体望遠鏡をセットし観察を始めようと思った。 ところが接眼レンズが無いのに気が付く。結局、家の中には無かった。昨夜片付ける際に落としたらしい。 携帯用ライトで雪が積もった庭を探し回ると、雪の中に埋まっている金属製の物体を見つけた。しかし、凍っていて掘り出すのに苦労した。(^^;

 夕食後も、非常に寒い夜だったが、庭に出て星座観察だ。月が新月だったせいもあり、真っ暗闇になり絶好の星座観察条件が揃った。 土星を探したかったのだが資料を自宅に置いてきてしまったので見つからない。諦めかけた頃、「おうし座」の明るい星を見たら、何と、あの“輪”が見えるではないか。 ヤッター! \(^o^)/ 自宅に帰って調べたら、やはり、この時期は、おうし座の場所に土星がいることが判明した。天体望遠鏡を買って良かった。(^o^)

 三日目:2月11日(月)晴れのち曇り

白州町大坊から見上げた地蔵岳  
白州町大坊から見上げた地蔵岳

 やっと朝から晴れそうだったので6時半に起きて散歩に出掛ける。しかし玄関の外に置いておいた温度計はマイナス7度を差していた。真冬並みの寒さが戻ってきた。 八ヶ岳が良く見える畑へ行くが山頂付近には雲が掛かり冴えない。その後は「大坊(だいぼう)」方面へ行くが、甲斐駒ケ岳も背景に白い雲があり冴えない。 一時間以上散歩して温まったが、我が山荘に戻り雪の上で写真を撮っていたら足が凍るように冷たくなってしまった。

 朝食後は雪の上で焼却炉を使って焚き火をしたが火の勢いが弱い。付近で拾ってきた枯れ枝なので凍っているのだろう。 そして、渋滞が嫌なので11時半に離荘したら、無事、約2時間で帰宅出来た。

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