山荘日記 (2002.4.26〜28)

 一日目:4月26日(金) 曇り

 今回は初めて一人で過ごすことになった。前日は、会社のOBと飲み、深夜に帰宅し、2:30に寝たが寝不足のまま7時半に起床。ゆっくり仕度をして9:50に出発。 中央高速は順調に走り、甲府昭和ICから山荘へ直行し、11:45に到着。

倒されていたコンポストと散乱していた落ち葉   入荘前に、気になっていた庭を見て回る。チューリップを楽しみにしていたのだが、数株の花しか咲いていない。 なんと、動物に花壇を荒らされていて、大部分の球根が丸出しになっているではないか!(怒)  猿だろうか、犬のような気もする。

 そして、裏庭に回ったら、さらに驚きの事件が発生。なんと、2つのコンポストが倒されていて、中の落ち葉や生ゴミが散乱している。(左の写真)  前回もやられていたので、ブロックで固定したのに! このコンポストを倒す力はイノシシ、または熊かもしれない。(^^;


  落葉を敷き詰めておいたジャガイモ畑から無事、芽が出ていた。 既に葉を出してしまったタラノメ

 今回最も気になっていたのはジャガイモ畑だ。やはり、積み上げておいた落ち葉や枯れ枝が邪魔して芽の成長を妨げていた。(左の写真)

 昨年、近所の林から移植した「タラノメ」は葉になってしまい、楽しみにしていた芽を摘むことは出来なかった。(右の写真)


  御覧の様な葉になっているコゴミが多かった

 山菜の「コゴミ」も、昨年は5月上旬が最盛期だったが今年は既に葉になっている株が多い。(左の写真)

 やはり、今年は季節が2週間ほど早く進んでいると思う。 なお、「コゴミ」は未だ数日は摘めそうだ。

 なお、下の写真の様に、庭には数々の花が咲き出していて、新緑に彩りを添えている。


 

白とピンクの芝桜

昨年、自宅から移植した庭ツツジ

山ツツジ

 以上の様に、庭を見て回るだけで30分も費やしてしまった。(^o^)

入荘した時の室内温度は10度だった。意外に寒いので、石油ストーブに火を入れる。水道は無事出たので助かった。 昼食は妻に作ってもらった「おむすび」を食べ、一服後は早速庭に出て野良仕事を始めた。

 最初は、花壇にダリアとグラジオラスの球根を植え付ける。次に、松虫草とコスモスの種を蒔く。その次は、西洋芝畑の手入れだ。 この畑は、昨年開墾し、西洋芝の種を蒔いたのだが揃わず、隙間に宿根バーベナの苗を植えておいたのだが、寒さに耐えられず全て枯れてしまった。 しかたなく、枯れ枝と落ち葉を取り除き、再び西洋芝の種を蒔いた。

 前回、酒樽をコンテナにしてペチュニアを植えたのだが生育が悪い。 高い木の下に置いておいたので、雨ダレが土を掘ってしまったり、日当たりが悪いことが原因だと判断し、日当たりの良い場所に移動することにした。重くて苦労した。 しかし、日当たりの良い場所は、水遣りが出来ないので雨が降らないと心配でも有る。(^^;

 最後の仕事は、コゴミを摘んで酒の肴にすることだ。私が山野草で料理出来るのは、「あく」抜き不要のコゴミのみなのである。(^o^)

 夕方になったので、スパーへ食料の買い出しに行く。平日なので空いていて、道の駅の「水汲み」も楽だった。 今夜のメニューは、「おでん」と「白州豆腐の冷奴」、そして「コゴミ」だ。 一人で晩酌をするのは寂しいが、ビール・日本酒・焼酎を少しずつ?飲み、酔ってしまった。(^^;

 二日目:4月27日(土) 曇り一時晴れ 気温は低い 

  動物に踏み荒らされていた松虫草の花壇

 朝は曇りという天気予報だったので恒例の散歩は止め7時半頃起床。トイレの窓から庭を見回したらショックな出来事が発生していた。 なんと、昨日、精を出して耕し種を蒔いたり球根を植えた花壇に動物が歩き回り、足跡によって至る所に穴があいていたのだ。 放し飼いの犬の仕業だと思うが、猿かも知れない。(左の写真)

 気を取り直して朝食後、荒らされた花壇を整地したり、毎回倒されているコンポストの対策を練る。 30cm程の穴を掘り、コンポストを埋めることにする。重労働だったが、2つのコンポストを埋め腐葉土を詰め直す。 今度は、私の力でも動かない程になったので大丈夫だと思う。

 次は、ホウレンソウ畑を耕す。ホウレンソウは既に花を付けてしまったので全て抜き取る。 折角、ビニールトンネルで育てたのだが、土が合わないのか生育が異常に悪く、殆ど食べられずに終わった。(^^;  ホウレンソウは好きな野菜なので対策を講じて再挑戦するつもりだ。この畑に石灰を撒き、入念に耕し直して枝豆の種を蒔くことにする。 本来は蒔く10日前にやるべき作業だが、明日、第一回の種蒔きをすることにした。

 昼食は即席カレーライス。畑で収穫した春菊を炒めて一品添える。食後、テラスで休んでいると、100mほど離れた林の枝に猿の姿が見えた。 じっくり数えてみたら10匹もいるではないか。猿に対しては、昨年のトウモロコシ事件や、水道ポンプ電源の悪戯などで頭に来ていた。 大声で『コラー!』と怒鳴りつけ、この場所は危険だと思わせたかったので小石を投げつけた。小石が手前の原っぱに落ち、ガサガサッという音がするので驚いて逃げ出した。 あの群れが、畑の作物に悪戯するのだと思うと憎たらしい。

 さて、野良仕事が飽きたので今度は大工仕事を始める。テラスを昇り降りする踏み台(スノコ)が腐ってしまったので取り替えることにした。 先日、ゴミ置場に廃材が捨ててあったので拾っておいたのだ。ノコギリで適当な大きさに切り揃えペンキを塗った。それを乾燥させ、もう一度塗り直すのだ。

 ペンキが乾くまで焚き火を始めた。私が住んでいる昭島市では4月からゴミ有料化が始まった。従って、紙ゴミが大量に出る場合は、ここで燃すことにしたのだ。(^^;  今回は古い年賀状や公共料金の請求書(領収書)を大量に運んだので、これを燃やした。 そして、前回、強風の為、道路を塞いでしまった枝を集め積んで置いたので、これも燃やした。このエネルギーを有効に使いたいのだが、薪ストーブが無いのでしかたない。

 次は、万能ネギの種蒔きだ。小松菜畑の脇に石灰を撒き耕した。ここも本来は10日後に蒔くべきなのだが時間が無いので半分ぐらい蒔いてしまった。 その次は、ジャガイモ畑の落ち葉を取り除き、焚き火の灰を撒いたり、追肥と土寄せを行った。

 そして、スノコが乾いたのでペンキの2度塗りを始める。 以上のような作業で疲れたし、お腹も空いてきたので仕事を止めて家に入ろうかと思うが、ついつい仕事を思い付くのだ。 家の周りに害虫避けの薬撒きと雑草駆除の薬撒きを行い、最後にスコップなどを洗う為、小川に降りた。この時期は、水田に水を引く為、水量が年間で最も多い。 (農業用水の水量を調整しているのだ。) おかげで、小川の水が私の土地を浸食し、年々、有効土地面積を縮めているのだ。 自己防衛として護岸工事を自分でしなくてはならない。この水は南アルプスの雪解け水なので非常に冷たいが、長靴で水の中に入り、土が侵食されている場所に石を積む。 これを始めると止まらなくなるのだ。30分ほど作業をしていたら、すっかり日が暮れ暗くなっていた。(^o^)

 三日目:4月28日(日) 

  散歩中に撮影した近所の風景(背景の山は甲斐駒ケ岳)

 天気が良さそうだったので、朝は6時に起き、大坊方面へ散歩に行く。恒例の場所で甲斐駒ケ岳や早川尾根を撮影した。(左の写真)

 朝食後、残った仕事を始める。 昨日の夕方、水に漬けておいた枝豆の種を蒔くのだが、まず、苗に黒マルチ(穴の空いた黒いビニールシート)を敷き、その穴に種を蒔く。 タップリ水を遣ってから、ループ状の棒を立て、鳥避け用の網を張る。

 次は、昨日ペンキを塗って準備しておいた材木を組み立て、スノコを作る。足板2本と上板7枚を組み立てるのだが、まず正確に寸法を測り線を引くことから始めた。 この作業は根気を要する。やっと釘を打ち終わり完成したが、材木の質も弱そうだし、上板が長過ぎて貧弱なスノコになってしまった。(^^;

 次は、雑草「むしり」を始めた。6月になるとエンジン草刈機を出動させるのだが、この時期は全般的には背の低い雑草が多い。 但し、花壇や畑の周囲に生えた雑草が目立つので「むしる」という作業が必要なのだ。

須玉ICへ向かう途中、釜無川の対岸から南アルプスを振り返り見る 午後になり、家から早く帰ってきて欲しいという電話が入ったが、ゴミを燃したり、積み上げた雑草の山にシートをかぶせたり、部屋の掃除などで時間がかかり、 離荘したのは15:45となった。途中でネット仲間が買った土地を見に行ったり、お土産を買いに道の駅に寄ったりした帰ったが、意外と渋滞が少なく18:45に帰宅出来た。

 右の写真は、須玉ICへ向かう途中(釜無川の対岸)、雨雲に包まれる南アルプスに日が差す光景を振り返り見る。この時はパラパラと雨が降っていた。

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