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10/14(火)

 今朝も寒かった。
今日は、11時からMRIの検査。あとはもうなし。明日はご赦免。
明日からまた自分で食べるものを作ったり、自己管理をしないとならないのでちょっとがっかり。ここにいると安心なのだけどいつまでも病人でもいられないし。

 午前11時から、MRI検査。 …なんと、失敗する。
突然、心臓がばくばくして、自己パニックになるという、信じられない出来事。
延期となる。こんなことがあるなんて。ひたすら落ち込んでしまう。


10/13(月)

 今日も朝の巡回のあと、病院の周りをゆっくりとお散歩。とても寒くってびっくり。知らないところで、こんなに季節が深くなっていた。
ま、思えば、夏7月の暑い盛りからじっとこんな生活。まさか秋までこうとは思わなかった。仕方がないことだが。
病院の周りをゆっくり一周。今日は、看護婦さんの巡回がちょっと遅かったので、7時になってから外に出たため、人や車が既に多くなっていた。おまけに今日は月曜日。朝から外来受付機には列ができていた。いつも思うけど、朝5時過ぎにはずいぶんたくさんの人が既に来ていて、いつも待ち合いロビーは人がたくさんいる。とっても早い時間に人がいるので、最初の頃はすごく驚いた。何ごとかと思った。東京はすごいなあ。混むから仕方がないんでしょうけど、とにかくあんな早朝に人の塊が見れるのは大学病院の受付附近だけじゃないかと思う。
 さて、明日MRI検査が入った。本当は外来でやる予定だったのだが、キャンセルでも入ったのかな。先週のCTの造影剤にくらべたら、MRIは大丈夫そう。


10/12(日)

 今日は、心を入れ替えて(?)朝はシャンと起きて、朝の巡回のあと、病院の周りをゆっくりと散歩して歩いてみた。寒くなってきているのが分かった。
 それでも朝に動くと、朝ご飯が思いのほか食べられる。いつもうだうだ起きて食べるから、「100%」と床頭メモに書けないだけなんだなぁ…と認識。
 連休の最終日のため、今日はかなりの人が戻って来る様子。良かった!
"学生さっちゃん"が貸してくれたTV音声が聴けるWalkManのお陰で、なかなか眠れなかったゆうべは楽しく音楽番組を聞かせてもらった。ありがたかった。
TVをここにいるときは全く見ない。『TVなしで、退屈でしょう』とよく人に声を掛けられるが、なければないでも充分だ。家でも、TVはかけてはいても、実際は殆ど見ていない。
病室にいる場合は、読むものが何もなくなった時は、ぼーっとしてしまうが、それはそれで好きなので、TVが恋しいと思ったことがないのだ。
先週からいろいろなものを借りているので、とうとう通信ができるまでになった。とりあえずNIFTYだけできるようにセッティングしたら、Mailが書けるようになり、ちょっとうれしくなった。私の場合、そこにおかれた環境の中で、自分の世界を作るのは得意なので、あまり苦にはならない。夏の時の治療もそれで問題が少なかったのではないかと思っている。

 退院間近。毎日、陰から日向から支えて下さったみなさんに感謝感謝!!
それにしても、こんなに上げ膳据え膳の生活が長いと、ちゃんと自分のことができるようになるかどうか、不安な気分。でも、やっぱり社会復帰早いほうがいいに決まってるよなぁ。-ボソッ-


10/11(土)

 外はぴっかぴかのいい天気。
病院は、外泊者が多いため、し〜んとしている。
 今朝の食事仲間は、違う部屋のNさんと、Kさん私の3人きりだった。あといつも一緒に食べている仲間?にはお姉ちゃんさっちゃんとTさんがいる。
ここの病院にかかることになった経緯というのが、みんなホントいろいろで、今朝はちょっと考えさせられることが多かった。
病気とひとくちに云っても、それが様々なのは当たり前だ。私などの例で言わせてもらうと、「痛み」の感じ度合いというか感じ方は、人によってずいぶん違うということ。
私の場合、特に「痛い」ということに関しては、極端に弱い人間だ。これについては、人から笑われても仕方がないくらいだと自分でも思っている。
昨日の一件から、「病気」ということについて、広い意味であれやこれやと考え始めている。 ここでまとめるのには、ちょっとしんどいので、いつかビシッと書いてみよう。


10/10(金)

 病室は、しーんとしている。
 今朝、病室に私と残っているIさんから『実は、パソコンのキーボードのカタカタという音がイライラしていた、止めてほしい』とお願いされてしまった。
なんとも、デリカシーのない私だったのね。
周りの人は、『入院中に私も何かやらなきゃ!』って感じで、今までずっと見守ってくれてよろこんでチョロチョロと覗きに来ていた。だってこの日記しか書いてないからそんなに使っていないんだけど。
特にこの病室は、若い人ばかりなので、パソコンなんかやってると、いろいろ質問してきたり、そこから発展していろんな話題が膨らむし、今まで誰も「待った!」はなかったから大丈夫だと思っていた。
 今は、使う時は食堂に移動し、誰もいなければブラインドを閉めて部屋を暗くしてやることにしている。動けない時は、ひたすら読書だったので、残りわずかな病院生活も、最初の頃のように読書に戻ろうかなと今は思っている。(読む本はとうに尽きたけど)
(実は、翌日になっても、Iさんに、『昨日の続きなんだけど…』と突然詰めよられてびっくり。
私の病室の患者さん各々には、面会者が多いので、Iさんにすると『面会はしかたがないけど、人がくるとみんなそれしか考えないからね。ずっと耳栓してるから』と言われた。先日退院されたひとりには、毎日誰かお見舞いがあったので、「喋る声が頭に残って、苛々した」と云う。どかどかと愚痴?を言われてしまったのでした。)
 退院された方だけでなく、自分も大変に失礼なことしていたのかなと思い反省。
しかし、退院間近になると、なんとなく心うきうきしてお喋りしてしまったり、元気なってくると、無意識につい動きが多ってくる。明るい話題や笑いも多くなっている。
病気の間明るくしてないと、乗り切れない部分ってある。今まで、そういうのがあるから、楽しく過ごしたいってことを何人からも聞いていたので、皆同じかなって感じだったんだけど、今日はIさんに、「◯◯さんのように××(病名)位の人は、どうせたいしたことないんでしょうけど、あてつけ?」まで云われちゃ、やっぱり黙って聞いてるわけにもいかなくて、その病の人の名誉の為に、「病気が分かった時の心傷は、おんなじじゃないですか?」って反論してしまった!!
弁解するわけじゃないが、私は人に対して(特に親しくもなければなおさら)、決してこのように面と向かっていきなり反論したりする人間ではありません-きっぱり-。(誰か認めてくれるかしらん?)
そうしたら、いきなり「そうかな?だって手術終わって翌日から動き回ってるくらいだもの大したことないでしょう。」なんて、首傾げられちゃった。
残りわずかな期間だから、じーっとしてよう…。
集団生活って難しい。特に病人の心のケアって、ホントに難しいから。


10/9(木)

 朝っぱらから、外出する。
昨日のうちにサブちゃん先生が短時間の外出許可をくださる。必要な書類をタクシーに乗って、自宅に取りに行った。
 家についたら、気になったので、Mailを覗いてみたら、e-mailとNIFTYで計25通も溜っていた。NIFTYの受信簿を見たら、とうにサーバーから消えているものもあったので、e-mailは随分消滅してしまったことだろう。残念。さっと一通り目を通しただけ。
 無事帰還。
 外の流れは、とっても疲れる。当たり前だ。ずっと穏やかな場所で、横になっているのだから。病人に戻れてホッとするというのも、なんだかなあって感じはするけれど、社会復帰は、容易じゃないぞお。
午後から、ぞくぞく外泊者が出て、6人部屋に2人しかいなくなってしまった。
 すんごくさびしい。窓際の学生さっちゃんが、WalkManと最近の曲ばかりのテープをたくさん貸してくれた。普段テレビを置かずいるので、人がいなくなるとさびしいからって気を使ってくれた。この子は、いつもやさしい。
 食事後、お姉さんさっちゃんがお母さん、叔母さんと共に外泊のため出かける。
彼女は、「次の検査が11月」と私と同じ主治医のNセンセに云われてしまい、ちょっと落ち込んでいた。やはり、OLたるもの仕事をずっと休まないとならないってことになると、落ち着かなくなる。彼女は、入院期間がどんどん長くなり、また病気がはっきりしないため、精神的にかなりまいっている。
 Nセンセは、彼女のために精神神経科からカウンセリングの先生を、送り込んでくれることにしたとのこと。良かった。
私に何かできることはないだろうか…と考えてみる。とても難しい問題だけど。


10/8(水)

 今日は、ずっとぐったりしていたので、夜になってからいそいそと、PowerBookを取り出して、打ち込みしている。
 午前中、毎週水曜日の教授回診。学生か、研修かよくわからないけど、カチカチに固まった歩き方の若者がひっつき虫みたいに、教授のあとを歩いてきた。あまりに人数がいるので、カーテン開けっぴろげで、こっちはお腹丸出しだし状態で、と〜っても恥ずかしかった!
 さて本日も一昨日同様、検査のために、朝食後からもちろん何も口できない。CTで撮影の際に手の甲から点滴様に入れられる造影剤は、身体が熱くなって、だんだん気持ちが悪くなってくるので、苦手。今日も1時から"検査場所"に出頭(?!)し、名前を呼ばれると、いつものようにガチガチになる。余計な神経をここぞとばかりに集中してしまい、ものすごく疲れる。
ようやく終了したが、エレベーターを待っても、中々こない。ぐったりして2基のエレベータの間の隙間に寄り掛かり待つ。
エレベータが到着すると、よく夜回診で登場する、永瀬正敏似の新米(これって本当は失礼なんでしょうが特長のために便宜上ね)T先生が乗っていた。軽く挨拶。私はぼーっとしていたので、横顔をちらちら見ていたようだったがあまり気にせず。(よっぽどお化け顔だったかな)
病棟に到着しエレベーターを降りた途端、検査にとっても疲れたのと、造影剤が胸元でぐるぐる循環しているようで(そんなこたぁないのだが)フラフラになる。廊下をぬぼーっと横揺れしながらゆっくり歩いていたら、T先生が振り返って、『ゆっくり歩きましょう』と背中を支えて一緒に歩いてくれた。「やさしいのねぇ」とその時ではなく、ベッドに辿りついた時に思った。や、感謝感謝の気持ちです。今日は眠ります。