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最近『Rhapsody(ラプソディー)』という名前を、Macユーザーは耳にしますね。
『Rhapsody』は、Macを飛躍的なマシンにし、パソコンの世界を塗り変えてしまうとまで云われている、次世代のOS(オペレーティングシステム)の開発コードネームの名前。(現在デベロッパリリースを発表)
これは、米国ネクスト社(96年末にアップル社と合併)のOS「オープンステップ」をベースにしたものだ。この新OS『Rhapsody』とはいったいどういうものか?今現在までの、私のわかっているところでまとめてみるということにします。
●Windowsでも動く『Rhapsody』
これは、世界中のほとんどのパソコンで動くことを意味する。単にMacOSマシン向けの新しいOSという言葉では、片付けられないのだ!
これによって、Windowsユーザーの取り込みもできるだろう。
●『Rhapsody』には、4種類ある??
1. PowerPC向け『Rhapsody』
PowerMacとPowerPC用パソコンの新しい企画PPCP」マシン用。
MacOS用ソフトを動かす『ブルーボックス』やQuickTimeなどのマルチメディア機能等々、『Rhapsody』の全機能を持ったもの。
これは、OS全部がPowerPCに最適化されるため、すべての場合において、今のMacOSより快適の動作する。(MacOS用ソフトもMacOSで動かすより早いとか!)そんで、システムの安定性も高い。
2. Windowsマシン(インテル)向け『Rhapsody』
操作も表示もPowerPC用Rhapsodyと全く同じ。
これは、まさにWindowsから『Rhapsody』に移行させるという戦略的なものか?MacOS用ソフトは動かせない。「先進的なOSの機能を持ち、Rhapsody用ソフトを動かせる。データはPowerPC用Phapsodyと完全な互換性があり、データ交換も簡単(某雑誌より)。」
3. MacOS用の『イエローボックス』
現在のMacOSにRhapsody用ソフトを動かす機能(イエローボックス)を組み込んだもの。
MacOSを使いながら、Rhapsody用ソフトを動かせるのだ。万が一『Rhapsody』では動作しないMacOS用ソフトを持っている場合も便利かもしれない。
これは、次のMacOS(コードネーム:アレグロ)か、その次(ソナタ)あたりからか?
4. Windows(Windows95/NT)用の『イエローボックス』
Windows95とNTでRhapsody用ソフトを動かす機能を拡張するもの。Windows内に組み込む。Windowsを使いながら、Rhapsody用ソフトを動かせる。両方のソフトが動かせるので、自宅Mac会社Windows(またその逆)という方には、打ってつけ。
●MacOSユーザーに新しい環境、『ブルーボックス』
上記1のPowerPCに向けのRhapsodyに組み込まれている『ブルーボックス』は、現在持っているMacOS用ソフトを動かすことが出来る機能。<現在PowerPCでは、68K用ソフトはエミュレーション(特定の機器の機能をパソコンに真似させる技術)、PowerPC用はネイティブ(PowerPC用にプログラムされている)で動作している。>
この『ブルーボックス』では、Rhapsody用ソフトとMacOS用ソフトを一度に表示ができ、『ブルーボックス』と『Rhapsody』を切り替えても使える。『ブルーボックス』内は、MacOSなので、ひとつのソフトが強制終了など、異常に動作しても他のソフトが止まることはなく、『Rhapsody』も止まらない。
●オープンステップが組み合わさった完全無欠のOS
『Rhapsody』は、OSがPowerPCに最適化される。
そのため、処理速度が大きく上がるそうだ。『Rhapsody』はマルチCPUへ本格的に対応する。
現在のMacOSのマルチタスク(複数ソフト等の作業を同時にこなす)機能は、疑似マルチタスク(現在はソフト単位で対応)という感じで、CPUを各々のソフト同士が、使う時間をわけあって処理されていため完全なものではない。『Rhapsody』のマルチタスク機能は、ハードウエア的にCPUを使う時間を割り振るために、どのソフトもなめらかに動作することになる。
OSのメモリー保護機能も備えており、あるひとつのソフトがエラーを起こしても、他には影響を及ぼさず、これによりOSの安定性が飛躍的高まる。