とっても初心者のためのMacintosh講座

《第9回 ファイルの圧縮・解凍》



ファイルの圧縮・解凍は、言葉のとおりファイルを小さくすることと、その圧縮されたファイルを元に戻すことです。
ファイルの圧縮には、データそのものを変更する方法と、ユーティリティー(アーカイバ)を使って圧縮してしまうものがあります。
データそのものを変更する方法には、画像ファイルを静止画像を圧縮するJPEG(ジェーペグ)と動画画像を圧縮するMPEG(エムペグ)があります。
たとえば640×480ピクセルの解像度に256色(8bit)の1枚の静止画像を表示すると、640×480×8(bit)=245万7600bit(約300KB)が必要になります。
もし動画を取り込んだ場合、Macでフルフレームのとき1秒間に30コマ(フレーム)の静止画を映し出しているので、わずか1秒でも9Mバイトの大きさになってしまいます。
そこで各コマ(フレーム)の画像サイズを小さくして、軽くスムーズな再生を実現してくれる画像圧縮技術です。

アーカイバーナンバーワンの異名をとる!StuffIt Deluxe(製品版)の様子

ユーティリティーでの圧縮(アーカイヴ)・解凍(エキスパンド)は、ファイルを一時的に別の方式に保存し直して、データ量を少なくします。圧縮されたファイルを解凍すると、元に戻ります。
ファイルの圧縮では、複数のファイルを一つにまとめることと、大きな一つのファイルを複数に分割させることができます。
電子メールに添付ファイルを送るときは、圧縮ファイルにすると送信時間も短くなります。
ところで、一口に圧縮といってもそれは1種類だけではありません。
Macの代表的なソフトには、『CompactPro』『StuffIt Expander』『Drop Stuff』『StuffIt Deluxe/Lite』『MacLHA』などさまざまあります。

ユーティリティー(アーカイバ)も圧縮ファイルもいくつかの種類に分かれており、それぞれ適切な組み合わせで用いる必要があります。圧縮ファイルは、「ファイル.sit」のように、ファイル名の終わりに拡張子(.sitの部分)をつけて、区別できるようにしてあります。

いくつかを挙げると…
●StuffIt形式=拡張子が「.sit」
 Aladdin Systemsが開発した圧縮形式。シェアウェアの『StuffIt Lite』、製品版の『StuffIt Deluxe』。Macintoshでは定番。
圧縮できるユーティリティ=StuffIt Lite ,StuffIt Deluxe,DropStuff
解凍できるユーティリティ=StuffIt Lite,StuffIt Deluxe ,StuffIt Expander

●Compact Pro形式=拡張子が「.cpt」
圧縮できるユーティリティ=Compact Pro
解凍できるユーティリティ=Compact Pro ,StuffIt Expander
シェアウェア『Compact Pro』が生成する圧縮形式で、やはりMacintoshではかなりメジャーなアーカイバです。しかし、DOSやWindowsではまったくサポートしません。

●LHA形式=拡張子が「.lzh」 圧縮できるユーティリティ=MacLHA
解凍できるユーティリティ=MacLHA ,StuffIt Expanderなど
DOS圏のもので、既に広く普及しているため、DOS・Windows用のオンラインソフトなどはこの形式が多いでしょう。Macintosh用LHAである『MacLHA』はフリーウェアです。

●自己解凍形式 (拡張子が「.sea」
圧縮できるユーティリティ=StuffIt Lite,StuffIt Deluxe,Compact Pro
これは、このファイルそのものがアプリケーションとなっていて、自己解凍できる圧縮ファイルです。
これは、StuffItやCompact Proから作ることができますが、拡張子は「.sea」(Self Extracting Archive)になります。

もし見かけたことのない拡張子がついたファイルは、StuffIt Expanderで解凍しましょう。StuffIt Expanderは、殆どのファイルをサポートしており、ドラッグ&ドロップするだけでもとの姿に復元できます。

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