●Ｇ３の魅力って？
何といっても処理速度がスピーディーであることでしょう。
PowerPC G3が高集積技術により設計されていることに加えて、ＭａｃＯＳ８の計算処理を分析して最適化されているため、高速処理が可能になっています。
バックサイドキャッシュ（ここでは、CPUが以前に設計した計算結果を一時的に蓄積しておく記憶場所のことを指す）機能。これがCPUのすぐ傍にキャッシュメモリをを配置しているため、CPUとキャッシュメモリ間のデータのやり取りが高速に行えます。CPUの中にあるキャッシュを１次キャッシュ、その外部に置くキャッシュを２次キャッシュといい、バックサイドは２次キャッシュにあたります。これでCPUと２次キャッシュの位置を近づけることにより転送速度を高めることに成功。また、メモリも高速タイプのもの（SDRAM）を採用しています。Ｇ３以前のＭａｃでは、EDO
DRAMというタイプのDRAMを使用したDIMMを使用していましたが、Ｇ３になり高速処理に対応するためにSDRAM DIMMが採用されました。SDRAM
DIMMとはシンクロナスDRAMのことで、プロセッサの処理速度と同期して動作しています。
そして、この機能にして、価格が手ごろなこと。
お安くなった理由は、PowerPC G3プロセッサが超高密技術で生産されているためプロセッサ自体が小さいこと。CPUやマザーボードを小型化し、Ｍａｃ以外のコンピュータと共用できる部品を採用したり、タイプの違うマシン（ミニタワータイプとデスクトップタイプ）で基板を共通利用することによって、製造コストを下げるなどをしているからです。
三つめはラインナップが揃ったこと。目的や好み、予算に合わせて選べるものが揃っています。詳しくは、Apple社のサイトで製品データシートをご覧ください。
●手元のＭａｃはＧ３マシンに変身させる。
Power Mac7500/100以降の殆どのマシン（Paformaやプライベートシリーズは除く）は、CPUが取り替えられるようにドーターカード方式を採用してきました。マザーボードを取り替えるよりも低価格でアップグレードできるからです。
Ｇ３機発売以降、各社Ｇ３アップグレードカードを発売しており、ドーターカード方式であれば問題なくCPUの差し替えが可能です。できるだけ低う予算でＧ３マシンを…と思うなら、お勧めです。初代のPower
Mac（6100/7100/8100シリーズ）は、NuBus（ヌーバス）スロットを使用しています。
※このコーナーへのご意見、メールをお待ちしています。
 |