とっても初心者のためのMacintosh講座

《第15回  接続について》



Macを使っているうちに、外部記憶装置など、周辺機器が必要になって来たりしますね。今回はそれらの接続方式について。

MOや、Zip、CD-Rなどのデータを記憶する外部記憶装置の他、スキャナ、プリンター、MIDIなどなど、それらをMac本体と接続するためには、接続する端子、ケーブルが必要になります。
接続方法がいくつかあります。


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●シリアルポート(Serial Port)

    Macの背面にあるシリアルインターフェイス対応の周辺機器を接続するための接続端子。Macには、シリアルポートとプリンタポートがあります。(モデム内蔵のPerformaでは、モデムポートが使えないようになっています)
    シリアル方式とは、単線をつかって1ビットづつデータを送信する方式です。現在のMacでは、230.4キロBPS(ビーピーエス=1秒間あたりに送れるデータの容量をあらわす単位。bit per secondの略)。そのスピードでデータのやり取りができます。Power Macintoshシリーズには、Geo Portと呼ばれる、Local Talkの約9倍の転送能力を持つシリアルポートがあります。
    正確に云うと、ADBポートもシリアル接続にあたります。ADB(Apple Destop Bus)ポートもMac背面に接続ポートがあり、入力機器を接続するための規格です。キーボード、マウス、タブレットなど、最大3台までのADB機器をアイコンが示すように数珠つなぎ(デイジーチェーン)で接続できます。



●SCSI(スカジー=Small Computer System Interface)

    ハードディスクやスキャナなどをつなぐための規格で、シリアルポートよりも高速にデータのやり取りができます。
    SCSI機器では、数珠つなぎ(デイジーチェーン)で最大8台までの接続ができます。各々のSCSI機器には、SCSI IDという0から7までの番号を、重複しないように設定します。Macではすでに内蔵ハードディスクが0、SD-ROMドライブが3、そしてMac本体には7が最初から使用されていますので、それ以外の番号の設定をしなければなりません。
    最近では、Fast SCSI(ファストスカジー)と呼ばれる、転送速度を高速化したSCSI2の上位規格のものもあります。通常のSCSIの早さの10MB/sのスピードです。


●USB(Universal Serial Bus)

    Intel社とMicrosoft 社などが設定した、毎秒12Mbps(キーボードやマウスなどの低速なインタフェースにも用いられており、ADBよりも高速)の高速データ転送規格。「iMac」などに採用されています。
    最大127台までの周辺機器の接続が可能ですが、FireWire(IEEE1394)とは違い、パソコンなしでネットワークを構築することはできません。
    Plug and Play(拡張カードなどのシステムの自動設定を行う規格)が可能。低コストです。
    USBは将来的には、パソコン全体の標準規格として採用されるといわれています。


●FireWire

    Appleが提唱し、業界規格として普及が進みつつある高速(400Mbps=Ethernetの転送速度の40倍もの速さに匹敵)シリアルバスの規格。正式名称は、IEEE(アイトリプルイー)1394。
    すでに民生用デジタルビデオのDV端子に採用され、同端子を持つMac用のサードパーティー製のビデオ取り込みボードも登場しています。
    自分のMacまたはPCに最大63台の機器をデイジーチェーンで接続することができます(接続ケーブルの長さは最大で約4.2メートルまで)。
    SCSIと違うのは、高速であること以外に、デバイスID、ジャンパー、ディップスイッチなどがないこと、またターミネータもいりません。周辺機器の電源をいれたまま脱着することができますので、周辺機器のプラグを抜き差しするたびにシステムを再起動する必要もないのです。



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