とっても初心者のためのMacintosh講座

《第22回 メモリについて》



 年ごとに進化し続けるMacintosh。メモリもCPUの進化にあわせて一緒に進化し続けています。
Macで使用されているメモリの種類にはSRAM(Static Random Access Memoryの略)とDRAM(Dynamic Random Access Memory)の2つがあります。
SRAMは、メモリセルに電気的に安定したフリッププロップ回路が使われているため、DRAMのように一定時間ごとに再書き込みをするリフレッシュ操作時間がないので、消費電力が小さくアクセスは速くなります。しかし、構造が複雑なため、高価で大容量化も難しいという欠点があります。

一方DRAMのほうは、メモリセル内に蓄えた電荷量の多少により情報を記憶しているので、時間経過とともに放電して情報を失ってしまいます。
そのために、データのアクセスの有無に関わらず数ms(ミリセコンド:1000分の1秒)ごとに再度書き込みをするリフレッシュ操作が必要です。
欠点は、SDRAMより電力消費量が大きくアクセス速度が72ピンは遅いことです。しかし反面、構造がSDRAMより簡単で大容量化を安易に製造できるというメリットを持っています。
Macでは、大容量が求められるメインメモリは比較的安価なDRSMが使用され、小容量でも速度が求められるキャッシュメモリにはSRAMが使用されています。また、VRAMはDRAMを使ってはいますが、速度と容量の両方が求められるため、書き込みと読み出しを同時に行えるデュアルポートRAMと呼ばれる特殊な構造になっています。

さて、DRAMメモリチップを使ったメモリモジュールには、SIMM(Single Inline Memory)とDIMM(Dual Inline Memory)の2種類があります。
SIMMについては、更にここで30ピン72ピンに分けられます。
これらの違いは、単にピンの数だけではなく、30ピンは8bit、72ピンは32bit、168ピンは64bitと1枚あたりのアクセスできるパス幅に違いがあります。
Macintoshに搭載するメモリは、ロジックボードのバス幅に合わせる必要があり、16bitのバス幅の機種では8bitの30ピンSIMMを2枚単位で増設し、32bitのバス幅を持つ機種では、8bitの30ピンSIMMを4枚単位で増設するか、32bitの72ピンを1枚単位で増設することになります。
Power Macintoshのような64bitのバス幅を持つ機種では72ピンSIMMでも2枚単位で増設することになりますが、これがDIMMになると64bitのバス幅があるため、1枚単位で増設できるのです。
PowerBookG3や、iMacに使用されている使用されている144ピンメモリは、SO-DIMM(Small Outline-DIMM)と呼ばれるもので、ピン数は異なるもののDIMMの一種です。

殆どのメモリモジュールは、16Mbitや32Mbit 、または64Mbitのメモリチップを複数個装備することで、目的の容量を実現しています。
例にすると、16Mbitのメモリチップを片手に8個搭載すると合計128Mbitの容量を持つメモリが作れる。これをByteに換算すると、約16MBのメモリということになります。
さらにこの裏面にも8個のチップを搭載して合計16個にした場合は、32MBのメモリになる。これを64Mbitチップで作ると、片面に4個搭載するだけで32MBになり、8個搭載すると64MBになるということです。
一般的にはメモリチップは容量が小さいほうが割安ですが、メモリチップの数が増えれば消費電力が大きくなるため、Macのメモリスロットの最大消費電力を越えてしまう場合があります。そのため大容量メモリモジュールには容量の大きなメモリチップを使って、チップの個数を少なくする工夫がされています。



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