MP3の登場や、インターネット配信などで、パソコンをめぐる音楽環境が急激に変化しはじめています。
●オーディオファイル
パソコンが音を発する、例えばパソコンのアラート音やホームページのBGMなどは今や当たりまえ。
パソコンからの音を聞いている限りではなかなかその音の区別はできませんが、パソコンが扱う音(サウンド)の再生の仕方には、今日現在までで以下のような3つの種類があげられます。
- CD-ROMドライブから聞く音楽CD
- AIFF、WAVEやMP3、Real Audioといったオーディオファイル
- MIDI(ミディ)
です。
オーディオファイルには多くの種類があり、再生ソフトもさまざまあります。Macintoshの世界では、AIFF、MP3、RealAudioなどがよく使われています。MP3は、近ごろはフラッシュメモリーを採用した携帯用音楽プレーヤーが出てきており、RealAudioはストリーミングに使われています。その他、たくさんのファイル形式があります。以下の表を参照ください。
パソコンで扱うことのできる主なオーディオファイル形式
名称
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拡張子
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特徴
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AIFF
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aif
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Macintoshで一般的なオーディオデータファイル
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ATRAC3
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at3
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ソニーのメモリースティックウォークマンで採用される
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AU
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au
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UNIXで一般的なオーディオファイル
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Liquid Audio
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lav
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米リキッド・オーディオが推進する音楽配信用のファイル形式
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MP3
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mp3
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MPEGが規定している音声圧縮技術を使ったファイル
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Real Audio
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rm
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ストリーミングでよく使われるファイル形式
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Shockwave
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swa
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アニメーションで使われることが多い。音楽配信にも使われている。
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TwinVQ
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vqf
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NTTが開発した音楽データ圧縮形式。
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WAVE
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wav
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Windowsの標準オーディオファイル形式。
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WMA
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wma
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マイクロソフトが提唱する音声圧縮技術を使った形式。
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インターネットで入手できるオーディオファイルは、視聴用のものやユーザオリジナルを除くと、有料コンテンツが主流です。個人のホームページにおいて、市販の音楽CDをMP3形式に変換して、無償でダウンロードができるようにしているものは違法です。これは著作権法に違反していますので、やめましょう。個人で変換したものは個人で楽しむ範囲にとどめるたいものです。
.mp3
mp3は、MPEG Audio Player3の略称です。音声圧縮技術の名称で、圧縮率はファイルの作成時に調整するものが一般的に高くソフトを使って、10-12分の1位まで圧縮できるようです。このファイル形式は、ある程度の音質を保ったまま圧縮できコンパクトになるため、インターネットでの提供や携帯再生機器に使われています。
MP3の形式に変換するには、専用のソフトが必要です。ダウンロードできるシェアウエアなどもあります。
Mac AMP(Lite) ダウンロード
http://www.macamp.net/
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.rm
RealAudioは、ストリーミングようのフォーマットで、レコード会社のホームページで視聴用に多く利用されているが、様々なインターネット放送も再生できますが、これはサーバーにあるデータを受信しながら再生する方法なので、ネットワークが切断されると再生も切れ、放送に近いものとなっています。
自分のパソコンでRealAudioファイルを作成するには、リアルネットワークス社が無償提供している RealJukebox (英語版)が、利用できますが、これはファイルを作成したパソコンでしか再生できないように設定されているようです。
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- 再生プレーヤー
オーディオファイルをパソコンで再生して鳴らすためのプレーヤー(ソフト)のほとんどは無償で配付されています。
Macintosh OS には、QuickTimeが標準。この技術はWindowsでも利用できるテクノロジです。QuickTIme4が現在の最新版ですが、QuickTime4については次回詳しくご説明したいと思います。もっとも代表的な再生プレイヤーです。
QuickTime ダウンロード
http://www.apple.co.jp/quicktime/
再生可能なサウンドファイル形式:
.mid .wav mp3 など。
その他、Real Player G2などがあります。
RealPlayerダウンロード
http://www.jp.real.com
再生可能なサウンドファイル形式:
.rm .mid mp3 など。
●MIDIファイル
MIDIは、DTM (Desk Top Music) の略です。パソコンと接続した楽器での演奏でファイル作成、専用ソフトを使いパソコンに書き込んだ楽譜を演奏させたりすることもできます。カラオケデータのバリエーションの一つもこのMIDIデータです。ホームページのBGMも使われています。
このMIDIデータは、サウンドファイルと違い音そのもののデータが含まれているのではなく、実際に演奏するためには音源(楽器)が必要になります。
しかし、音そのものではないため、データファイルの容量が小さくて済むメリットがあります。
- 再生するには
たいていのパソコンでは、MIDIファイルを再生するために、再生ソフトと音源が必要になります。ヤマハやローランドなどの楽器メーカーからソフトシンセが販売され、それらを使うとよいのですが、MacintoshではQuickTime
Playerで十分でしょう。
MIDIについての詳しくはいろいろなサイトでありますので、そちらをご参照ください。
※このコーナーへのご意見、メールをお待ちしています。
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