とっても初心者のためのMacintosh講座


《第24回 QuickTime 4》


●QuickTimeとは何ぞや?

QuickTimeは、普段気がつかないうちに活躍している縁の下の力持ちです。
Macintosh OS の一部となっているため、通常は気がつきませんし特に目立った動きもありませんので、気にする必要はありませんが、このQuickTime を活用することには、とても奥深いものが存在します。
『Macintosh や PC に強力なマルチメディア機能を付加することができるソフトウェア』と言われているようですが、このQuicTimeを一言で説明するのは大変難しいのです。なぜなら多岐に渡った機能、単独のプログラム提供ではないという理由があるからです。

    ・誕生の背景

    QuickTimeは1991年 Mac OS に標準となり、動画を扱う機能を追加するために誕生しました。
    Macintosh自体が、もともとTextのみならず、音声や画像を標準で扱える「マルチメディア・パソコン」で、その特徴を更に活かすためにこのQuickTimeが登場してきたのです。
    QuickTimeをインストールしてあると、特にアプリケーションは必要なしで、動画ファイルを再生できます。Textファイルを開くのと全く同様なのです。
    QuickTimeはその後進化し続け、動画のみならず音楽データや3Dファイル、VA(バーチャルリアリティ)が扱えるようになり、更にWindowsにも移植され今やクロスプラットフォーム対応のマルチメディアテクノロジとなっています。
    現在のQuickTime(最新QuickTime4)は、たくさんのコンポーネント(部品)から成っており、ひとつのソフトではありません。自動的にコンポーネントが働いているので、使い手はそれを理解する必要はありません。何も知らないままでも構わないのです。しかし、せっかくの機能を知らないままでいるのは本当は勿体無いことです。QuickTime4 は、入っていますか?

    ・QuickTime4をインストールしよう
    QuickTimeをインストールするには、Appleのサイトからインターネット経由でオンラインインストールします。
    まずQuickTIme Installerをダウンロードします。そのあとインストーラを起動してメニューにある用途に応じてオプションから一つを選択してコンポーネントをインストールします。
    このインストールファイルの容量は、
    1.「基本的なインストール」(表示、再生機能)が2.9MB程度。
    2.「すべてをインストール」(すべての機能を使う)5.8MB程度。
    となっています。
    QuickTimeダウンロードサイト:http://www.apple.co.jp/quicktime

    ・QuickTime3からの改良点
    QT4は、Mac OS 8.6以降より含まれていますが、QT3との違いは、対応できるデータフォーマットが格段に増えました。あとは、インターネットからの動画は威信を快適に利用できる「ストリーミング」に対応。(Power Macのみ)そしてインターフェイスが大きく変化しました。
    「ストリーミング」技術は、今後更にインターネット上の配信サービスとして増えてくることでしょう。

●QuickTime Player
QuickTime Playerは、QuickTimeのフル機能にアクセスできる万能なアプリケーションです。QuickTime Pro版にアップグレードすることで、データの編集や変換機能などフルで利用できるようになります。


データに応じて、Playerのウィンドウも変わります。


コントローラーの画面。早送り、巻き戻し、バランス調整、スキップなどができます。

●Picture Viewer
QuickTimeが扱える画像データのビューワー(表示ソフト)がこのPicture Viewerです。QuickTime Playerと同様に、Pro版にアップデートすることにより、データ形式の変換ができるようになります。

●QuickTime Plugin
インターネットでは。実に様々なQuickTimeファイルが公開されています。またオーディオやMIDIなどもたくさん配信されており、これらをブラウザ上で直接表示、再生するのが、QuickTIme Pluginです。各種ファイルに応じてヘルパーアプリケーションを用意することなく、このQuickTime Pluginだけでよいのです。
最新版では、動画のストリーミング配信に対応するようになったため、モデム経由の低速接続でも、リアルタイム放送や大容量ムービーなどが楽しめるようになっています。
年明けのMac World Expo SF でのSteve JobsのKeyNoteのストリーミング放送をご覧になった方も多かったようです。
QuickTIme Playerでは、引き出しの中にストリーミング・チャンネルが登録されているので、そこからいろいろな配信を楽しむことができます。


QuickTIme4をインストールすると、Netscape Navigator、Internet Explorerの付属プラグインが置き換えられます。これでWeb上のQuickTImeデータを直接表示、再生できます。

QuickTime4をインストールしていない方は、すぐ行ってみましょう。


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