とっても初心者のためのMacintosh講座

《第4回 "ことえり"をモノにする》



今回は、ことえり(標準インプットメソッド)について。

 インプットメソッド(Input Method)とは、Macintoshにおいて、日本語を入力するためのプログラムを意味します。
FEP=フェップ(フロントエンドプロセッサ)なんて言う言葉を聞いたことのある人もいるでしょう。
Macではインプットメソッドで、実際の処理方法はMS-DOSでいうFEPとは違います。何故なら、FEPは、"フロントエンド"という言葉通り、前に処理させる、つまりキーボードから文字を入力するとFEPによって変換され、それが各アプリケーションに処理されていくのに対して、Macのインプットメソッドでは、文字を入力するとアプリケーションから"ことえり"に変換処理をさせるかたです。ですから、FEPは処理速度が少々速くなり、インプットメソッドは多少落ちます。
しかし、前者はアプリケーションを選んでしまいますし、インプットメソッドは、システム経由なのでアプリケーションは選びません。
 そこで、"ことえり"ではてんで満足していない…という理由で、サードパーティ製のインプットメソッドをいれようかとお迷いの方もいらっしゃるでしょう。
 その前に、とりあえず持っているこの"ことえり"を、多少なりとも活用させてみませんか?

 では、まずメニューバーの「エンピツアイコン」がありますね?(見当たらないときは、一旦かなモードにします)そこから、「環境設定」を選ぶと、以下のような画面が表示されます。

 そうすると、デフォルトでは、『ことえり基本辞書』の他は、アイコンの本が閉じたままになっていますので、(ただし読み込んだ分だけメモリを使うので、マシンの状況をよく考えましょう)閉じている本のアイコンをクリックしてから「開く」にして、アイコンの本は全てひらいてしまいましょう。(下図参照)

 

「ことえり固有名詞辞書」「ことえり追加辞書」「Finder辞書」「AppleScript辞書」と自分で辞書登録できる「ことえりユーザー辞書」が開いて、変換効率がアップします。
「ことえりユーザー辞書」には、よく使うが出ない単語を記憶させて置くとよいでしょう。
メニューバーのエンピツアイコンの「単語登録…」を選ぶと、単語登録のウィンドウが表示されます。ここでは、漢字に限らず、★【】などの記号もはいりますが、スペースは入りません。
登録できる文字数ですが、「読み」が16文字、「単語」は32文字までです。「読み」を短縮していれるのは便利ですが、「読み」をあんまり短くしすぎて、なんと登録したのか忘れてしまうということは決してないように!

 ついでに、ここの「環境設定」画面では、入力方法を「かな漢字変換」か「ローマ字かな漢字変換」に切り替えることも出来ますので、覚えておきましょうね。



※このコーナーへのご意見、メールをお待ちしています。