とっても初心者のためのMacintosh講座

《第5回 なんだか調子が良くない… コンフリクトなど》



いろんなアプリケーションをいれたり、周辺機器をつないだり、使っているうちになんだか調子が今ひとつだなぁ…なんて思うことがありますね?
 Macを元気にするために、ここらでちょっといろいろやってみましょう。
まず、こんな症状ありますか?

・エラーメッセージが頻発する
・いきなり止まる(フリーズ)
・起動が以前より遅くなった。
・なんとMacが起動しない!

    <コンフリクト>
    同じ機能でヴァージョンの違うものや近い機能を持つ、機能拡張・コントロールパネル書類が入っていることで衝突して、Macにトラブルが起こること。

1.相性の悪い書類をみつけだしはずす。

Macのシステムでは、『機能拡張マネージャー』というコントロールパネル書類が入っており、『機能拡張』『コントロールパネル』の書類を個別にオン/オフ出きます。これは、コンフリクト(同じ機能や)の原因になっている書類や、使っていない書類をオフにすることで、それらを簡単に外すことができるものです。
これは、『機能拡張マネージャー』から書類をオフにすることにより、『機能拡張(使用停止)』『コントロールパネル(使用停止)』の他、『起動項目(使用停止)』『システム終了項目(使用停止)』というフォルダを作り、書類の種類によってそこに移動してくれ、オンにすると元に戻してくれるというからくりになっています。
ですから、『機能拡張マネージャー』を開くと、Macに入っているすべての『機能拡張』『コントロールパネル』の書類を表示してくれます。書類の名前の左側をチェックするだけで、再起動時にはその書類を読み込まなくなります。

 

MacOS7.6からは、『機能拡張マネージャー』をテキスト書きだしできるようになったので、「ファイル」メニューから、「テキストファイル作成」を選択し、まずリストを書きだしてみるとよいでしょう。できれば、定期的にとっておき、調子の良かったときのものと比べてみると話は早い!後から追加した書類が起こしている可能性は非常に高いと思われます。もしくは『セット』項目に、設定を記憶(漢字Talk7.5以上)しておくことです。

 2.Macが起動しなくなった。

 最悪、Macが起動しなくなってしまったときは、「shift」キーを押したまま、Macの電源をいれます。
そうすると、機能拡張を読み込みしないでMacが起動されます。その後、一番最後にいれた書類や怪しいと思われる書類を外して再起動してみましょう。これらの書類は、新しいアプリケーションをインストールするなどで、自動的に入ってしまうことがありますので、注意が必要です。
名称が違っても、同じアイコンの機能拡張が入っている場合は、日本語・英語(ェやエなどの文字がついていることが多い)が同時に入っている、バージョンの違うものが入っているなども考えられますので、よく探してダブっている場合はふるいものを外しましょう。中身がよくわからないという人は、『機能拡張マネージャー』でリストを書きだして、詳しい人に見てもらうことです。

 3.「Shift」キーを押したままMacの電源をいれても起動しない。

<その1>
 さあて、困りましたね。この場合は、コンフリクトが原因ではありません。
次は、「コマンド」+「Option」+「P」+「R」を押しながらMacを起動します。
※この方法は、PRAM(ピーラム=パラメーターラム)というMacのさまざまな設定が保存されている部分に正しくデータが入っていない時に、この方法でPRAMをクリアとし、初期状態に戻し起動させるものです。
起動したら、「日付時刻」「AppleTalk」「メモリ」等の設定はクリアになっていますので、設定し直す必要があります。(購入して5年など時間が経過している場合は、起動する度時計に狂いのおこることがあります。その際は、内蔵電池の交換が必要な場合が考えられます。サポートセンターに相談してみましょう。)

 

<その2>
 システム本体が壊れてしまった場合は、どんなことをしても起動しません。(私もありました!)その場合、システムが入っているCD―ROMを用意します。
CD―ROMをいれたら、「コマンド」+「Option」+「Shift」+「delete」を押しながら起動してみます。

<その3>
 周辺機器(特にSCSI機器)をつないでから起動しなくなった場合、その接続に問題があります。
その場合、まずケーブルの接続を確認して、物理的な原因がないか確認します。その後、SCSI機器の終端にターミネーターがついているか、ターミネーター内蔵機器の時はオンになっているのを確認します。最後に、SCSI機器のIDが重なっていないか確認しましょう。

 



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