上五島でイサキ
平成9年9月20日(土曜)
このところ九州は週末の天気が悪く釣りに行ける日がありませんでした。
今年は週末になると台風が近づき,今週ももう少しで台風20号がまた
来る処でした。しかし20号は九州をそれ,久振りの秋晴れとなりました
明日も天気良さそうだし,五島に行ってマダイを釣ってくるかという
ことで,松嶋達人,森井名人と私で計画がまとまりました。
今日は名護屋港から午後2時発の邦王で五島に行きます。
12時に周前寺のオーシャン釣具店で待ち合わせ道具を松嶋達人の釣専用
4WDに載せ替えて出発。
取りあえずマダイが中心(まあ,間違いは無かろう)ばってん夕まずめ
にはチヌもくるばい。尾長もおるけん夜があけたらすぐ帰らんとどうせ
クーラに入りいらんばい。五島は上,下どこ行こか?上にはヤズが上が
よるばってん,クロなら下五島の嵯峨島やろネ。などと期待は膨らみます
名護屋港に着くと邦王が既に来ており,どこに行くかは走りながら考える
とのこと。何という行き当たりばったりの人生か。
船にはヘルメットと地下足袋の底物師が巨大リールを抱えて”俺はアラ
釣り師ぜ。大物釣り師ぜ。グフグフ!”と乗り込んで来る。
この釣り師は翌日,寝不足疲労困狽で這いずるように帰っていった。
下五島は釣り客が多いと船舶電話で情報がいり,今回は上五島の磯に
上がる。既に夕方5時に近いから,急いで夕まずめの支度をする。
松ちゃんは籠釣り,森井名人と私はふかせでトライする。
しかし,籠釣りにはダツ,ふかせ釣りには浜笛ふきの子供ばかり
掛かる。笛ふきの子供は笛吹き童子(これは古い)というのかな。
5匹に1匹の割合で中型イサキもあがってくる。
陽が落ちてからは全員マダイの籠釣りとするが状況は変わらず。
午前0時迄頑張るがイサキの数が増えるだけ。
2人は途中であきらめ,寝袋に入るが,車に荷物を積み替えた時
私は寝袋を積み忘れ,仕方なく一晩中イサキを釣る。
と言う訳で明け方迄で取りあえず私のクーラーはイサキで一杯となった。
夜が明けてから空しく青物を狙う3人であったが,ダツ,バリ,笛吹き
鰺子,金魚,イスズミで狙いの魚はこない。
イスズミと言えば森井さんが夜中に2キロ近いものを大騒ぎして釣った。
上げてみると色も形もマダイと違う。即,海にリリースと言うか投げ捨てた。