上五島 チヌと豚汁
第一章 事前準備
豚汁に必要なものは何か?豚汁という限り豚肉は当然だが、ゴボウも主役である。
ゴボウのないトン汁は単なる豚肉の水炊きである。里芋も欠かせないよね。
この時期に里芋は単独で芋煮の主役となれるほど美味しい。さらに人参、ちぎりこんにゃく
も忘れてはならない。
これらの具を炊いた後にサッと油炒めしておく。
ビニール袋にこれらの具を入れ、味噌も忘れずに別ビニール袋にいれておく。
これにて明日の五島チヌ釣りの準備は整った。
磯の上で潮風に吹かれながら食う豚汁はこれまた美味しい。
第ニ章 上五島
平成14年3月16日(土)中潮 曇。
天気も良い様だし、今日は昼間にクロを狙い、夕まずめにはチヌを釣って、午後8時
まではふかせで尾長を狙う。午後10時が満潮なので上げ8分から真鯛狙いとする。
呼子に行く道すがら勝手な夢を3人で語る。
この季節、この天気、この満潮時間どれを取っても釣れない訳はない!という不用意な
発言もしていた。
呼子港から海輝で五島に向かう。本日は以外に釣り人が少なく上五島で瀬上がりをした。
第三章 チヌを釣る
最初に瀬上がりをした所はご覧のように小さなワンドがあり、適当なさらしも出ている。
いかにもクロとチヌが潜んでいそうな雰囲気である。
例によって浮き下3ヒロから始めて、付け餌がなくならなければ徐々に深くしていく。
浮きが馴染んだらじわーと沈むように調整した。
竿1本まで深くしていたところで見回りの船がやってきて
『食いが渋いけん、竿1本から1本半で釣らんといかんよ!』と言って去っていった。
もう1時間以上釣って何も釣れていないから食いが渋いというのはわかっているよ。
竿1本で真正面を釣っていたら浮きが40センチぐらい沈んだ状態の時、浮きを真横
に引っ張るあたりがあった。かなり引きが強い。
1匹目だと思い慎重に浮かせるとさんのじ(ニザダイ)である。がっくり!
もう1ヒロ深くして流していると右の沈み瀬の近くで沈んでかすかに見える浮き
に当たりがあった。
合わせるとやたら重い魚である。引きはない。上げてみると40センチぐらいのチヌ
であった。腹が大きいのでもう完全にノッコミのチヌである。
第四章 見事な名礁
この見事な奇岩をご覧下さい。
その後は瀬渡し船の海輝で上五島廻りを行った。
何度も岩場を駈けずり回り瀬替りしたので、もう皆ヘロヘロである。
元気で体力がないと遊べない。大変なものだ。
心なしか寂しげに奇岩の前で釣っているのは松隈青年である。
たまにはこんなこともありますよ。というかしょっちゅうですが。