中五島 真鯛全員安打
平成15年3月29日。晴れ。中潮。
この処、毎週週末になると天気が崩れ、なかなか釣行できなかった。
久し振りに天気がよさそうだし、そろそろチヌも出るのではないか
という期待をして、中五島に行く事にした。
正午に呼子から海輝で出港する。
乗船と同時に同船した人の話を聞くと先週は天気が悪く上五島迄しか
行かなかったとのことで、クロがぼちぼち程度であった。
今日は天気もよさそうだし、中五島迄行ければいいな。
中まで行ったら、せっかくだから真鯛の宝庫『へぼ島』に上がりたい。
順調に2時間半程度で海輝は中五島に到着し、名礁三瀬を中心に釣り客
を上げていく。
我々は船長にへぼ島に上がりたい旨伝えて最後に上礁した。
へぼ島の西突端に上礁したのは午後3時近くであり、風が強く右流れ
が早くて中々釣りにならない。
ここは水深が深く底物釣り師がよく上がる所で、クロ、チヌはあまりいない。
しかし、真鯛に関しては宝庫であり、上礁して釣れなかった事がない。
それでも、ふかせ釣りを始めたものの手前に寄る潮で根掛り頻発で道具
の消耗が激しい。
毎度のことであり、バーベキューをしたり、コーヒーを飲んだりして
夜が来るのをひたすら待つことにした。
夕まずめに森井さんに大きなあたりがあり、竿を引きずり回している。
何だ!何だ!で大騒ぎして上げてみるとヤズであった。
青物もおるとよ。
私は又、ふかせの仕掛けを作るのが面倒だったのでチョット早いが籠釣り
を開始した。
満潮に近いので浮き下を竿4本にセットして第1投。
浮きがなじんたかと思ったら、いきなり沈んでしまった。
何だチョット深すぎたかな、根掛かりかと思い巻き取ろうとしたら、グングン引っ張られる。
何か釣れ取るばい!太かばい!と言いつつ上げてみると何と見事な真鯛である。
夕方7時丁度満潮の潮止まりであった。
真鯛が一杯いるごたるよー!という訳で俄然全員で夜釣りを開始した。
しかし、その後は当たりが続かないうちに下げ潮に変わりだした。
夜9時頃になると、下げ潮が早くなり、濁流のように音を立てて左沖に
流れていく。
どうしようか?寝ようか?潮替わりまで待とうか?
寝たいという人をなだめすかして潮替わりを待つ事にした。
幸いな事にテントを張る場所はあるのだが、そこにテントを張ると竿を振る
足場が無くなってしまう。
潮替わりになって右にゆっくり流れ出したら真鯛は必ず釣れる!
ひたすら腕組みをして4時間近くみんなで時が経つのを待った。
夜中1時過ぎになったら、今までの急流が嘘のように止まった。
よーし!再開じゃー!
期待たがわず森井さんに真鯛がヒット。
よし、こうなれば最低3匹は釣ろうということにした。
またまた同じ場所で森井さんに真鯛はヒット。
一応一人一匹は確保したが、人の釣った魚はいらん!と松嶋さんも
執念の真鯛を上げた。
これにて真鯛全員ヒット。
やっぱり、へぼ島は期待を裏切らない。
ここに来て真鯛が釣れなかった事がない。
その後、明け方迄がんばったが、巨大うなぎ、きじハタ、アラカブ等
いろいろな魚が釣れた。
今回は何回も通ったへぼ島の経験が生かされた釣果であった。
前日が送別会で遅かった松嶋さんは執念の真鯛を釣った後、岩場で
意識不明となった。お疲れさん!