(W5)色彩と精神の調和(レポート:ポルックスさん)
突然変な背景になってビックリした方も居られるであろう。
なんじゃこのどす黒い背景は。
……それが今回のテーマである。
私はロックマンシリーズの中で最も好きなのはワールド5である。
しかし、あいにくアイデアが浮かばずプレイレコードは見送られていた。
この際「地を這う者」「地に留まる者」の亜種で「地で弾ける者」ってのも良かったケド。
だいぶ武器制限系もマンネリ化してるしなぁ……
そこで私はひらめいた。
それは松蔵さんの「スロットマッスィーンの恐怖」を見て思いついたのだ。
なんだ、プレイに制限つけるのが難しいんなら、テレビに制限付けりゃええやん……
この安直な発想から、私はスーパーゲームボーイを取り出した。
そして気付けば、私は数学の教科書の乱数表で12ケタの数字を幾つも抜き出していた。
スーパーゲームボーイを持っていない人の為に説明すると、
スーパーゲームボーイではご存知の通りゲームボーイソフトに自由に(でもないが)色を付けられる。
しかも、この色は12ケタのパスワードで保存されるのだ。
……そう。
このプレイはランダムで選び出した12ケタの数字をパスワードとして入力し、
その色でワールド5をクリアするのだ(のだ、ってオイ……)!
視力低下すること間違い無し! 受験前で勉強時間減ることも間違いなし!
だが、もうそんなことどうでも良い。
気がつけば、私はスーパーゲームボーイをスーパーファミコンに差していたのだ。
……あら?何も出ずに真っ黒。
息を吹いてもう一回。真っ黒。
もう一回。真っ黒。
起動すらしない。
やっぱり3年くらいホコリかぶってたからかなぁ……
おっ、付いた付いた(汗)。
オープニングはフツーに見て、ついに不健康プレイの始まりだ。
(今回のプレイはスーパーゲームボーイが無いとフルに楽しめないです)
ネプチューンステージ(カラー:3066−7655−0539)
いきなりですが、輪郭、無っ!!
普段黒いところが白く、白いところが黒い。
うわぁ、見にくぅ。
輪郭が無いって結構酷いんだなぁ。
でも、要領を掴めば案外楽でした。
水中の所がなんか新鮮な感じで良かったですねぇ。
マーキュリーステージ(カラー:7434−2033−6253)
配色はマトモで良かったんですが、ステージに異常に合いましたね。
プレイに大きな支障は無かったんですが、とにかくキャラが汚ねぇっ!
黄土色に薄い鳶色(とびいろ。焦茶のこと)は酷い……
「目を背けたくなるほど醜悪な外見を持つ塔」というヴァルキリープロファイルの攻略本の言葉を思い出してしまいました。
マーキュリーも汚い……
ロックマンの顔はもっと汚い……
ビーナスステージ(カラー:1094−3222−5204)
来た来た来た〜っ!画面真っピンク!!!
このステージは背景が黒いので輪郭の色がモロに出ます。
これでこのステージをクリアしろと……(汗)。
目がチカチカしてたまらんぞ。
……まあ、クリアしましたけど。
とりあえず前半ステージも残すところあと1つになりましたが。
でもマジックハンド取ってないなぁ。
しかもレポートがなんか面白くないなぁ。
よし、急遽スペシャル企画、いっちゃお〜!
スペシャル1(ネプチューンステージ)(カラー:1992−0119−2197)
あなたはモンドリアン(PIET MONDRIAN 1872〜1944)という画家をご存知ですか?
彼は美を追求した結果、最終的には直線と三原色、という極めてシンプルな画風になりました。
私はそんなモンドリアンの絵が大好きです。
そこで今回は色の三原色+緑でネプチューンステージを攻略します。
……します。
……しま……
(気を失うな! コラ!)
はっ、危なかった。
この色でやっていると眼どころか脳にまで恐ろしい刺激がきます。
一昔前にあった「ポケモンチカチカ病」ってヤツです。
この色彩はモンドリアンというよりゴッホ(VINCENT VAN GOGH 1853〜1890)かな……
ちうわけで、真似をする時は部屋を明るくしてテレビから離れてプレイしましょう(というか、真似しないで下さい)。
マースステージ(カラー:2091−9835−8466)
背景と一部の色が同じですが、プレイに影響はさほどありませんでした。
終わり(早っ!)。
ダークムーンステージ(カラー:1669−7654−6336)
ロックマンの顔色やたらと悪いですが、もはや日常茶番事です。
配色はまとまっていたので、楽でした。
宇宙に進出です。だいぶクラクラしてきました。
ジュピターステージ(カラー:6979−8845−1390)
おや?随分マトモだ。
眼に割と優しいベージュを基調とした色合いはなかなかいいじゃん(ピ○コか、私……)。
で、難なくクリア。
プルートステージ(カラー:5106−7526−3408)
ありゃ?ここもマトモだぞ?おかしいな。
この自然な肌色は仕組んだとしか思えん。というか、むしろいつもやっているのより綺麗だ。
こら! スーパーゲームボーイの中に誰か入っているんなら出て来い!
このレポートがウケないじゃないか!
……よそ見していたら死にました。
ま、まあ気を取りなおして軽くクリア。
サターンステージ(カラー:1378−8213−7788)
一見マトモである。
だが、スタートボタンを押して気付いた。
表示が見えねぇっ!
↓普段これなのが | ↓こうなります。 |
PL | PL |
ぐあっ!キツい。
ええと、確かラッシュコイルはここだったよなぁ……
エレクトリックショ〜ック
あ、違った。じゃあその下……
ブレイクダ〜ッシュ
違う違う。横の少し上だった。
スナッチバスタ〜
……いい加減キレそうです。
まあ、クリアしましたけど。
ウラノスステージ(カラー:6067−6676−5126)
なんかフツーです。
フツーにクリアしました。終わり(早っ!!)。
岩を投げられるようになったところでプルートステージのクリスタルを取りに行きます。
無論、スペシャルで。
スペシャル2(プルートステージ)(カラー:1632−2916−6167)
あなたはスーラ(GEORGES−PIERRE SEURAT 1859〜1891)という画家をご存知ですか?
彼はなんと点だけで淡い色調の絵を書いたという芸術家です。
そこで少しスーラとは違うのですが、極端に薄い色でプレイしてみます。ペールトーンってやつです。
……この色の難しさはは実際にやってみないと分かりませんね。
スペシャル1よりは安全(でも目は悪くなる)なので、お験しあれ。
アースステージ(カラー:2138−1378−7720)
なんだかんだ言ってここまで着ちゃいました。
もう後戻りは出来ないですね。
アース戦は輪郭が若干薄いことくらいですね。問題は。
シューティングステージ(カラー:3874−5468−0536)
これでプレイしやすいって人はいないでしょう。
普段と全く逆の濃淡です。
……まあ、ステージ自体さほど苦戦するものではないので楽勝。
ワイリーステージ(カラー:6033−5630−5771)
わはははは。こりゃあ良い色です。
恋人に見せれば「褐色の肌がステキv」って言われるでしょうなぁ(笑)。
まあ背景がマトモだったんで、割とフツーに進めます。
これでサンゴッドも無事倒しました。
これで全てが終わりました。
やっと目を休めれる、と思いました。
しかし、私はこの後このプレイ最大の苦痛を味わうことを、気付きませんでした。
さーて、エンディングだ。
おお、褐色肌(にも程があるわい!)のロック&ワイリー。
ふむふむ、ほぅほぅ。
おお、終わった。
ぐわああぁ! 地球がどす黒い〜っ!
なんか環境破壊モロにしている感じだなぁ。
大丈夫か……?
うーん、すっきりしない終わり方だ。
え?どんな色かって?それはあなたがクリアして見てください。
プレイレコードはプレイして終わりじゃないんですよ。
ただし、落胆しないように。
〜BAD END〜
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