1263(トムラウシ川源頭)

ヤブ山もまた楽し         

 朝まだきの札内ダムゲート。配達車にしてはやけに早い、と思ったらペンケオトシノ沢出合からの尾根に向かうH氏。爽やかな声を聞いて安心する。

 しんぱくトンネルを抜けると、何故か除雪が入っている。気温は-7℃。薄暗い中、急な取り付きを前に逡巡する。雪崩たら恐ろしいが、ここは早朝の利を活かすしかない。

 トンネルの脇からそろそろとトラバースし、稜線までひたすら上を目指す。岩盤上に雪が被った状態だが、幸い締まっていて安定している。

 667に出るとやや歩きやすくなる。窓700手前で集材道に出会ったと思ったら、720で巨大な人工物が出現する。4m四方もある帯広開建の反射板だ。電波用か。付近は刈り払われていて下界の眺めが良い。ふと西に目をやると、襞を刻んだ白い峰。冬の青空に輝く1823だ。

 黙々と標高を稼ぐ。日が照ると暑いくらいだ。春は確実に近づいている。積雪は多くて1m、ラッセルはせいぜい脛まで。1000辺りからは、視界を遮っていたピラトコミの奥に札内Jやカムエクが姿を現し、思わず「歩きたい!」と叫ぶ。

 1150から先は安定した尾根で、潅木越しに国境の眺めを楽しめる。深い結構時間を食うが、時間切れの前に1263に到着。念願のヤオロマップ川を覗き込むが、深過ぎて沢面を見ることもできない。

 ピークも薮だが、この時期の無風に文句を言ったら罰が当たる。ヤオロの白い襞が妖艶だ。1599、ペテカリへと伸びる尾根も美し過ぎる。

 しばしの休憩の後、往路を戻る。上空に雲がかかった途端に寒くなる。気温は-9℃に。展望に別れを告げ、ふと下を見ると湖面にはモービル跡。ダムの巡視用だろうが、今度奥に入る際には乗せて欲しい。667からトンネルまでの下り斜面を、恐れていた割にはあっけなく下りきる。

 ('04/2/1)

  

写真上:札内の源は奥深い 下:急峻すぎるヤオロマップ川

 


  • コースタイム: 
    5:55-7:216677:37-9:229609:49-11:13126311:36-
    12:29960-13:25

  • 印象: 1290よりも西に行けば見晴らしが良いんでない?