| 871(ヌビナイ川地すべり沢) |
地形図で気になる地形を見つけると、行ってみたくなる。ヌビナイ右岸に290で出合う沢がその一つだ。まず、一直線なのが気に懸かる。東西の斜面が対象的に囲んでいるのも不自然だし、500付近の崖マークも、この標高では考えにくいがカールっぽいかもしれない。そんな想像を巡らしながら、濃霧の十勝平野を南へと向かう。 中札内辺りから霧が晴れる。今日は稜線のロートが際立って美しい。 4ヶ月前にスキーで辿ったヌビナイ沿いの林道を懐かしみながら進む。229までしか入れまいと踏んでいたが、案外路面は安定していて昭徳右岸林道も問題ない。結局中入橋(290)まで車で到達し、拍子抜け。 入渓から1km弱は集材道跡を行く。流れは細く優しい。東向き斜面の崩落と雪渓が目立つ。 ここを詰めるとパンケアイアンにも紋別にも抜けられる。 カールバンドの様にぐるりと取り囲む岩壁を想像していたが、これでは大音響カラオケを楽しむ事も出来ない。崖印の西端から砂利斜面をへつる。途中からは鹿道を借用して崖の上へ。上から覗き込むと、笹薮がスッパリ抉り落とされている。豪雨の影響なのだろうか。 セミと鳥の声だけが響き、岩の上からはユックが見下ろしている。不思議な事に510から上も再び平坦な地形だ。ダニが怖いが、笹薮を漕いで上へと進んでしまうのは本能か。 途中で、忽然と大きなヌタ場が出現。その先はユックのトレースを使えたので、かなり労苦を軽減できた。600からは潅木帯、650付近からはフキ帯となる。沢筋を辿るが結局、崖下(450)で途切れた水線は現れず仕舞。 時折、近くで「ドスッ、ドスッ」と低い音が響き、鳴き声がこだまする。 尾根(820)に合流し、低いササを縫って標高を上げる。871近くには存在感溢れるキムンカムイの糞が一つ。紋別川方面は白く霞んで眺めも薄い。木々の間から夏色に変わった早大尾根の一部とペテカリが辛うじて覗く。 下りは日の射す時間帯。笹薮のダニに怯えるが、幸い曇ってきたので数匹払うだけで通過。崖を慎重に下って水線に戻り、一安心。が、帰ったらイラクサの棘で両腿がボコボコになっていた。
コースタイム: 印象: 林道の状態は良好。沢としての面白みは??
狩人が通ったに違いない、と勝手に昔日を偲ぶうちに450へ。地すべり跡のような泥壁が立ち塞がる。
ユックのテリトリーを侵してしまっている。
中入橋
5:35-6:30450
-6:47510
6:55-7:20610
‐7:50尾根(820)
-7:25871
8:12-8:44510
-8:50450
8:57-9:44中入橋