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年末の嫌なイメージを払拭すべく、初心に還って勝幌を目指す。痛む指先。
久々の神聖な朝焼けに気持ちが洗われる。仰ぐ勝幌も神々しい輝き。
夏場は近いこの山も、雪の季節には静けさの中だ。ピリカペタヌから入る予定だったが、オビリネプ林道に沿ったスキー跡に導かれて造林帯の緩斜面へ。いずれにせよ同じ尾根なので大差ない。
スキーであれば脛位の深さ。風も弱く申し分のない青空の下、心も静けさに同化してゆく。
マツの植林帯を終える650付近からは自然林に。826直下の急斜面も、後を考えてシールで粘る。

826からは十勝平野が一望できるが、風の唸り声も同時に響く。赤布も多く、よく踏まれている尾根のようだ。
朝には見えていた妙敷はいつしか雪雲の中。1050を超えるとエゾマツ帯の中で、風の音が遠くなる。孤独なラッセルを続ける。
1300近くなると、再び風が通るようになる。見下ろす平野も雪模様だ。薄日の中、時や場所の感覚が遠ざかっていく。
雪が落ちてくる。前よりも下を見る時間が圧倒的に長い。予定通り、1472で幕。1570への雪堤が刈り分けのようにくっきりと浮かび上がる。
消耗したせいか、わずかな酒で酔いが回る。暗くなってから外に出ると、上空から東には星空、西には雪雲が広がる。明日の晴天を祈りつつ、凄味のある風の音を子守唄に眠りの世界へ。
安井さん宅前6:40-8:00オピリネプ出合8:05-9:116809:18-
10:5493011:05-12:40124012:53-14:311472写真上:ゆっくりと明ける 下:孤木
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視界が開けない。行けるだけ行こう、と出発するが見えないピークにやる気も萎える。
加えて痛む指先が思考力を奪い去り、はかどらない。一気に1570までの急斜面を登りきるが、その後の雪庇が案外脆くてあてにできない。先を見通せない中、黙々とスノーシューで高度を稼ぐ。
頂上近くは覚悟していた程の烈風ではない。淡々と眺めのない勝幌へ。着いた途端に里心が募る。

帰りは吹雪模様。1570を過ぎてやや風が収まり、一安心。
テントに戻って一息つくが、この空模様では留まる理由も見つからない。撤収を終える頃、薄日の下に朧勝幌。が、もはや未練はない。
スキーを引き摺ってスノーシューで下るが、十ニ分に速い。あっという間に826へ。下から五人パーティが上がってきた。
下るにつれて青空が広がるが、思うようにはいかないと言い聞かせて林道へ。昨日より明瞭なトレースを戻るが、足が重い。頂上を踏んでも満たされないのは、山に多くを求めすぎるせいなのか。
14726:40-8:30夏尾根出合8:44-9:14勝幌9:19-10:161472
11:36-13:0082613:15-オビリネプ出合14:03-15:16安井さん宅前写真上:吸い込む頂 下:朧勝幌
('05/1/8〜9)