日高横断道路(道道静内中札内線)の工事再評価について、日高山脈を愛する一登山者の立場から考えてみました。
近年は、どこの山でも登山口へのアプローチが短くなり、気軽に楽しめるようになりました。その点、市街地から登山口まで数十km離れている上、道も整備されていない日高山脈は、日本に残された貴重な「遥かな山」であり、その「原始の生態系」は登山者のみならず国民の誇る大きな財産です。
私も、登山目的でこの道を使ったことがありますが、札内川の幽遠な雰囲気とは余りにかけ離れた立派な舗装道路や橋に違和感を覚え、自省しました。ここでは「近さ・速さ」より多少不便でも「原始の自然」に価値を置くべきではないか、と。
山脈の核心部を道路が貫くことで得られるものは、この原始性を犠牲にする程大きいのでしょうか。着工から約20年、必要性や目的が十分論議されないまま、工事だけが続いています。時代の変化に即した再評価を行い、プロセスを透明化する姿勢を、21世紀の行政には望みたいものです。
又、日高山脈でも中心部から辺縁部にかけて段階的に土地利用や生態系保護を区分けするなどして、自然との共生を模索してはどうでしょうか。
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