今週も又、西高東低。ただ、先週より荒れは小さく、崩れも遅くなりそうだ。午前中はもつ、と判断して出発。高曇りで風も弱く、暖かい。
河床の岩はスケートリンクのようにツルツルでプラブーツとの相性は極めてよろしくない。ソロソロと足を運ぶ。オピリネップにかかる丸太橋も当然凍結していて、四つん這いで渡らざるを得ない。
910から夏尾根に取り付くが、ササ帯の急登はトレースが締まりすぎていて滑り易い。かといってアイゼンを出す程でもないので喘ぎながら進む。この辺では、先週末以降の積雪はないようだ。
1250付近からは、やや緩やかな針葉樹林帯にさしかかり、歩き易くなる。重い小雪がぱらつくが、不気味な位の無風で汗ばんでしまう。
1400付近からは新雪に膝まで埋まる。掘れている登山道は吹き溜まるため、なかなか厳しい。ここでスノーシューに履き替える。急斜面ゆえラッセルは辛いが、ツボよりはるかに踏ん張りが効く。途中から夏道とは無関係に、潅木を手繰り寄せながら進む。装備以外は沢詰めと同じ要領である。
1600を超えると、なぜか空が明るくなる。気圧配置からは想像もできなかった恵みに感謝。肩に達すると、懐かしい冬尾根にはもはや小さな雪庇が形成され始めている。札内方面の眺めもまずまずだ。
「西風に煽られ、よろめきながら」の筈だった最後の登りは無風で拍子抜け。
ややクラストしているがスノーシューで全く問題ない。季節風を国境が食い止めてくれているお陰で、ピークから南は岩内まで見える。札内から西は雲に隠れ、荒れているに違いない。
幸福な小春日和を満喫し、東へ向かう。東峰から振り返った途端、凛々しい本峰に圧倒される。国境方面も少し明るくなってきた。
岩内川源流を右手に、尾根を下る。ハイマツに雪がついた急斜面も、適度な硬さで全く怖くない。1600まで一気に下ると尾根もカンバに覆われる。この辺は斜度が緩く、絶好のスノーキャンプ地帯だ。柔らかい雪に足を取られるが、下りなので気にならない。
1528から、地形図から想像していた通りはっきりしない尾根地形を下る。右手の沢にだけは降りない様注意し、ひたすら北を目指す。幸い、視界は開けている。ササが見え出した1100辺りで、人らしき足跡。こんな所で目にするのは気味が悪いが、トレース沿いに下降すると、眼下にオピリネップ沢が開けてきた。ここは登りには全く使えない。
790で沢に下りる。あとは冬の散歩道をのんびり戻るだけだ。
('02/11/9)
写真上:頂上からの西望 中:東尾根 下:東峰から振り返る