NO.45

97家有[喜喜]事

All's Well End's Well '97

1997年

日本未公開

廣東語:'97 Ga Yau Hei Si
監督:張堅庭(チェン・キンティン)
脚本:黄百鳴(レイモンド・ウオン)、谷徳昭(ヴィンセント・コック)
製作:黄百鳴(レイモンド・ウオン)
撮影:談志偉
美術:張學潤
武術指導:錢家樂(チン・カーロック)
音楽:登小林
香港公開:97年2月
上映時間:1時間32分

出演:周星馳(チャウ・シンチー)、黄百鳴(レイモンド・ウオン)、呉鎮宇(ン・ジャンユー)、呉倩蓮(ン・シンリン)、喬宏(ロイ・チャオ)、鍾麗[糸是](クリスティー・チョン)、周華健(エミール・チョウ)、黎姿(ジジ・ライ), 李恵敏、伍詠薇

☆(解説)
大ヒットした92年の「家有[喜喜]事」より、数年館旧正月映画をヒットさせているプロデューサー兼、脚本家、俳優の黄百鳴が製作したオールスター映画。
タイトル通り「家有[喜喜]事」の続編のようだが、3人男兄弟の設定と、重要な馬鹿息子役を星仔が演じている他はまったく別の話となっている。
本編でもかなり数の明星が出演しているが、ラストのオープンパーティにも前作に出演していた張國榮などが多数カメオ出演している。

☆(ちょっと物語)
妻とは死別した父(喬宏)は3人の息子と同居していた。長男(黄百鳴)は生真面目で、なにかと気のつく妻(伍詠薇)も家族と一緒に住んでいる。
次男の阿恭(周星馳)は2人の兄弟とは対照的でふらふら遊んでばかり。
3男の小非(呉鎮宇)勉強は出来るが、真面目すぎて彼女も作ることが出来ず、性格が最悪な初恋の人Kam(李恵敏)の事を今だ忘れられない。
阿恭の誕生日、毎年プレゼントに現金を要求する阿恭に兄弟は「六合彩」(番号合わせの宝くじ)をプレゼントするが、その番号が一等になったと思った阿恭は勢いでバーでいらぬ賭けをしてしまい、 多額の負けを支払う羽目に。そのあげく事故に逢ったのをいいことにしばらく神経がやられたフリをする。
小非は好きだと思いこんでいるKamとの仲を認めさせるために、長州で料理店を母と二人きりで営む小倩(呉倩蓮)に店を再建させるに必要なお金のかわりに偽装彼女になってもらい、父親に嫌われるよう頼む。ところが素直な性格の彼女は家族に気にいられてしまう。
長男は妻がカメラマン(周華健)にサインを貰ったのを勘違いして、彼女が浮気しているのではと心配する、、、
この家族の結末はどうなっていくのだろうか?

★(感想)
92年の「家有[喜喜]事」は、星仔の真骨頂ともいうべき大ぼけ演技と、張國榮の見事な??おカマ演技のバランスが良くて、映画としてまとまっていたが、今回の映画は多数の明星を出演させるだけのために脚本が書かれているような感があり、大きな物語があまり見えてこなかった、、しいて言えば呉倩蓮と呉鎮宇の話が中心になっていたようであるが
星仔の役も前作のような他の明星を喰ってしまうって程でもなく、キャラクターとしてはちょっと中途半端な感じがした。もっとプレイボーイならおもいっきりプレイボーイの設定にしても良かったのでは無いかな〜って思う。
現場でワガママ(笑)言ったかどうかわからないけど、星仔の部屋にはブルース・リーの写真がちりばめられ、後半黄百鳴を蹴り飛ばすシーンでは多分「ドラゴン怒りの鉄拳」?のカット割りをそのまんま再現していた。やりたい放題ですな(笑)
料理店開店のパーティのラストシーン、物語とは全然関係なく「いや〜元気かい?」って張國榮が登場。しかも花火に星仔が点火するときや、テープカットのときも星仔携帯電話でしゃべりながらやってるんですよね、、あれってマジ?だとしたら日本でやったらめっちゃ映画観に来たお客さん怒るよ多分。
それとも意図的なものなのかな、、誰か教えて(笑)

★★1/2

備考

関連リンク
All's Well, Ends Well 1997 (2/1997) [Actor]

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