NO.46

算死草

Lawer Lawer

1997年

日本未公開

廣東語:Suen Sei Cho
監督:馬偉豪(ジョー・マ)
脚本:馬偉豪(ジョー・マ)
製作:楊國輝
撮影:張文寳(チョン・マンホン)
音楽:羅堅(リンカーン・ロウ)
上映時間:1時間26分
香港公開:97年8月

出演:周星馳(チャウ・シンチー)、葛民輝(エリック・ゴッ)、莫文蔚(カレン・モク)、邱淑貞(チンミー・ヤウ)、羅家英(ロー・カーウイン)、李兆基(レウ・シウゲイ)、陳豪(チャン・ホー)、谷徳昭(ビンセント・コック)、劉以達(タッツ・ラウ), 張達明(チョン・ダッミン)

☆(解説)
丁度この頃、ジム・キャリー主演の裁判コメディ「ライアー・ライアー」が香港でもヒットしており、「審死官」「九品芝麻官」と裁判コメディのヒット作が多い星仔主演で企画が持ち上がった様子。しかし英語タイトルが「Lawer lawer」ってそのまんま(笑)
この映画で初めてラップグループ「軟硬天使」(ソフト&ハード)や、コメディアクターとして人気の葛民輝との初共演となったことで話題となった。葛民輝といえば星仔の出世作「賭聖」の正式な続編「賭聖2街頭賭聖」(96王晶監督)に新しい賭聖として主演している。
羅家英など最近の星仔映画に顔を出している常連俳優もちょこちょことカメオ出演している。

☆(ちょっと物語)
名弁護士、陳夢吉(周星馳)はとても頭が切れることで知られていた。 しかし、彼に仕える弟子の阿軟(葛民輝)はどちらかというとおっちょこちょい。
ある日、嫌がらせにやってきたチンピラ(李兆基)を逆にやりこめたあと、阿軟は街頭で人形劇をやっている水蓮花(邱淑貞)にひとめ惚れしてしまう。陳も気があって自宅に招くと丁度、イギリス留学に出していたはずの妻(莫文蔚)が帰国してきた。どちらかというと陳に気があった蓮花は失意のもとに家をあとにするが、阿軟に「目的をもって強い男性の妻になりたい」と言う。
陳と喧嘩したことをきっかけに、阿軟は決意して先生のもとをあとに香港へ向かうが、そこで殺人事件に巻き込まれて、彼が犯人となってしまう。
彼のために弁護を引き受けた陳。果たして弟子の無実を証明することができるのか?? 

★(感想)
ジム・キャリーと星仔って香港でも比較されたりしてるかどーかは不明ですが、長い台詞と破天荒な 解決方でラストで一気に冤罪を晴らすというのは大ヒットした「審死官」や、言葉そのものをギャグにしていた「九品芝麻官」など星仔の十八番だったはず。
ところが、今回は出番も葛民輝と二分しており、どちらかというと道化的な部分を葛民輝に演じさせて、星仔は要所要所に笑いをとる感じ。まあちょっと落ち着いた印象があります。
実生活でも噂の莫文蔚は、前作の「食神」のブスメイクとはうって変わって美しい出で立ちで登場。
それにしても、監督の趣味なのか、下ねたが多いのにはちょっとうんざり。前半の紙に油のギャグや、葛民輝のおしりにいろんなものを隠せる特技など、、なんもそこまでって感じで残念です。
それと、クライマックスの裁判の演出が、イマイチ盛り上がりにかける。そこを軸に物語が進んでいる筈なのに、星仔が裁判になってからの爆発するようなパフォーマンスが無くて、これはジム・キャリー作品のほうがうまかったと言える。
公開時、あんまりいい評判を聞かなかったが、実際観てみるとそこそこに楽しめるし、笑える映画である。でも、やはり星仔が製作にたっちしていないと笑いのテンションが近年は低いのが残念です。 役者としての存在感は以前にも増してとても強くなっているし、、、。
★★★

備考

関連リンク
Lawyer Lawyer (8/1997) [Actor](Hong Kong Cinema)

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