Live / Donny Hathaway
1971
ダニー・ハサウエイ/ライヴ
AMCY-3036 EastWest
- What's Goin' On
- The Ghetto
- Hey Girl
- You've Got A Friend
- Little Ghetto Boy
- We're Still Friends
- Jealous Guy
- Voices Inside(Everything Is Everything)
このコーナーで紹介してるアルバムでどれかひとつだけ聴いてやろうと思ってくれるなら、このアルバムを聴いて!僕の永遠の一枚でもある。
ブラックやソウル系が好きな人なら当然知ってるアルバムではあるが、僕がこのアルバムを知ったのが学生時代。少し手伝ったバンドのレパートリーの中に、アルバムに入ってる「Jealous Guy」
があって、練習用に聴いたそのテープがめちゃくちゃカッコいいのでCDをすぐに捜して、そこからはもうほとんど毎日聴いていた。当時はこの曲、恐れ多くもジョン・レノンの曲だって知らなくて、後にジョンのバージョンを聴いたときに、ジョンがカバーしてると思ってた。(笑)
このアルバム、前半がLAで、後半がNYでライブ録音されたものらしいが、冒頭、彼の
ハモンドによるイントロで、マーヴイン・ゲイの例のリフが始まると、多分客のおねーちゃんが
思わずWhat's Going On!と叫ぶのがなんともいえずええ感じ。おそらく比較的小さなハコでのライブ
なんだと思うが、演奏もそうだけど客のノリが半端じゃなく気持ちいい。あたかも自分もそのハコのならにいるような、そんな臨場感がこのアルバムにはある。
カヴァー曲が比較的多いが、Whats Goin Onも、Jealous Guyも、キャロル・キングの「君はともだち」もどれも僕はこのアルバムのカヴァーの演奏が今でも原曲より好きである。
特に彼のオリジナルThe Ghettoは、ワンコードの簡単なベースリフだけの曲なのだが、どんどん
テンションが高くなっていって、パーカッションソロの後の爆発的な盛り上がりは(客も一緒に)
何度聴き返しても鳥肌が立つ。ドラマーは元アース・ウインド・&ファイアーでモーリスの弟の
フレッド・ホワイトが叩いてるが、すごい前ノリで、ぐいぐいと観客を引っ張っていってるのがよく
わかる。こんなノリ、バンドで出せたら最高だろうな〜とほんと思う。グルーヴってのはこういうことなんだろうな。そのThe Ghettoも、「君はともだち」も観客がもう大合唱隊となってるとこらも
聴き所。
LPでいうB面からは、ギターがコーネル・デュプリーに変わって、客のノリもちょっとおとなしくなるがこっちはこっちで、しっとりと聞かせる感があり、いい。
黒っぽいのに少し興味がある人なら、もう絶対、死んでも買い!です。最近はヒップホップ等デジタルな音が黒系も主流だけど、こういった生の音が出すうねりってのにはやはり勝てないと思う。
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