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ことあるごとに再結成が噂されていたYMOが1993年4月1日、約10年の眠りから覚めて再生。 テクノ再編が進む中YMO再評価の声が高まる中、それを精算するかのような突然の再生劇であった。
先行シングル「ポケットが虹でいっぱい」はキャッチーな歌謡曲路線であったが、アルバムは一転して「BGM、テクノデリックの90年代的解釈」ともいえる内容となっている。しかし、大方の予想通りトランス/アンビエント系だったのは残念。 「YMOなら何か新しい、あっと驚くものを出してくれるのではないか」という過剰な期待がありすぎたのかもしれないが。
私個人的には、レコード屋の新譜案内コーナーに10年振りに「YMOニューアルバム」の告知が出た際の感動が忘れられない。
再生のニュースは先に聞いていたが、改めて「本当にYMOの新譜が出る・・」という喜びに震えずにはおれなかった。
YMOは終わってしまったのであろうか。その後も再生の噂が出ては消え、メンバーも「YMOは終わった」と明言してはいるが、たとえどんな形でもファンとしてはもう一度YMOを見てみたいと思っているのである。