テクノドン
TECHNODON

1993/5/26発売

  • ビー・ア・スーパーマン
  • ナンガ・デフ?
  • フローティング・アウェイ
  • ドルフィニシティ
  • ハイテク・ヒッピーズ
  • イ・トレ・メルリ
  • ノスタルジア
  • サイレンス・オブ・タイム
  • ウォーターフォード
  • O.K.
  • チャンス
  • ポケットが虹でいっぱい

  •  ことあるごとに再結成が噂されていたYMOが1993年4月1日、約10年の眠りから覚めて再生。 テクノ再編が進む中YMO再評価の声が高まる中、それを精算するかのような突然の再生劇であった。

     先行シングル「ポケットが虹でいっぱい」はキャッチーな歌謡曲路線であったが、アルバムは一転して「BGM、テクノデリックの90年代的解釈」ともいえる内容となっている。しかし、大方の予想通りトランス/アンビエント系だったのは残念。 「YMOなら何か新しい、あっと驚くものを出してくれるのではないか」という過剰な期待がありすぎたのかもしれないが。

     私個人的には、レコード屋の新譜案内コーナーに10年振りに「YMOニューアルバム」の告知が出た際の感動が忘れられない。 再生のニュースは先に聞いていたが、改めて「本当にYMOの新譜が出る・・」という喜びに震えずにはおれなかった。

     YMOは終わってしまったのであろうか。その後も再生の噂が出ては消え、メンバーも「YMOは終わった」と明言してはいるが、たとえどんな形でもファンとしてはもう一度YMOを見てみたいと思っているのである。