サーヴィス
SERVICE

1983/12/14発売

  • リンボ
  • S.E.T.
  • マッドメン
  • S.E.T.
  • チャイニーズ・ウィスパーズ
  • S.E.T.
  • 以心電信

  • S.E.T. + YMO
  • シャドウズ・オン・ザ・グラウンド
  • S.E.T.
  • シー・スルー
  • パースペクティヴ
  • S.E.T.

  •  ラストアルバム。1993年に再生して「テクノドン」が出ているので厳密にはラストアルバムではないが、1980年代におけるYMOのピリオドであった。

     散開(解散の意。「散って開こう」という意図が込められている)が決まったYMOにはもう気負いもなく、また感傷的になるでもなく、ゆったりと淡々と最後の仕事をこなしている。日本語詞による極端なポップ路線に走ったのは結局前作限りで、再び英詞に戻りいい感じに力が抜けた仕上がりになっている。

     「増殖」のコンセプトを踏襲してか三宅裕二率いるS.E.T.によるコントが全編に挟まれているが、それがかえってこのアルバムの印象を散漫にしているのが残念。S.E.T.が悪いと言うのではないが、この組み合わせは成功しているとは言えない。