ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー
SOLID STATE SURVIVOR

1979/9/25発売

  • テクノポリス
  • アブソリュート・エゴ・ダンス
  • ライディーン
  • キャスタリア

  • ビハインド・ザ・マスク
  • デイ・トリッパー
  • インソムニア
  • ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー

  •  誰にでも勧められるYMOの代表作を1枚選べと言われれば、このアルバムを挙げざるを得ない。
     まさに人気絶頂の頃であり、セールス的にも成功しレコード大賞(最優秀アルバム)も獲得。 80年代を代表するモノの一つとして挙げられるYMOではあるが、YMOが最も(世間一般で認知されるところの)YMOらしかったといえる頃の空気がここにある。

     キーワードは「ニューウェーブ」と「東京」か。 ここで言う東京は、楽しいもの新しいもの未来的なものが詰まったオモチャ箱のようなイメージ。
     ヴォコーダーによる「TOKIO..」の掛け声で始まる「テクノポリス」、沖縄音楽の要素を取り入れた「アブソリュート・エゴ・ダンス」、ディーヴォの「サティスファクション」に触発されて鮎川誠と一緒にいじり倒した「デイ・トリッパー」(原曲はビートルズ)などバラエティに富んでいて、それでいて全体的に非常にまとまった陽気なテクノポップ・アルバム。

     「ビハインド・ザ・マスク」は後にマイケル・ジャクソンが歌詞を付け、エリック・クラプトンがカヴァーしているが、坂本龍一はこの歌詞とアレンジを気に入っていない。
     ところで「ライディーン」は高橋幸宏の鼻歌を坂本龍一がアレンジして、それに細野晴臣がタイトルを付けたとか。