Title(山登り・32Legsの仲間と)


苗場山にて 2000年10月1日

苗場山登山記

 夜が明けるや否やスキーゲレンデの真ん中にあるような和田小屋(1360m)を発ち苗場山頂を往復した。往きは雨で登山道が川になり、帰りは止んだがぬかるみに足を突っ込み苦労した。

 紅葉にやや早い時期であったが神楽峰中腹や中の芝付近ではナナカマドやツツジやカエデがきれいに色づき、あいにくの雨であったが薄日が射す瞬間は一段と色鮮やかであった。ここらあたりは冬期にスキー場の上部あたりになるのであろうか。

 登りの途中、神楽峰からは雄大な山容と評される苗場山をあいにくの霧で望めなかったのが残念であった、一旦下り夏なら一面のお花畑になるであろうところから再び急な坂を登りきると平らな湿原に出た。霧の中、湿原の桟道を暫く歩くと頂上らしい感じのしない山小屋の裏手のようなところが頂上(2145m)であった。

 付近の湿原はこの山の名前の由来である苗のような植物のミヤマホタルイが一面黄色く色づいていて霧の中で廣く視界が開らけいていないのが残念であった。

 江戸時代に書かれた「北越雪譜」によれば頂上からの景観は「さて眺望ば越後はさら也、浅間の烟をはじめ、信濃の連山みな眼下に波濤す。千隈川は白き糸をひき、佐渡は青き盆石をおく。能登の須崎は蛾眉をなし、越前の遠山は青黛をのこせり。ここに眼を拭て扶桑第一の富士を視いだせり、・・」とあるから白山あたりまで見えるらしい、晴れた日に又行きたい山が増えてしまった。


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