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期 間 | 2008年9月7日(日)〜13日(土) | |
時 間 | 11:30AM〜7:00PM (最終日は4:00PM) | |
場 所 | アートギャラリー銀座 | |
〒104−0061 東京都中央区銀座2-11-4冨善ビル1F |
どうなることかと不安でいっぱいでスタートした絵画展は、多くの皆様からのご支援により成功裏に終えることが出来ました。皆様のお蔭でこれからの時間の過ごし方が、さらに見えてきたような気がします。私に出来る範囲で、これからも好きな絵を描ける幸せの一部を、何かのお役に立たせたいと思います。 |
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私は40年建築設計事務所を続けてきました。 その間に、イタリア、スペイン、フランス、スイスなど各地で建築を見て歩く旅をしてきました。しかしそれは一つでも多くの建築物を見ようとする駆け足の旅でした。慌ただしい旅であればあるほど、人々の気配がする小さな街角を何時かゆっくりと描いてみたいという思いがありました。 5年前、イタリア北部のグラッパという町やチンクェテレという小さな漁村を訪ねた時、あまりの美しさに、いよいよ絵を描こうという気持ちになりました。ちょうどそんな時、江幡武禧先生がお教室を始めると伺い、絵の基本は愚か、油絵のセットを揃えるところから教えて頂く事になりました。 先生のパリのアトリエを拠点に、モンマルトルやモンパルナス、シテ島・・・を自分の足で歩いたり、ベニスまで足を伸ばしたスケッチ旅行は、今までに無い素敵な旅となりました。 ナポレオン時代からの石造りの建物や真っ赤なテントの下でカプチーノを楽しむ人々。雨にぬれた石畳に光る街灯り、モンマルトルの昔ながらのレストラン、何処を見てもパリは絵になる処ばかりです。 ベネチアの夜ほどロマンチックなところはありません。窓の灯りが運河に映り、川面に揺らぎます。全ての音が石の壁に吸い込まれ、聞こえるのは岸辺に寄せる水音だけです。 エーゲ海クルーズで訪ねたドブロクニクは迷路の様な細い道ばかり、入り組んだ山へと続く階段道は数え切れません。路地の階段を上がる毎にレストランやお店があって、それぞれの建物の上には人々の生活がありました。 現実的な建築とは違い、絵画の世界では自由自在に思いの丈を表現できる事と思っておりましたが、私にはまだまだ絵の世界は難しく、建築設計以上に悩める日々の連続です。長い間描いて見たいと思っていたものをキャンパスに表現してみました。 作品展として皆様のお目に触れる事が次なる挑戦になればと思っております。 松永 充枝 |