マキシ・秘められた過去
〜正式設定発表までに飛び交った、Fanたちの推測と妄想(笑)〜
ディープな裏設定がある、 ソウルシリーズのキャラたち。
しかし、その中でも、マキシの生い立ちはなかなか発表されなかった。
そもそも設定はあるのか? という噂さえ出るほど、
謎のヴェールに包まれて(笑)いたのである。
このことは、彼のミステリアスな印象を強める(笑)と共に、
同人系Fanたちの創作意欲をもそそった。
「設定、無いなら作っちゃえ!」というのは、同人屋としては当然の発想である。
「王宮付き貿易商の息子」という公式設定が判明するまでには、
様々な推理、憶測、そして妄想(笑)が飛び交った。
その一部を、ここに紹介してみたい。
・海人(うみんちゅ)説 ・・・つまり漁師(笑)
まずは、私、刈穂川の考えた設定。
「琉球&海の漢→海人(うみんちゅ)=漁師」という、
非常に単純な連想(笑)に基づき、「漁師の息子」という仮説を立てた。
(どうも私は「スゴいセンスの主、実は庶民」というドリームが入っている(笑))
以下、あらすじ風に、その「極私的設定」の内容を。・・・マキシの父親は、誰もが認める腕利きの漁師。
一人息子が、家業の手伝いもせずヌンチャク修行に夢中になっていても、
十分暮らしていけるだけの収入はあった。
父親には、息子の資質が分かっていたのかもしれない。
たったひとりで海を相手にする、孤独な漁師の仕事には向いていない、と。
だから彼は、息子が「貿易船に乗って、海外へ渡りたい」と言い出した時も、
黙ってうなずいたのだ。
漁師とはいえ、船乗りの知り合いも少なからずいる。
「彼らの土産話を、この子は幼い頃から、眼を輝かせて聞いていた・・・」
そんなことを思いつつ、父親は、商船に乗り込む息子を見送った。
それから数年。交易をしつつ東南アジアの海を旅し、
たまに「デカい獲物」があると海賊に早変わり、という活動をしながら、
マキシは一人前の船乗りに成長した。
念願だった自分の船も、ようやく手に入れた。
幼馴染みのキャンを初めとした、彼を慕う子分たちが乗組員である。
意気揚々と帰郷した彼を、父は言葉少なく、しかし優しく迎えた。
そして翌朝。いつものように、マキシの父は小舟に乗り、漁に出た。
・・・それが、最後の別れとなった。
突然の嵐が、余りにもあっけなく、その命を奪ってしまったのである。
「海で死んだ海人(うみんちゅ)に、墓は要らねえ。
俺もいつか、親父みたいに、この海を墓場に眠るんだろうな・・・」
遠い水平線に眼をやりつつ、マキシは静かに語り終えた・・・。単に、マキシにラストのセリフを言わせたかっただけ、とも言う(笑)。
(書きたいシチュエーションから、逆に設定が出来てしまう、
ということも私には時々あるんで ^^;)
生家は商人か何かかも、と思いつつも、漁師説なんか
PUSHしてたのはそのためだったり(笑)。
・・・余談ながら、ある筋(笑)から「マキシというのは本名じゃない」という話を
聞いているんですが、だとすると、「真喜志」というのは母方の家名・・・?
とか何とか勘ぐってます(^^;(さあ、公式設定資料集ではどう書かれてるか?)
・もうひとりのマキシ 〜混血児説〜
実はこれが、彼についての、最初の「私的設定」だったり(笑)。
ロケテ段階で、設定も何も分からなかった頃、
2Pマキシの姿を見ての推測。
「金髪の上、名前も何だか東洋人らしくない→ もしや欧亜混血?」
という、深読みしすぎなことを考えてしまった訳(苦笑)。
その推測を元に、私がどういうことを考えたかと言うと(笑)。
以下、妄想の中身を、独り言モードで表記いたします(^^;・・・そうだとすると、服装から見て、
出身は中国南方(香港あたり)か東南アジアかな。
でもって、父親が西洋人の船乗り。母親は商人かなんかの娘で、
それで知り合って恋に落ち、生まれたのが彼って訳か。
だけど、彼がまだ坊やの頃、父親は
「魔剣ソウルエッジを探し出して、一旗上げてやる」
と言って西洋に戻ってしまい、以来音沙汰なし。
そうなると、母方の一族が色々うるさかったりして・・・
生まれつきの金髪を、黒く染めるようになったのもこの頃かな。
そんな苦労の中で、密かにヌンチャク修行をしていた彼。
一人前の青年になったある日、こっそり屋敷を抜け出して、
西洋行きの船に用心棒として乗り込んだ・・・その動機が
「父さん、会いたいよ」か、「親父、いっぺん焼き入れたる!」
なのかはひとまず置くとして(笑)。
この時に名乗ったのが、小さい頃父親に呼ばれてた愛称、
「Maxi」だったという訳かも。
まあ、英語名つけてる香港アクションスターみたいで、
極端な違和感はないよね・・・とか何とか。これが完全に外れだったのは、皆様ご存じの通りです(笑)。
でもなんせ、キャリバー見たばっかでハイになってたから、
この程度の妄想組み立てるのは、あっという間でした(^^;
今から見直してみると、ジークと仁とアーサーの設定を
半端にミックスしたみたいな感じ(笑)。
まあ、2Pマキシの生え際をじっくり見れば、地毛は黒だって分かりますし
(きっと、調子に乗って染めてしまい、じきに困るんでしょうね(笑))
大外れの一例として、皆様笑ってやって下さい(^^;
・宿命の貴公子 〜没落貴族説〜
これは、マキシ激ラブ仲間、ぽぽろんさん提唱の説。
確かに、彼を一目見て「いい家の御曹司」という印象を
持つ人は多かったはず。
あのファッションセンスからして、とても「16世紀の琉球庶民」とは
思えないものがあり、生育環境はよほどゴージャス(笑)な、
海外の文物にも身近に触れられるようなものだったろう・・・という。
(漁師なんて言ってたのは私ぐらい ^^;)この説によると、マキシの生家は、政敵か何かに陥れられて没落、
両親は心労を重ねた末に他界してしまった。
その仇討ちを果たすために、マキシは海賊になった・・・
という、なかなかカッコイイ御説。
(ちなみに、これと私の「漁師説」とを足して2で割る(笑)と、
もしかして貿易商の家? とかいう仮説になり、
それが一番オフィシャルに近かった(笑)。
やっぱり、ひとりで勝手に憶測してるより、
他人様のご意見も聞きながらの方が、真実に近づけるらしい ^^;)
なお、ぽぽろんさんの挙げた根拠は、
「特定の機関にいる訳でもないのに、流派のある武術を極めている」
という点。ここから、よほど金銭的余裕がなければ無理、
と推測したそうです。(あと、一族に何らかの流派が伝わってたとか)
他に、「いいとこの坊ちゃん(笑)」説の例としては、
遊の字さんも、何と「王家の傍系」とか予想してたそうです。
(でも先日、本人に聞いてみたら忘れてたし(爆)^^;)
・因縁の対決! VS黄星京
タイムリリースで黄が登場した時、 中ボスがマキシだったのには驚いた。
何の具合だか、黄のストーリー設定はなかなか発表されず、
(美那がまた家出しているらしい、というのは、
どこからともなく(笑)聞いていたけど)
うるさいゲーセンではセリフ(中ボス戦前の)も聞き取れない。
どんな経緯で対立したのかと、一気に妄想が火を吹いた訳(笑)。
ここで私が「黄がキレるとしたら、美那が関わってる」と憶測したのは、
一部の友人の知っている通り。つまり、マキシが美那に何かを・・・(笑)。
という訳で、外しまくっている代物(没ネタ)だけど、シチュエーションとしては
結構気に入っているんで、どさくさ紛れに発表してしまう(笑)。・・・ある嵐の晩、マキシの船が襲撃した商船。
そこに、長刀を持った娘が乗り合わせていた。
小娘と侮った子分たちが、次々に蹴散らされるのを見たマキシは、
自ら彼女を取り押さえにかかる。
「朝鮮の娘か・・・あの国の女は、下手な真似をしたら自害しちまう。
そんなの後味が悪いから、手は出さずに、後で解放してやろう」
そんなことを、マキシが内心考えていたとは、
彼女・成美那は知るよしもない。必死で斬馬刀を振るい、立ち向かってくる。
さすがにマキシも苦戦した。もはや、手加減している余裕などない。
船縁近くまで押されてしまい、一撃喰らえば転落という所で、
思わず繰り出したヌンチャクの一振りが・・・彼女を、海に叩き落としたのだ。
「しまった! そんなつもりじゃ・・・」
嵐の海原を浮き沈みする美那の姿は、見る間に遠ざかってゆく。
慌てて上着を脱ぎ捨て、助けに飛び込もうとするマキシ。
「兄貴、やめてくれ! この荒れ様じゃ、どうせ助からねえ!」
義兄弟のキャンが、彼を引き止めた。
確かに、この荒海に飛び込んだりすれば、
他人を助けるどころか、自分が溺れるのがおちだ。
その数瞬の間に、美那の姿は、もうどこにも見えなくなっていた。
「・・・可哀想なことをした・・・」
苦い思いで、マキシは呟いた。李氏朝鮮の剣士だというその男は、怒りに燃えた瞳をしていた。
「貴様が、琉球の海賊マキシか・・・」
「ああ、そうだ。俺に何の用だ?」
「とぼけるな! 貴様らが襲った船に乗っていた、あの娘を忘れたか!
成美那は、俺の許嫁だ!」
喪ってみて、初めて気づいた想い。黄星京の表情には、その悔恨と、
それだけではない激しい憎悪が秘められている。
「あの船の生き残りから、話は聞いているぞ。
・・・貴様に辱められ、死を選んだ美那の無念、思い知れ!」
黄は、すらりと剣を抜き放った。
誤解だ、とマキシは言いかける。
だが、あの混乱の中では、そんな思い違いをされても仕方ない。
確かに美那は、男が放ってはおかないような美少女なのだ。
戦いの中でさえ愛らしかったその表情を、マキシは思い出す。
経緯はどうあれ、あの娘を死に追いやったのは、自分に違いない・・・。
彼は覚悟を決め、静かにヌンチャクを構えた。
「・・・言い訳はしねえよ。来な!」
美那が、一命を取り留めていたことを、彼らはまだ知らない。いやー、公式設定からは外れまくってますね(^^;
(そもそも、知らずに作ったんだから)
でも、シチュエーションとしちゃ燃えるでしょ(笑)。
(見方によっちゃ、これ、このまま黄×マキシになだれ込めるし(爆)
目には目を、ってことでねぇ(大爆)
まあギャグに逃げるなら、服をひっぺがした所で美那登場、
「きゃあっ! な、何してるのよ! 黄の変態!」
「み、美那さんっ! これには訳が・・・」「問答無用!(どかべきばきっ)」
なんてオチも考えてたりします ^^;)そろそろ収集つかなくなってきたんで、このへんで
一段落とさせていただきます。・・・でも、この項作るのはホントに
「楽しかったぜ」(マキシの声(笑))