臨勝寺三宝の謎
〜誰があんなもん作ったんだ(笑)〜という訳で、ナムコホームページ公開の情報においても、未だ謎である三宝の由来。
護法剣(ソウルキャリバー)、滅法棍、末法鏡の3つはいずれも、強い霊力を秘めた
聖武具であるということだが、現在判明しているのは、・寺では「三宝は、必ず一緒にしておかねばならない」と伝えられている。
・20年に一度、武術を極めた若者が伝承者として選ばれ、継承してきた。
・三宝は、他の二つと引き離されると、悪用されぬよう姿を変えて沈黙する。
(その際、霊力も休眠状態になると思われる)
・末法鏡には、邪気を制する力があり、キリクと滅法棍のイヴィル化を防いでいる。と、この程度である。
そもそものルーツについては、おそらく設定自体、存在しない可能性もある(笑)。
しかし、私はあえて、限られたデータから「三宝のルーツ」を推測してみようと思う。
あくまでも「勝手な推論」であるから、
「こんな見方もあるのか」程度に思って読んでいただければ幸いである。
仮にも「聖武具」であるはずの滅法棍が、あっさり邪気の侵食を受けてしまっている、
という点に、私は着目したい。同じ三宝である護法剣、末法鏡には、ソウルエッジに
対抗できる力があったにも関わらず、である。
・・・このことは、一体何を意味するのであろうか。
もしかすると、滅法棍は本来「神聖な武具」ではなかったのではないか?
名称としても「護法剣」はいかにも聖なるもの、という感じがするが、
「滅法棍」「末法鏡」にはどこか禍々しいイメージがある。以下は推測であるが、滅法棍は、邪悪な意図の元に造られた可能性がある。
おそらくは、チベット仏教系の邪教集団ではないだろうか。
(世界は滅ぼすべきもの、と唱え、破壊活動に走るような異端集団が、
歴史上何度も出現していたようである。大抵はすぐ破滅したが。
余談ながら、そうした集団の生き残りが、西方へ逃れ、
フィグル・セステムス教団に合流して、思想を伝えた可能性もある)
そして彼らが、破壊神降臨のための「器」として造ったのが滅法棍であり、
その際に、巨大な力を制御する目的で造られたのが末法鏡である・・・
というのが、私の裏読み(というか、勝手な予想(笑))。こうして誕生した滅法棍は、「巨大なエネルギーを内包する器」
としての力を備えており、聖邪を問わず「強い霊力」を受け入れる。
(内包可能な魔力は、ソウルエッジをも上回るかもしれない)
しかし、滅法棍そのものの性質としては、善でも悪でもない。
臨勝寺はおそらく、滅法棍がそういう武器であると知って預かったのだろう。
常に「善なる霊力」で満たされていれば、滅法棍は聖なる武器となりうる。
その霊力の源、「護法剣=ソウルキャリバー」が、ここには有った。
しかし、護法剣の持つ霊力は強力な反面、不安定なものだった。
本質は善であっても、しばしば暴走するかと思えば、
反動のように全く力を失い、長い時間をかけてようやく回復する・・・
ということが繰り返されていた。この護法剣だけは、滅法棍&末法鏡とはルーツが違い、
古い時代に西洋からもたらされたのではないだろうか。
(根拠として、西洋名を持っている)
それを滅法棍の側に置いた時、思いがけないことが起こった。
何というか、両者は「非常に相性が良かった」のだ。
護法剣は、過剰にあふれ出る力を滅法棍に注ぐことで、安定を得た。
末法鏡の持っていた「制御と調整」の力も、それに一役買った。
こうして三宝は、常に霊力の交流を保つ、一組の聖武具となったのだ。この結果を見た後、寺の指導者たちは、さらなる安全策を立てた。
・・・武器とは、使い手の心に左右されるもの。
力の悪用を防ぐには、心正しい「主人」がいる方がいい。
「心身共に強く、清らかな魂の持ち主」を「三宝の伝承者」とすることで、
その者の善なる意志と霊性を込める、という習わしは、そうして始まった。
(20年に一回伝承される、というのは、そういう意味があると解釈。
そして、10代後半から20代という伝承者の若さにも理由がありそうだ。
三宝に魂を込めるには、心身のエネルギーに一定のポテンシャルを要し、
おそらく『枯れちゃった年齢』の者ではいけないのだろう(笑))
その習わしは、起源が忘れ去られた後も続き、16世紀に至った・・・。という仮説を、勝手に作ってみました(笑)。いかがでしたか?
・・・あ、皆さん、もしかして引いちゃってる?(爆)
(いやぁ、公式設定の濃さに思わず、対抗意識燃やしてしまいまして。
そんなもん燃やすなってぇの ^^;)
追記・DC版での新情報 99.8.31
上の文章は、HP開設当時(98年12月)時点の情報によるものである。
その後、DC版の紹介(週刊ドリームキャストに連載された)により、
三宝それぞれの性質が公式発表された。
私の予想のうち、「滅法棍=エネルギーの器」と「末法鏡=調整を司る」は
当たっていたが、肝心の護法剣(ソウルキャリバー)については外れていた(笑)。
「エネルギー源」ではなく、「蓄積されたエネルギーの解放を司るもの」だという。
・・・そうか、「水源の泉」ではなく、「ダムの水門」だったのか・・・。
(個人的イメージとして「滅法棍=ダム」「末法鏡=その水門」だったので。
とすると末法鏡は、水門というより堤防?)