2000.4.1 大仁田厚プロレスリング アクトシティ浜松


 大仁田興行を毛嫌いする理由は何もないのだが、機会に恵まれず今回が初観戦である。世間では水上プロレス(YMB)とかJ−CUPその1で盛り上がった日である。

 JWPで何度か来ているこの会場だが、流石に全く客の入り方の勢いが違う。結局ほぼ満員となった。グッズを買うファンも数百人はいるのではないかという感じの行列ができる。

 この日のカードは入り口脇に貼り出されていたのだが、実際に開始前にアナウンスされたカードはこれとは異なっていた。骨折欠場の佐野直(売店にはいた)に替わってFM−TAROが出る。またニセ大仁田こと森谷さんも欠場。理由は不明。入場式の類いはなく試合開始。奥村が2試合出場、掲示に名前のなかったエキサイティング吉田とヤセ矢口が出場。


○ FM−TARO vs カラス ×
(6分02秒 シューティングスタープレスから体固め)

 カラスは三角飛びトペコンスイシーダとムーンサルトプレスを見せたぐらいか。あとTAROがコーナーに上ると2段目だか3段目のロープにドロップキックを放ちTAROをコーナーから突き落とすというキテレツな攻撃も(^^;

 

 さらにTAROは負傷欠場の佐野@売店に対して「佐野ドライバー」とアピールして、佐野ドライバーを決めて見せた。TAROはこのことを佐野のところの掲示板で予告していたらしい(伝聞)。他はおおむねTAROが攻め続け、最後は鮮やかなシューティングスタープレスでピン。


★バトラーツルール
○小野武志 vs 日高郁人×
(タコ絡み)

 そこそこ良い試合だったような気はするが、テープの準備その他であまり集中して観てなかった(^^; 全体には日高が押してたような気が。


★JWP特別試合
× 美咲華菜 vs 日向あずみ ○
(10分?02秒 ダイビング延髄ニーからエビ固め)

 美咲華菜は11月後楽園で負傷欠場、1月は復帰していたがロクに動ける状態ではなく6人または8人タッグばかりに出場。2月3月を欠場してこの日復帰戦。復帰戦などは本来自団体のマットで行いたいところだろうが、それも難しい状態なのだろう、JWPは。

 背比べ(^^;から力比べ、手をふんづける日向。ハンマーロック合戦、日向が腕ひしぎ十字、かみついて逃げる美咲、美咲が逆片エビに入るとヘアをつかんで逃げるようとする日向。美咲もキャメルクラッチでヘアつかみのお返し。

 日向、フライングボディシザースドロップ、DDT、風車式バックブリーカー連発とせめる。ここから逆片エビ、キャメルクラッチ、ボディシザースとさらに続ける。さらにバックドロップで追い打つが、美咲は倒立式フランケンシュタイナーで反撃。しかし日向がさらにサーフボードなど攻める。美咲は「グリグリやってる!」とアピールして逃げようとする。美咲はこのようにレフェリーへのアピールでウケを取るシーンが目についた。これは欠場前からよく見せていたが、この日は動きが悪い分余計に目についた。

 美咲はソバット、ブレンバスターホールドで反撃、しかしローリングセントーンを自爆。日向がさらにスワンダイブドロップキック、ロコモーションジャーマンと攻める。日向が雪崩式ブレンバスターを狙うが、美咲はこれを突き落とし、ダイビングセントーンを放つ。さらにK−SHOCK、DDTと続くが、「決めるぞ!」とアピールして放った再度のダイビングセントーンは自爆。続く日向のダイビング延髄ニーは回避したものの、強引なぶっこ抜きジャーマン、ミサイルキックと日向の連続攻撃を受け、最後はダイビング延髄ニーアタックでピン。

 この日はJWPの若手が同行しておらず、他の女子選手もいないため、セコンドは男子ばかり。というわけでこの日の美咲は女子プロレスの定番の背負われて帰るのではなく、自分で歩いて引き上げていた。かなり辛そうではあったが。


 3月20日のJWP後楽園でのエキジビジョンの最後のような、足を押さえ痛がるようなシーンはなかった美咲だが、攻められた後の回復も遅く、動きに至っては、技は出すのだが出すだけというか、技の間の動きがないに等しいというか。全体的に全く精彩を欠いていた。よくぞ動けないのをここまでごまかしたというか、シングルマッチを行うにはかなり無理があった。しかし翌日の石川大会も同じカードという話である(>_<)

 こんな状態で無理して試合しても他団体に対するJWPの宣伝にはならず、イメージダウンになってしまうのではなかろうか。


 青柳政司   荒谷信孝○
×足立知也 VS 奥村茂雄
(21分10秒 ムーンサルトプレスから体固め)

 奥村と荒谷は体格的に上回るだけに足立の線の細さが目立つ。奥村は水平打ちやボディスラムの一発で客を沸かせるような攻めを見せる。荒谷もこれをやると足立はかなり辛い。フラフラ四つんばいの足立にノッソリしたかかと落としまで食らわせる荒谷。そのノッソリさがかえって酷いっぽい。

 足立は場外戦でも痛めつけられパイルドライバー、ラリアットと続けくらい回転エビまでこらえられ潰される。「足立そんなんじゃジパングつぶれるぞ!」と声援がとぶがなおも攻められる足立。しかしなんとかコルバタで逃れて青柳にタッチ。青柳はキック、正拳突き、ニールキックと攻め立て、と思ったらすぐ足立にタッチ(^^; これには観客も失笑。

 足立はしかしスワンダイブギロチンドロップ、アラビアンプレスと攻める。しかしまたエースクラッシャー、合体パワーボムと攻め込まれる。しかしなんとか反撃し渾身のラリアット...は二回りほどもごつい荒谷には通じない。しかし2発、3発とぶちこんでようやく荒谷を倒して見せる。

 しかしさらに荒谷がフライングラリアット、ブレンバスター、パワーボムと攻め立てる。青柳がカットに入っていたが奥村が場外戦に持ち込み誘致。その間に荒谷はムーンサルトを決めてピン。

 大の字から肩を貸してもらってやっと立った足立に青柳が空手着をかけてやる。引き上げる足立に前席の方の観客から暖かい声援が送られていた。


 〜休憩〜

  次のデスマッチのリングの準備。


★ノーロープ有刺鉄線ストリート10人タッグデスマッチ(←何か抜けてるかも)
○大仁田厚        矢口壹琅
 菊澤光信        中牧昭二
 奥村茂雄        バイキング・タニグチ
 エキサイティング吉田  グレート・ケンドー
 サンボ浅子     VS ヤセ矢口 ×
(13分21秒 パワーボムからエビ固め)←ほんとにそんなにやってたかなあ(^^;

 矢口組は元FMWスタッフの会場氏?のマネージャよろしい先導により入場。リング上で吠えまくる。大仁田のテーマが鳴ると...観客がそっちに殺到。こ、こいつらみんな大仁田ファンだったのか!(←当たり前だ)と感心して観ているとその人垣をかき分けながら大仁田が登場し、リングに突進するやすぐに乱闘を始める。いつのまにか現れていたパートナー達も暴れ出す。

 通常のタッグマッチと違い全然交代とか待機とかは無く、全員で暴れているのでもうカオス状態。試合を見るとかいう雰囲気ではない。私は取りあえずリング上の面々はちゃんと揃っているかを確認していた:-) こんな状態でも特殊の某氏は「グレート・ケンドーは○○ですね」とか言っていたから大したもんだ(^^; 取りあえずエキサイティング吉田はちゃんとモルツの缶を振るっていた。

 フィニッシュは菊澤がうまくアシストして大仁田のサンダーファイアーパワーボム(と書いたが通常のパワーボム)につないだ。


 このメインはほとんど添え物のようなもので、試合後はともかく、長州力を追い詰める、と大仁田が吠えまくり、それに対してファンがドンドンとリングを叩く、という絵図。予想していた通りではあるが実際に見るとそれなりに驚きを感じるというか新鮮というか。美咲と日向も観ていたらしいがどう思ったことだろう(^^;

 大仁田のマイクの一つは「俺達の力でメジャーの連中をギャフンと言わせてやるぅ〜!」あんたはチーム武蔵野かっ(^^;



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